○ 実機レビュー (2009秋モデル)
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この「Prime Galleria JF」は、ドスパラさんの小型サイズのパソコンです。
ゲーミングモデル(ゲームも可能なモデル)の最新型の小型タイプは、この「Galleria JF」のみです。(2009年末現在)
このパソコンはその小型のケース(JDコンパクトケース)が最大の特徴なので、まずはそこからご紹介しましょう。
パッと見て思うのは、奥行き幅が小さいこと!
約 30cm、出っ張ってる部分を含めても 32cm ありません。
このクラスの性能のパソコンの中ではもっとも奥行きが小さいのではないでしょうか。
幅や高さもかなり抑えられており、机の上に置いてもあまり邪魔にならない大きさです。
横幅はこのサイズのパソコンとしては広め(14cm)なのですが、これは拡張性を重視しているからのようで、この点については後述します。
前面パネルには USB が4つとイヤホン&マイク、さらに IEEE1394 のコネクタが。
(IEEE1394 は USB のような接続端子の一種で、主にビデオカメラなどで使われています。 詳しくはこちらを )
小さくてもコネクタは十分に用意されていると言えます。 CD/DVD ドライブは小型 PC なので縦向きです。
さて、ではこの小型パソコンがどのぐらいの性能を持っているかについてですが・・・
今回検証した Prime Galleria JF の構成は以下のようになっています。
CPU | : | Core i5 750 (2.66 GHz、4コア) |
メモリ | : | DDR3-1066 4GB (Windows が 32bit 版であるため実質 3G) |
ビデオカード | : | GeForce GT 220 |
HDD | : | 容量 500 GB、7200 rpm (日立製 HDS721050CLA362) |
CPU も ビデオカード(グラフィックカード)も「最新の廉価型」で、コストパフォーマンスと消費電力に優れたタイプです。
以下の数値は、ベンチマーク(性能測定)ソフトとして世界標準の 「PC mark 05」 で性能を計測した結果です。
一番右が今回検証している 「Galleria JF」、比較対象として他の構成のスリム型パソコンも合わせて掲載しています。
HP Pavilion s5150jp 2009年 秋モデル(スリム) |
HP Pavilion s5250jp 2009年 冬モデル(スリム) |
ドスパラ Prime Galleria JF 2009年 冬モデル(スリム) |
・OS: Windows Vista ・CPU: Core 2 Quad Q9650 ・メモリ: DDR3-1066 4GB ・VGA: GeForce GT 220 |
・OS: Windows 7 32bit ・CPU: Core i5 750 ・メモリ: DDR3-1333 4GB ・VGA: GeForce G210 |
・OS: Windows 7 32bit ・CPU: Core i5 750 ・メモリ: DDR3-1066 4GB ・VGA: GeForce GT 220 |
CPU のスコアが一番高いのは一番左の「Core 2 Quad Q9650」ですが、「Core i5 750」の方が最新型で、発熱や消費電力が低く、性能を一時的に引き上げる新技術などにも対応しています。
また、「メモリーコントローラー」という新型メモリを効率よく使える技術が導入されているため、メモリの数値も Core i5 搭載機の方がかなり高くなっています。
グラフィック性能(下から2番目)のスコアは、ビデオカードが GeForce GT 220 のパソコン(左と右)が高いですね。
高いと言っても昨今のレベルとしては中の下クラスなのですが、コストパフォーマンスが良く、消費電力も低く、最新の 3D グラフィックのゲームもプレイ可能なレベルにあります。
それに詳しくは後述しますが、本体が小さくなると「電源」の出力が低くなるため、このぐらいが限界だと言えます。
ビデオカードの性能については以下のページも参考にして頂ければと思います。
・ビデオカードのランク付け
・2009 年度のCPU&ビデオカードの性能一覧
そして実際にこの構成のパソコンで、3D グラフィックが使われたゲームやソフトウェアを使用した際に、どのぐらい快適なのか・・・
3D グラフィックやゲーム関連のベンチマーク(性能測定)ソフトで調べた結果は以下の通りです。
HP Pavilion s5150jp |
