○ パソコンメーカーの比較・選択アドバイス


PCメーカーの比較と選択アドバイスこのページでは試用した各メーカーのパソコン、及びメーカーの担当者さまからお聞きした話を元に、各パソコンメーカーの特徴を出来るだけ解りやすく比較・解説しています
また、現時点(2017年)の各メーカーの動向と特徴なども記載しています。
末尾には初心者向けのパーツ選びのアドバイスも掲載しています。

パソコンを開発・販売しているメーカーはたくさんありますが、メーカーによって「特徴」や「得手不得手」があります
これを知らずにパソコンを買ってしまうと、思っていたのとは違うものを購入してしまったり、不必要に高い出費になってしまうことがあります。
パソコンのメーカーは大別すると「日本の大手電気メーカー」「パソコンショップが母体のメーカー」「海外系(外資系)のメーカー」の3つに大別され、それぞれ開発傾向や設計思想が異なります。

後悔のないパソコン選びが出来るよう、メーカー選びの参考にして頂ければと思います。
実機レビュー

 パソコンメーカーの特徴

まずは簡潔に、各メーカーの特徴を「一行で」述べてみたいと思います。

  • マウスコンピューター / G-Tune (パソコンショップ系)
    デザインと高性能を両立、価格も安めで、ここ10年で急成長したメーカー。 ゲームにも強く、G-Tune は有名なゲーム PC のブランド。
  • ドスパラ (Dospara) (パソコンショップ系)
    ゲーム向けパソコンのシェアはトップクラス。 高性能なパソコンを安く手に入れたいなら定番の1つ。 最新パーツへの対応も早い。
  • パソコン工房 (パソコンショップ系)
    全国各地に支店があり、サポート体制に優れる。 マウスコンピューターと提携し、ゲーミングモデルのフェイスを吸収した。
  • TSUKUMO (ツクモ電機) (パソコンショップ系)
    倒産したかつての定番メーカーが、ヤマダ電機の支援で復活。 性能の割に安く、ドスパラと傾向は似ている。 やや中級者向け。
  • 日本HP (ヒューレット・パッカード) (海外メーカー系)
    他社より一回り小さい、作り込まれた本体が特徴で、デザインを重視している。 スリムタイプの PC では定番と言える。
  • DELL (デル) (海外メーカー系)
    安さで勝負。 コストパフォーマンスを最重要視するならここ。 ただゲーム向けの「エイリアンウェア」は特殊で高価で高性能。
  • エプソン (EPSON) (国内電機メーカー系)
    近年は業務用の安価モデルが主力。 最新性能より信頼性重視で、こなれたパーツで使いやすい製品を作っている。
  • NEC (国内電機メーカー系、ノートパソコンと小型・一体型のみ)
    近年は映像や音楽などを重視した、家庭用の AV パソコンに特化している。 世界最軽量のウルトラブックが話題になった。
  • 富士通 (国内電機メーカー系、ノートパソコンと小型・一体型のみ)
    近年は NEC と同じく AV パソコンが主流に。 ユーザーの年齢層が高めで、それに合わせたデザインとサポートを行う。
  • Microsoft(マイクロソフト) (海外メーカー系、ノート+タブレット型のみ)
    Windows の会社だが、2012 年から独自のノート+タブレット兼用パソコン「サーフェス」を販売し、急速にシェアを拡大。
  • 東芝 (国内電機メーカー系、ノートパソコンのみ)
    かつては重量級ノートを作っていたが、2016 年頃から個人より企業向けを重視する方針にシフトし、軽量薄型ノートを重視。
  • Panasonic(パナソニック) (国内電機メーカー系、ノートパソコンのみ)
    性能の良いビジネス向けのノートパソコンの定番。 軽くて丈夫でバッテリーが長持ち。 ただし価格はかなり割高。
  • Lenovo (レノボ) (海外メーカー系、ノートパソコンがメイン)
    中国系のメーカーで価格が安め。 ビジネス用のモデルに特化している。 堅牢で安定性の高い製品が中心。
  • ソニー (国内電機メーカー系、ノートパソコンのみ)
    不振により PC 部門を売却。 2014 年以降、ソニーの PC ブランド「VAIO」は、新たに設立された子会社が運用している。
  • Apple(アップル、Mac) (海外メーカー系、独自規格のパソコン)
    他社のパソコンとは異なる独自規格の製品で、その違いを把握する必要がある。デザインに優れるが、価格は高い。

基本的に、高性能で安価なパソコンが欲しいなら「パソコンショップ系」が良いでしょう。
「海外メーカー系」も、HP と DELL は個人向けの製品に注力しています。
「国内メーカー系」は割高で、性能も低めですが、初心者向けのサポートは厚いです。

近年はメールやウェブサイトの閲覧は、スマートフォンやタブレットで行えるようになっています。
よってどのメーカーも、パソコンならではの特色を持った製品作りを重視しています。

以下では、各メーカーの特徴をもっと詳細に解説しています。
独自評価は5段階で付けていて、「× < △ < ○ < ◎ < ★」となっています。



マウスコンピューター / G-Tune (パソコンショップ系)

独自評価:個人向け ★ ビジネス ◎ ゲーミング ★ ノートPC ◎ カスタマイズ ★ デザイン ◎ サポート ○ 価格 ★

マウスコンピューター / G-Tune
G-Tune NEXTGEAR シリーズ

ここ 10 年で急成長したメーカーで、現在は日本のパソコンメーカーとしては最大手クラスです。
ただ、大手電機メーカーと比べると知名度で劣るため、最近はテレビ CM などでアピール活動を行っています。
社名は「マウスコンピューター」ですが、ゲーミングパソコンのブランド名「G-Tune」も知られています。

秋葉原に拠点を置く開発力の高いメーカーで、自社でケース開発を行っており、パーツも独自に改良しています。
よって特徴のあるマシンが用意されており、そこらで売られているパーツとは違う、うちのパソコンの方が信頼性があるという「こだわり開発」がアピールポイントになっています。
性能だけでなくデザインにも気を配ったモデルが多く、静音性も重視されています。

ゲーミングモデル(ゲーム向けの PC ブランド)をいち早く立ち上げたメーカーでもあり、そのためゲーム PC の開発にも力が入れられています。
性能の割に安価なコストパフォーマンスの高いモデルが多く、最新技術も積極的に導入しており、上級者向けのカスタマイズモデルもあって、初心者から上級者まで幅広い支持を得ています。
国内の液晶ディスプレイ(モニター)のメーカー iiyama(イイヤマ)を 2008 年に吸収合併し、モニターと組み合わせた販売も行われています。

近年はノートパソコンや小型パソコンの開発も進められており、小型でありながらビデオカードを搭載したモデルも多いのが特徴です。

マウスコンピューター / G-Tune に関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

マウスコンピューター / G-Tune の担当者の方にお聞きした話



ドスパラ (Dospara) (パソコンショップ系)

独自評価:個人向け ◎ ビジネス ○ ゲーミング ★ ノートPC ○ カスタマイズ ★ デザイン ○ サポート ○ 価格 ★

ドスパラ
ドスパラ Galleria シリーズ

「高性能なパソコンを出来るだけ安い価格で手に入れたい」という場合、このドスパラに行き着くことが多いです。
母体がパーツショップであるため独自の仕入れルートを持ち、BTO(ユーザーによるパーツ選択、カスタマイズ)で選べるパーツの幅も広く、最新のパーツもいち早く用意されています。
そのためパソコンの知識がある方に人気ですね。
一方で、マニュアルの作りが良く、PC ショップ系の中では比較的初心者向きでもあります

ゲーム向けのパソコン開発と販売に力が入れられており、多くのゲームメーカーと提携があります。
高いグラフィック性能が要求されるゲーミングパソコンに強いメーカーで、以前はゲーム用 PC のシェアでトップを維持していました。
近年はゲーミングモデルを扱うメーカーが増えたため、追い上げられているようですが、それでも上位です。

大きめのケースにパーツを組み込んでいて、デザインは普通。
見た目の特徴はあまりありませんが、汎用の大型ケースが使われているため扱いやすく、拡張しやすい本体になっています。
最近は特殊ケースや小型ケースも選べるようになっています。

スリムサイズやノートパソコンなども用意されていますが、パーツショップらしく、小型でも相応のカスタマイズが可能。
ノートパソコンもビデオカード搭載型など、性能重視のものが多いですね。

ドスパラに関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

ドスパラの担当者の方にお聞きした話



パソコン工房 (ユニットコム) (パソコンショップ系)

独自評価:個人向け ★ ビジネス ○ ゲーミング ◎ ノートPC ○ カスタマイズ ◎ デザイン ○ サポート ★ 価格 ◎

パソコン工房
パソコン工房 GS 用アルミケース

パソコン工房は大坂の電気街「浪速日本橋」を本社とするパソコンショップで、早くから BTO(ユーザーによるパーツ選択、カスタマイズ)を行っていた会社です。
全国各地に店舗を持ち、それを活用した「サポート体制」がウリとなっていて、店舗ネットワークを利用した「パソコン修理業務」も行われています。
近くにパソコン工房のお店がある方なら、何かあった時に持ち込みや相談を行える利点があります。

2013年、親会社の「ユニットコム」がマウスコンピューターと業務提携しました。
以後、マウスコンピューターの生産拠点であった長野県の飯山工場でパソコン工房の製品も作られるようになっていて、国内生産であることをアピールしています。

ゲーミングモデルを扱っていた「フェイス」や、秋葉原のパソコンショップ「TWO TOP」などを吸収しており、多様なモデルをそろえています。
一般向けはもちろん、業務用特化モデルや、「kabuパソ」と題した株取引専用パソコンなどもあります。

パソコン工房の製品は、どちらかと言うと信頼性重視でした。
ただ、近年は最新パーツへの対応も早く、新技術のパソコンや、超ハイスペックモデルを用意することも増えています。
店舗の多さを活用した、高齢者向けのサポートも厚いメーカーです。

パソコン工房に関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

パソコン工房の担当者の方にお聞きした話



TSUKUMO (ツクモ電機) (パソコンショップ系)

独自評価:個人向け ○ ビジネス ○ ゲーミング ◎ ノートPC △ カスタマイズ ◎ デザイン ○ サポート ○ 価格 ◎

ツクモ電機
ツクモ G-GEAR シリーズ

秋葉原を拠点とする「ツクモ電機」は、以前はパソコンマニア御用達と言える日本の中心的なパソコン&パーツショップでした。
しかし本社の事業拡大の失敗で、パソコン販売は好調だったにも関わらず 2008 年に倒産。 業務も縮小されてしまいます。
そのツクモがヤマダ電機の支援で 2009 年から再生を始め、2010 年から本格的に復活しました。