HP Pavilion s5250jp |
ドスパラ Prime Galleria JF |
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2009年秋モデル | 2009年冬モデル | 2009年冬モデル | ||
OS | Windows Vista 32bit | Windows 7 32bit | Windows 7 32bit | |
CPU | Core 2 Quad Q9650 (3GHz) |
Core i5 750 (2.6GHz) |
Core i5 750 (2.6GHz) |
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メモリ | DDR3-1066 4GB | DDR3-1333 4GB | DDR3-1066 4GB | |
VGA | GeForce GT 220 | GeForce G 210 | GeForce GT 220 | |
構成価格 | スリムサイズ | スリムサイズ | スリムサイズ | |
ベンチマークソフト 3D mark 06 |
総合 | 6200 | 2600 | 7200 |
CPU | 4350 | 4200 | 4200 | |
大航海時代 Online |
ノーマル | 2600 | 1700 | 2650 |
FFXI (ファイナルファンタジーXI) |
HIGH | 8600 | 7300 | 6700 |
モンスターハンター フロンティア |
1280x1024 | 5800 | 1150 | 3650 |
ロストプラネット EXTREME CONDITION |
Snow+Cave | -- | 19 + 25 | 53 + 68 |
※3D mark 06 はゲームではありませんが、最も一般的に使われる測定ソフトなのでリストに含めています。
大航海時代 Online はノーマル、FFXI やモンスターハンターも初期設定のままでの測定を行っています。
目安として、大航海時代 Online は 300 以上で快適、FFXI は 4000 以上で快適、モンスターハンターは 3500 以上で快適です。
3D グラフィックの測定ソフトとして世界標準の 「3D mark 06」 の結果は、ほぼパーツの性能通りの数値となっています。
CPU はどれも大差ありませんが、3D 性能の総合結果は上記の構成だと Prime Galleria JF がもっとも高いですね。
ただ、実際のゲームのベンチマーク結果は、やや数値がバラついた結果になりました。
「大航海時代 Online」 の測定結果はほぼ性能通りと言えるのですが、「ファイナルファンタージ XI」と「モンスターハンターフロンティア」は、Galleria
JF ではなぜか今ひとつスコアが伸びていません。
パーツの性能から考えると、もっとちょっと高いスコアが出てもいいのですが・・・
理由はよく解りませんが、「測定誤差」と言えるような差でもないため、ソフトウェアやビデオカードのドライバが Windows 7 に十分対応できていないのかもしれません。
ただ、今回測定したゲームはどれも快適にプレイ出来る範囲で、最新の 3D グラフィックのゲームである「ロストプラネット」も普通にプレイできる結果でした。
最新のゲームを最高画質でプレイしたり、オンラインゲームでキャラクターが密集している場所に行くと重たくなると思われますが、最高画質でなければどのゲームも問題なくプレイ出来そうですね。
● ドスパラ Prime Galleria JF(小型モデル) (ドスパラ Prime Galleria シリーズ) ※ドスパラさんのパソコンの各モデルは、使用されているパーツの在庫/入庫状況により、販売が一時的に停止/再開される場合があります。 もし Prime Galleria JF のリンクが繋がらない場合、上記の理由により販売停止になっている可能性があります。 ドスパラさんのパソコンの各モデルの詳細が知りたい方は Prime Galleria シリーズ のリンク先をご覧下さい。 ・Galleria JF は Core i5 750 + GeForce GT 220 固定のモデルです ・ケースが小型の省スペース PC ・OS は Windows 7、32bit と 64bit を選択可能 ・3.5 インチベイに追加 HDD、及びカードリーダーを増設可能 ・高速型の HDD の選択も(在庫があれば)可能です |
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