一時期は BTO(カスタマイズ)に対応していないなど、本格復帰とは言えない状況だったのですが・・・
現在は BTO を再開し、パソコンやパーツの品ぞろえもかつてと変わらないものを見せています。
マニアからの支持が厚かっただけに、やはり人気はありますね。
ただ、マウスやドスパラ、パソコン工房などと比べると、やはり規模は小さくなっています。
そのためサポートに不安がありますが、ヤマダ電機の子会社となったため、そちらに持ち込めるのは利点でしょうか。

PC ショップ系の大手であるため最新パーツの導入が早く、価格も安めで、「高性能な構成のパソコンを安く購入できる」ショップの1つです。
以前はオプションパーツの種類が少なかったのですが、近年は解消されています。
ケースは大型で拡張性の高いものが使われており、オリジナルケースの開発も行われています。



日本HP (ヒューレット・パッカード) (海外メーカー系)

独自評価:個人向け ○ ビジネス ○ ゲーミング ○ ノートPC ◎ カスタマイズ ○ デザイン ★ サポート ○ 価格 ○

日本HP
日本HP h9 シリーズ

アメリカの大手パソコンメーカー「ヒューレット・パッカード」の日本支社。 DELL(デル)と並び世界トップクラスのシェアを誇るパソコンメーカーです。

世界的な大手企業であるため高い開発力を持っており、ケースや一部のパーツは自社で設計したものを使っています。
パソコンのコンセプトに合わせたケースを独自に作っているため、特徴的な本体構造を備えており、サイズが他社より一回り小さくなっています
デザイン性も高く、前面パネルには光沢処理などが施されていて、高級感のある本体になっています。
外資系の企業ですが、日本のものは全て国内組立です。

2015 年頃から、デザインを重視したノートパソコンが主力となっています。
「ラグジュアリー・モバイル」と題した、オシャレで高級感を重視したパソコンを展開しており、嗜好品としての PC の開発を行っています。
一方で、独自のゲーム用 PC ブランド「OMEN」を立ち上げ、ゲーミングモデルの開発も進めています。
個人向けの製品に力を入れており、特色のあるパソコンで勝負しているのが伺えます。
PC ショップ系の中では価格は高めですが、国内の家電メーカーよりは安価です。

ディスプレイ(モニター)やプリンターなどの周辺機器も強いところで、コストパフォーマンスの高い製品を販売しています。
特にプリンターの世界シェアはトップです。

日本HPに関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

日本 HP の担当者の方にお聞きした話



DELL(デル) / ALIENWARE(エイリアンウェア) (海外メーカー系)

独自評価 : 個人向け △ ビジネス ○ ゲーミング × ノートPC ○ カスタマイズ × デザイン ○ サポート ○ 価格 ★
(エイリアンウェア): ゲーミング ◎ 価格 △

DELL Alienware
DELL Alienware シリーズ

世界トップクラスのシェアを持つ大手のパソコンメーカー。
以前は世界 NO.1 のシェアを誇っていましたが、最近は後続に追い上げられています。

デルの特徴は、とにかく「安い」こと。 もちろん相応の性能も保持しており、「コストパフォーマンスの良さ」が最大の魅力と言えます。
元々は企業で使われるビジネス向けの安価なパソコンをメインとしていたため、現在でもビジネス用パソコンに関しては、デスクトップやノートを問わず「安くて良い品」が提供されています。
ただ、価格を安くするためにマニュアルは簡素になっていて、本体のカスタマイズ性も低く、上級者向けではありません。

サポートに関しては、以前は電話しても中国に繋がって話が通じないなど、評判は良くありませんでした。
しかしそうしたイメージを払拭するためか、日本国内のサポート体制を大幅に強化。 近年はむしろサポートの厚い企業になっています。

2016 年から、そうした特色はさらに強化されています。
BTO(カスタマイズ)はほとんどのモデルで廃止され、デザインよりも実用性を重視、コストパフォーマンスやサポートを追求しています。
同じ外資系でも HP とは正反対と言えますが、こうした独自路線を持つことが昨今の PC メーカーの傾向です。

一方、ゲーミングモデル(ゲームを重視したパソコン)は、アメリカでゲーミングモデルを専門に作っていた「Alienware(エイリアンウェア)」という会社を買収し、自社ブランドとして販売を行っています。
こちらは本家のデルとは全く性質が異なり、妥協しないゲーム向けの高性能を持ち、かなり特異な設計で、装飾も派手、価格も高価です
大型で重量級の「アメリカンPC」と言えますが、最近は製品が最適化されてきて、小型で購入しやすいモデルも登場しています。

デル(DELL)に関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

デル(DELL)の担当者の方にお聞きした話



エプソン (EPSON) (国内メーカー系)

独自評価:個人向け △ ビジネス ★ ゲーミング △ ノートPC ○ カスタマイズ ○ デザイン ◎ サポート ★ 価格 △

エプソン
エプソン Endeavor Pro シリーズ

国内の大手電子機器メーカー。 良くも悪くも「日本的な気質」を感じるメーカーです。

以前は高性能なパソコンを主力としていたのですが、近年は安価でビジネス向けのモデルを中心にしています。
安定性と信頼性を重視した設計になっていて、あえてトラブルの少ない「こなれたパーツ」を使い、無理に新技術を導入しようとしていません。
価格も安めで「パソコンに詳しくない方でも安心して使っていけるモデル」であることを優先しています。

また現場の意見を反映したモデルも多く、例えば停電になってもデータを保持できるバッテリー内蔵のパソコンや、狭い机の上にも置ける手のひらサイズの超小型パソコン、古い機器も取り付け可能な新旧融合パソコンなどを用意しています。
これらは日本のビジネスシーンに特化したモデルと言えます。

高性能なモデルも一応ありますが、エプソンの上位モデルは作り込まれている反面、価格は割高です。
現在そちらは主力になっておらず、 ビデオカードを搭載するゲーム可能なモデルもありますが、ゲーミングモデルという訳ではありません。
ただハードディスクをカートリッジで着脱できるなど、独自のアイデアを盛り込んだ製品も存在します。
カスタマイズ(BTO)で選択できるパーツも、ビジネスモデルとしては豊富。

国内メーカーらしく「ユーザーサポート」に優れており、パソコン雑誌のサポートランキングでは長年トップを維持していました
マニュアルも詳細なものが用意されているため、初心者向けのメーカーであると言えます。
プリンターやスキャナの大手メーカーでもありますね。

エプソンに関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

エプソンの担当者の方にお聞きした話



NEC (国内メーカー系、モニター一体型とノートパソコン)

独自評価 : 個人向け △ ビジネス △ ゲーミング × ノートPC ○ カスタマイズ × デザイン ◎ サポート ★ 価格 ×

展示会 NEC ブースの模様

日本最大の電子機器メーカーにして、かつての国内最大のパソコンメーカー。
しかし現在は一般向けのパソコンのシェアは低下し、会社自体も中国のレノボの傘下となっています。

以前は高性能なモデルも販売していたのですが、その分野では新興メーカーに太刀打ち出来なくなったため、現在はスリムタイプやモニター一体型などの小型パソコンに注力しており、性能もパソコンの基本性能ではなく、テレビや映画などを見られる AV(オーディオ・ビジュアル)方面の機能をアピールするようになっています。
そのため作業やビジネスには向かず、最新のゲームなども出来ません。

液晶画面やスピーカーは性能の良いものが使われており、総じて小型なので置き場所には困りません
現在はテレビチューナーを内蔵し、普段はテレビとして使えるモニター一体型パソコンが主力になっています。
価格は、あまり高額なモデルは存在しませんが、性能を考えるとかなり割高です。

NEC のパソコンは「初心者向け」に特化している傾向があり、マニュアルや初心者用の解説書などが充実しています。
国内メーカーであるためサポートもしっかりしていて、パソコンのことを全く知らない方が初めて使う場合には向いていますね。
最初から様々なソフトが入っている(プリインストールされている)のも特徴で、それはパソコンの上級者だと嫌うのですが、NEC は初心者向けに特化しているため、逆にそれを「誰でもパソコンを活用できる機能」としてアピールポイントとしています。

近年、超軽量のウルトラブック(薄型ノート)を発表し、大きな話題になりました。
展示会で見かけた NEC ブースの模様については以下をご覧下さい。

2016/11 展示会レポート



富士通 (国内メーカー系、モニター一体型とノートパソコン)

独自評価 : 個人向け △ ビジネス ○ ゲーミング × ノートPC ○ カスタマイズ × デザイン ○ サポート ★ 価格 ×

展示会 富士通 ブースの模様

日本の電機・コンピューターメーカーの大手。 国内では NEC と並ぶパソコンメーカーでした。
小型のデスクトップパソコンも扱っていますが、現在メインとなっているのはノートパソコンとモニター一体型、そしてタブレットです。

少し前(2010〜2013 年頃)は女性向けパソコンや、立体視パソコン、ナノイー放出パソコンなどのユニークな製品を作っていました。
しかし 2014 年からは Windows の防水タブレットや、2in1(ノート / タブレット兼用パソコン)に主力を移し、現在はテレビを兼ねたモニター一体型パソコンを中心にしていて、オーソドックスな家電メーカー品に戻った印象があります。

ユーザーの年齢層が他のメーカーより高く、高齢者や初心者向けのサポート/ソフトウェアを備えているのも特徴です。
最新パーツはあまり使われていませんが、これも「高齢者だと最新技術は使いこなせないから、無理になくてもいい」という考えのためのようです。
その辺もあってか、ビデオカードを搭載するようなハイスペックモデルはなく、ゲームなどには向きません。
一方で、高齢者向けの落ち着いたデザインの製品が多めです。 価格は総じて高め。

2016 年、富士通はパソコン事業を中国のレノボに売却することを発表しましたが、2017 年になってもまだ進展はありません。
短いですが、富士通の担当の方にお聞きした話は以下をご覧下さい。

2016/11 展示会レポート



Microsoft(マイクロソフト) (海外メーカー系、タブレットとノートを兼ねる 2 in 1 タイプ)

独自評価:個人向け ○ ビジネス ○ ゲーミング − ノートPC ★ カスタマイズ − デザイン ○ サポート ? 価格 △

マイクロソフト Surface
Microsoft の Surface Pro

Windows や Office を開発・販売しているメーカー「マイクロソフト」が、自ら売り出しているパソコンです。
マイクロソフトが PC の販売を開始したのは 2012 年で、そのためソフトウェアではおなじみのメーカーですが、ハードウェアでは新参です。

ノートパソコンとして使え、モニターを外したり折りたたむとタブレットにもなる「2in1」というスタイルのパソコン「Surface」(サーフェス)を開発しており、使い勝手の良さで人気に。 一躍 PC メーカーとしても注目されるようになりました。
Windows を作っているメーカーのパソコンですから、最新の Windows や Office との親和性が高く、ソフトのトラブルの少なさも人気の要因です。
持ち運びに便利なため、大学生や外交のビジネスマンに特に愛用者が多いです。
ただビジネスで使うには、耐久性にやや不安もあります。

この軽さのモデルとしては性能は高いのですが、価格は高めで、処理性能に対するコストパフォーマンスはそれほど良くありません。
周辺機器も専用のものが必要で、やはり高めです。
しかし「多少高くても軽くて扱いやすいパソコンが欲しい」という人には向いていますね。

マイクロソフトの担当者の方にお聞きした話



東芝 (国内メーカー系、ほぼノートパソコンのみ)

独自評価:個人向け △ ビジネス ◎ ゲーミング − ノートPC ★ カスタマイズ − デザイン ◎ サポート ◎ 価格 △

東芝製、大型ノートとウルトラブック

日本の大手家電メーカーの1つ。 ノートパソコンの「Dynabook」(ダイナブック)がメインです。
以前の東芝のノートパソコンは高性能・高機能を追求したものが多く、大型で重量級の製品が多かったのですが、最近は小型のものが中心です。
2011年には新規格の軽量薄型ノートパソコン「ウルトラブック」を日本で始めて開発し、大きな話題となりました。
2015年になっても、その分野では国内トップを走っています。

2016年、BtoC(個人向け取引)を縮小し、BtoB(企業向け取引)を重視する方針を決め、個人向けの製品は少なくなりました。
大型モデルは全廃され、ビジネスに特化した製品作りが行われています。

価格は高めですが、ノートパソコンは国内家電メーカー製の方が素材や作りがしっかりしており、耐久性やセキュリティが高く、安心感があります
仕事で使うモバイルノートが欲しいなら、まだ個人でも有力な選択肢と言えます。

ただ不安なのは、東芝自体の業績。 2016 年から不振に陥り、2017 年には巨額の赤字を抱えることが発覚しました。
赤字の要因はパソコンとは無関係ですが・・・ PC 事業の縮小が発表されており、今後がやや心配です。
東芝のパソコンの実機レビューやインタビューは以下をご覧下さい。

2016/11 展示会レポート



Panasonic(パナソニック) (国内メーカー系、ノートパソコンのみ)

独自評価 : 個人向け × ビジネス ★ ゲーミング − ノートPC ★ カスタマイズ − デザイン ○ サポート ◎ 価格 ×

展示会 Panasonic ブースの模様

日本の最大手家電メーカー。 旧「松下電器」「ナショナル」です。
ビジネス向けのノートパソコン「Let's note」(レッツノート)を販売していて、その特徴は高性能・小型・軽量・丈夫・長時間バッテリー、そして価格が高いこと。
つまり「コスト度外視で品質を追求したノートパソコン」です。
高性能と言っても「ビジネス向けの小型ノートパソコンとしての性能」なので、ゲームが出来たり、映画やテレビを高画質で見られるような性能ではありません。
スピーカーも「音が出れば良い」程度。

ビジネス向けのノートパソコンとしては最高峰で、サイズは大きくても 14 型まで。 重量は非常に軽くなっています。
バッテリーはどのモデルも8時間は持つようになっていて、落としたり水をこぼしても壊れにくい設計になっているなど、パナソニックの技術力が惜しみなく使われています。
ただし他社のノートパソコンと比べるとかなり割高で、「値段は問わないから使い勝手の良さと安心感のあるものが欲しい」という人向けですね。
デザインが良くて軽いものが多いため、女性にも人気があります。

パナソニックは工場や過酷な環境での使用を想定した、耐衝撃・防塵・防滴型の「タフブック」なども開発しています。
古いですが、 Panasonic(パナソニック)に関連したインタビューは以下をご覧下さい。

パナソニックの担当者の方にお聞きした話



Lenovo (レノボ) (海外メーカー系、ノートパソコンがメイン)

独自評価 : 個人向け × ビジネス ◎ ゲーミング △ ノートPC ○ カスタマイズ − デザイン △ サポート △ 価格 ◎

展示会 Lenovo ブースの模様

レノボ(聯想集団)は中国のメーカーですが、2004 年にアメリカの大手コンピューター企業「IBM」のパソコン事業を買収、そのため設計思想や特徴は IBM のものを受け継いでいます。
ビジネス向けの安価な製品が多く、その分野でシェアを拡大、現在は HP や DELL と並ぶ世界的シェアを持つに至っています。

その特徴は「ビジネス向けに特化し、ビジネスに要求される信頼性と安定性を最重要視する」というもの。
よって扱っているパソコンは最新の性能ではありませんが、安定性の高いパーツを使用し、本体も頑丈で壊れにくい設計となっています。
中国製ビジネスモデルなこともあって価格は安く、デスクトップよりもノートパソコンがメインであり、家庭ではなく企業での使用を想定して作られています。

一時期大流行し、その後にブームが去った「ネットブック」の開発を最後まで続けていて、性能が低くても快適に使える工夫をこらした製品を販売していました。
現在その技術はミニノートやタブレットに生かされています。
一方で「IBM 時代から使い続けているユーザーが多い」という理由から、キーボードなどのインターフェイス部分は出来るだけ変えず、昔ながらのスタイルを維持し続けています
特にキーボードは評価が高いですね。 一方、デザインは無骨そのものです。

2016年、レノボの製品にはスパイウェアが混入されていたり、セキュリティに問題があるとメディアや政府機関が相次いで発表し、評価を落としました。
当分はその悪評の払拭が課題となるでしょう。

Lenovo(レノボ)に関連したインタビューは以下をご覧下さい。

レノボの担当者の方にお聞きした話



ソニー (国内メーカー系、ノートパソコンのみ)

独自評価 : 個人向け △ ビジネス × ゲーミング − ノートPC △ カスタマイズ − デザイン ◎ サポート ? 価格 ×

日本の大手電機メーカーの1つ。 ノートパソコンの VAIO(バイオ)シリーズがメインです。
多彩なモデルがあり、ビジネス向けはもちろん、デザイン重視の女性向けや、映画やテレビが見れる AV 型などもありました。

ただ耐久性の評価が低く、OS(Windows)に独自に手を入れていたため安定性にも問題があり、ビジネス用途では敬遠されていました。
高級志向で高機能なモデルが多く、そのぶん価格が高かっため、一般向けとしても苦戦し、2014年2月にソニーはパソコン事業の売却を決定します

2014年7月、事業を引き継いだ「VAIO 株式会社」が設立され、VAIO は新たなスタートを切りました
しかしモデルの種類は大幅に減らされており、縮小傾向なのは否めません。



Apple(アップル) (海外メーカー系、独自規格のパソコン)

独自評価:個人向け * ビジネス △ ゲーミング − ノートPC * カスタマイズ − デザイン ★ サポート ○ 価格 ×
※特殊なパソコンのため*(評価外)としています。性能だけ見れば◎ですが、汎用性を考えると△です。

Apple は独自規格のパソコンを作っているメーカーです。 Windows のパソコンではありません。
Apple のパソコンは「Macintosh」(マッキントッシュ)という名前で、通称「Mac」(マック)と呼ばれます。

一般的な Windows のパソコンとは互換性がなく、データのやり取りで困ることがあります。 もちろん Windows 用のソフトも使えません。
Mac 専用のソフトウェアが必要ですが、今はもう Mac 専用のものは少ないです。 周辺機器にも使えないものが多くあります。
使い方や用語も他のパソコンとは一部異なるため、Windows から Mac に移ったり、Mac から Windows に移る場合は、その違いを把握することが必要になります。

かつてはサウンドや映像・画像の機能に秀でていたため、それらを扱う専用のソフトが存在し、プロクリエイター御用達のパソコンとなっていました。
しかし 2000 年以降のハードウェアの急速な進化に追い付けず、今はもうクリエイターも Windows 機を使う方が良くなっており、専用ソフトもほとんどなくなりました。
よって実務面において Mac を使う利点はなくなっています。
作り自体は良いのですが、価格が高く、専用の周辺機器も高額、良くも悪くも高級機です。

Mac の優れている点はデザインで、「アップル」というブランドイメージを好む人も多くいます。
「メールやブログ、ウェブサイトの閲覧ぐらいしかしないから、多機能や汎用性はいらない。とにかくオシャレなものが欲しい」という人には人気です。
iPhone との親和性が高いため、iPhone や iPad の普及に伴って、ややシェアを取り戻しています。



最初に述べたように、パソコンは自分の用途に合わせたメーカーを選ぶことが大切です。
「自分はパソコンを使って何がしたいのか?」「買ったパソコンを主にどういう用途で使うのか?」
それが漠然としている人は、まずそこを考えましょう。

また基本として、大きさに余裕があるデスクトップの方が、ノートパソコンより性能が良く(高性能なパーツが使え)、同性能なら価格は安くなります。
つまり持ち運ぶ必要がないならデスクトップの方が、ノートパソコンよりコストパフォーマンスに勝ります
持ち運びが必要な場合はノートになりますが、運びやすさを重視するのか、バッテリー駆動時間や処理性能を重視するのか、それともコストパフォーマンスか、そこを考えましょう。
なお、モニター一体型は中身はノートパソコンと同等なので、性能的にはデスクトップではありません。

そしてデザインやサイズなども加味しつつ、自分に必要な特色を備えているメーカーの中から、予算に合ったものをチョイスするのが良いですね。


 パソコンのパーツの選択アドバイス

以下は、近年のパソコンの購入時に初心者の方が良く疑問に思う点をまとめたものです。
パソコンにあまり詳しくない方は参考にしてみて下さい。 解答は全て 2017 年時点を基準としています。

OS (Windows) ・OS(Windows)はどれを選べば良いの?

現在の最新ウィンドウズは「Windows 10」です。
ただ、長年「Windows 7」が愛用されてきたため、現在は 7 と 10 が共に使われている状態です。
Windows 8」はタッチパネル(直接触って操作できる画面)に最適化されていますが、その機能を含む Windows 10 への移行が進んでいます。

市場には「Windows 7」と「Windows 8」と「Windows 10が混在していて、2016 年まではそれぞれ愛用している人がいましたが、今はもう Windows 10 を選んでおくのが無難でしょう。

バージョンは、どれを選べばよいか解らない方は「Home Premium」(ホームプレミアム)を選んで下さい。
他に「Professional」と「Ultimate」がありますが、これらは専門的なビジネス用の機能が盛り込まれたものであり、相応にパソコンやネットワークに詳しくないと使いこなせません。
少なくとも Windows のバージョンをどれにすれば良いか悩んでいるレベルの人が、活用できるようなものではありません。
ただし Windows 7 の HomePremium は 2014 年 10 月に販売終了しているので、現在は Professional 版しかありません。(価格が 3000 円ほど高くなります)

また、Windows には 32bit 版と 64bit 版があります。
これは周辺機器の対応と後述する「メモリ」の最大搭載量に影響します。

32bit 版は約 3GB までしかメモリを活用できないので、それ以上のメモリを搭載しても無駄になります。
しかし以前からあるタイプなので、古い周辺機器でも問題なく使えます。

64bit 版はメモリを多く活用できますが、新しいタイプなので対応していない古い周辺機器が使えない場合があります
しかし最近は 4GB 以上のメモリを搭載することが一般化しており、ビデオカードのメモリ(ビデオメモリ、VRAM)も増え続けています。
高性能なパソコンを使いたい人や、新しいビデオカードを搭載したい人は 64bit 版を選択して下さい。

よく解らない方は、今はもう 64bit 版を選んでおいて構いません

なお 64bit 版だと動かないソフトがあるという話もありますが、実際にはそうしたケースは、最近はまずありません。


Memory ・Intel の CPU と AMD の CPU、どっちが良いの?

CPU を作っている会社には、Core i7 や Core i5 などを作っている Intel(インテル)社と、A10 や FX などを作っている AMD 社があります。
他にもありますが、一般的なパソコンでは、ほぼこのどちらかのメーカーの CPU が使われています。

この2社は長年のライバルですが、常に Intel 社が一歩リードする状態が続いていました。
Intel 社の CPU は安定性が高く、性能も一回り上で、AMD 社はそれに対して価格を下げることで対抗していました。
AMD 社の CPU はどちらかと言うとマニア向けであり、あまり初心者向けではありません。

現在のパソコンの CPU は、Intel 社の「Core」というものが一般的です
安いパソコンには「Pentium」や「Celeron」という CPU が使われていますが、これらも Intel 製です。

AMD の CPU は失敗が続き、近年ようやく「A10」や「A8」、「A4」という CPU が普及し始めましたが、性能は Core より低く、安価なパソコン向けです。
コストパフォーマンスは良いのですが、やはりマニア向けと言った感じですね。

ただ、AMD は グラフィックカード(ビデオカード)の「RADEON」シリーズを製造しているメーカーでもあります。
そのため RADEON を搭載しているパソコンには、相性の良い AMD 社の CPU が使われるケースも多いです。
しかしこの場合でも、その意味や利点を理解している人向けと言えます。


Memory ・メモリはどのぐらいあれば良いの?
・デュアルチャネルって必要?

メモリ」とはパソコンが使うデータを一時的に記録しておく部分で、ここの性能が低いと長時間パソコンを使っている時や、負荷の大きいソフトを使っている時、たくさんのソフトを同時に使っている時などに、動作が不安定になる場合があります。

現在最新のウィンドウズ「Windows 7」や「Windows 10」はメモリが 2GB 以上ないと快適に動かないとされているので、メモリは最低でも 2GB のパソコンがほとんどです。
一般的には 4GB から 8GB を搭載することが多く、これで特に不都合はありません。

メモリには DDR3DDR4 などの種類がありますが、これは使用する CPU とマザーボードによって決まります
最近のメモリは同じ製品を2枚1組で使う「デュアルチャネル」や、3枚1組で使う「トリプルチャネル」という技術で使うのが基本となっています。
よってメモリは2の倍数か3の倍数で搭載することになります。 メモリを4枚1組で使う「クアッドチャネル」も登場しています。

初心者の方はよく解らないと思いますが、種類は自由に選べるものではないし、一部の最上位モデル以外はデュアルチャネル(2枚1組)だと思っておけば良いでしょう。

デュアルチャネルの場合、メモリは2の倍数で搭載するため、「3GB 搭載」という選択は出来ません。
デュアルチャネルやトリプルチャネルの効果は使用するソフトウェアによって違い、普段はあまり影響ありませんが、ゲームや画像加工、動画編集などの重いソフトウェアを使用する場合には影響が大きくなります。
まあ使う上でのデメリットはないので、基本的には使うものだと思っておきましょう。

メモリは「このぐらいあれば快適」という目安がなく、たくさん搭載しても効果を体感し辛いのですが、あればあるほど動作が安定する事は確かです。
ただ、「どのぐらいが良いのか解らない」という人は、基本的に増量する必要はないでしょう。
少ないと困りますが、普通は最初に用意されている量で問題なく、ハードに使うのでない限りそんなに大容量は必要ありません。


HDD ・ハードディスク(HDD)ってどのぐらいあれば良いの?
・SSD って使った方が良いの?
・SSD ってすぐ壊れるの?

ハードディスク(HDD)はデータを記録するパーツです。 この容量が大きいほど、たくさんのデータを入れられます。

どのぐらい必要かは用途によるので、一概には言えませんが・・・
近年一般的には、デスクトップパソコンなら 1TB(1000GB)、ノートパソコンなら 250GB〜500GB 搭載をする場合が多いですね。
仕事で使うだけなら 100 GB でも十分と言えますし、近年の HDD は急速に大容量化が進んでいるので、それほど容量で困ることはなくなっています。

趣味で使うなら出来るだけ多い方が良いのですが、それでも 500GB〜1TB あれば余裕と言えます。
ただしそのパソコンで動画をたくさん集めたり、ビデオカメラで撮影した映像を入れたり、テレビの録画をしたい場合など、動画・映像を多く保存する場合は出来るだけ多くの容量が必要になります。
簡単に追加できる「外付け HDD」で補う手もありますけどね。

HDD はパソコンの中でもっとも酷使されるパーツなので、耐久性も必要になりますし、製品によって速度にも違いがあります。
ただ、このページで取り上げたような主要なパソコンメーカーなら、定番の大手企業のものを使っているので、製品の違いについて初心者の方があまり気にする必要はありません。

SSD は近年登場した、超高速のデータ記録装置です。
これを使うとパソコンの速度がかなり向上するため注目を集めていますが、価格が高く、容量も少なめです。

一般の方は無理に SSD を使う必要はなく、マニアやゲーマー向けと言えるでしょう。
ただ、「小さい」「軽い」「衝撃に強い」「消費電力が少なめ」「発熱が少ない」など多くの長所があるため、ノートパソコンでは利点が多いです。
Windows の起動なども速くなるので、お金に余裕がある人ならあった方が良いと言えます。

SSD はデータの記録回数に上限があって、「将来必ず壊れる」という問題があります。
ただ、この話がヘンに一人歩きして、初心者の方の中には「SSD はすぐ壊れるんだ」と思っている方も多いようです。

実際には SSD の寿命は技術の改良によって向上していて、5年以上は普通持ちますし、最近は「10 年保証」のものも出てきています。
また、Windows 7 以降は SSD の寿命を出来るだけ延ばすような使い方をしてくれます。
初期の SSD は確かに色々と問題もあったのですが、現在は「過剰に気にする必要は無い」と考えて良いでしょう。


電源 ・電源は出力が大きい方が良いの?
・出力が大きいと電気代がかかる?
・80 PLUS 認証ってあった方が良い?

近年急に注目を集めているのが「電源ユニット」。 パソコンに電気を供給する部分ですね。
このパーツは選べるメーカーと選べないメーカーがあります。
選べるかどうかは本体の大きさにも左右されます。(最近は徐々に選べるメーカーが増えています)

必要になる電源ユニットの大きさ(出力)は、使用されるパーツによって決まります
ですから BTO(ユーザーによるパーツ選択、カスタマイズ)での発注の場合、そのパソコンで可能な最大の構成に合わせた電源が最初から選ばれている事が多いです。
(ショップやメーカーの中には、選択したパーツに応じて自動的に電源が変更されるところもあります)

基本的に、高性能なパーツは消費電力も大きいので、高性能なパソコンほど電源ユニットも高出力なものが必要になります
ただ、要は「出力が足りていれば良い」ので、必要以上に大容量のものを搭載する必要はありません。

「後からパーツを追加する予定がある」「今後高性能なパーツに入れ替える可能性がある」という場合には、それを見越して大容量のものを選んでおく方が良いですね。
また、電源ユニットの出力は経年劣化によって徐々に落ちたりするため、出来れば大きめの出力の方が安心できます。
でも最近は品質が向上して、容量も大きめになっているので、劣化については昔ほど気にする必要はありません。

なお、パソコンは常にフルパワーで動いている訳ではなく、普段はパワーをセーブして動いていて、その時は消費電力も低くなります。
決して「出力が大きい=常に消費電力が大きい」という訳ではありません

近年電源ユニットが注目されるようになったのは「80 PLUS 認証」というものが始まったからです。
これは「エコ・省エネの基準」で、この認証を受けているものは電気を効率よく使えるため、若干の省エネになるのです。
だから認証を受けていた方が良いのですが、認証を受けるには色々と手続きも必要になるため、自社で電源を作っているメーカーだと「申請すれば認定されるけど、わざわざ認証を受けていない」という場合もあります。

電源ユニットのトラブルはパソコンの故障の原因としてはもっとも大きなものの1つなので、大手メーカーほど電源の品質には気を配っています
よって特に国内の大手メーカーの場合は、80 PLUS 認証の有無に関わらず、電源ユニットの品質や耐久性は高いと考えて良いでしょう。



以上、パソコンメーカーとパーツの比較解説、及び選択のアドバイスのまとめでした。
パソコン選びの際に参考にして頂ければと思います。

当サイトでは他にもレビューやインタビュー、パーツ解説などを行っていますので、またご覧頂ければと思います。

 PC ハードウェア 初心者の館 (初心者向けハードウェア解説)

PC ハードウェア初心者の館 実機解説編 (レビューやインタビューを掲載)
3D グラフィックのゲームをやるためのパソコンアドバイス


最後に・・・ 少し、「格安パソコン」について。

パソコン関連のサイトやレビューを行っているため、初心者の方から「このパソコンは良いでしょうか?」という形で「激安パソコン」の評価を聞かれる事があります。
小さなパソコンショップや個人運営のパソコン販売サイト、及び Yahoo オークションなどで売られているような、3万円や4万円で扱われているパソコンですね。

こうしたパソコンは、確かにお得な構成になっていることもあります。
ただ、基本的に「性能の良いパーツ、品質の良いパーツというものは、値段も高い」です。
逆に言うと、「安いパソコンはどこかに値段を安くするためのしわ寄せが来ている」訳です。
安いなら安いなりの理由があります。 でないと売っている方だって赤字ですからね。

こうしたパソコンを「良いですか?」と質問されても、「良いです」とは答え辛いです。 なぜならどこに安物や中古が使われているか解らないからです。
中古パソコンの場合、ハードディスク(HDD)や電源ユニットには「経年劣化」がありますから、なおさら評価し辛いです。

もちろん品質は高いけど型落ちして安くなったパーツを使って、コストパフォーマンスの良いパソコンを組み立てている、見所のあるショップや製品もあります。
ただ基本的に「格安パソコン」にはリスクがあると考えておくべきでしょう。

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