○ 実機レビュー (2015年 春、Windows タブレット)
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ドスパラが販売している Windows タブレット「DG シリーズ」は、2015年3月時点で計4種類。 価格がなんと1万円台の 18500 円(税抜)で、8インチサイズ、データ容量が 16GB の「DG-D08IWB」。
タブレットなのでカスタマイズ可能な部分は、SD カードや専用ケースなど、付属品の有無のみになります。 |
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外観は全面黒のデザイン。 ただ、背面には少しザラザラのつや消し加工が施されています。
正確なサイズは横 234 mm、縦 156 mm。 厚さは 9.4 mm。 バッグにも入る大きさです。 画面のサイズは 横 192 mm、縦 120 mm。 外枠の幅は 17〜20 mm。 画面も鮮やかで、解像度が 1920x1200 もあり、それを9インチで表示しているのですからドット細かさは肉眼では解らないレベルです。 タブレットですから、画面は持っている方向に合わせて自動的に回転します。 当然、縦でも横でも使えます。
このサイズのタブレットで USB 端子が2つあるのは特筆すべき点でしょう。 なお、micro USB を普通の USB に変換するアダプタが標準で付属されています。 下側面(Windows ボタン側)には何もなく、上側面には電源ボタンとボリュームボタンがあります。 mini HDMI 端子もあるので、ディスプレイやテレビに画面を出力することもでき、タブレットとしては拡張性の高いモデルと言えます。 |
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格安タブレットで気になるのは、やはり性能。 まず、今回の検証機のパーツ構成について。 CPU は Atom Z3735F。 「Atom」は Intel 社が販売している小型機器用の CPU です。 細かい性能としては、クロック数は 1.33 GHz で、最大 1.83 GHz で動作。 メモリは 2GB 搭載。 使用されている種類は明記されていませんが、Atom Z3735F で使うメモリは DDR3L-1333 のようです。 データ記録装置は東芝製 32 GB の eMMC。 では、この構成でどんな測定になったのか、結果は以下の通り。
※データ記録装置(SSD と eMMC)の測定結果 やはり格安タブレットなので、こうしてノートパソコンや上位の高額タブレットと比べてしまうと、測定数値では見劣りします。 DG-D09IW に搭載されている CPU の Atom Z3735F は、新型とは言え下位製品でクロック数が低いので、1つ前の世代の上位製品 Atom Z3770 と比べると、やはり CPU のスコアは低めになっています。 ただ、SSD より遅いはずの記録装置 eMMC は、今回比較対象とした富士通の SSD 搭載タブレットと比べても、大きな差はありません。 むしろ書き込み速度は上回っています。 この読み書きの速度でカバーされているためか、PCmark7 で計測した軽作業の処理速度などについては、上位タブレットと比べても大差ない結果になっています。 表の下半分のグラフィック関連のテストは・・・ タブレットであり、3D グラフィックの能力に期待できるようなものではないので、「とりあえず測ってみた」という感じだと思って下さい。 また、新型 Atom はグラフィック性能が旧型より少し向上しているようで、それは 3Dmark のスコアにも現れています。 3D グラフィックのゲームは流石にカクカクで、まともにプレイ出来る状態ではありませんでしたが、ドラクエオンラインやモンスターハンターのベンチマークは、一応動作はしていました。
最近の Windows タブレットは「艦これ」(艦隊これくしょん)が快適に動くかどうかが、1つの性能の目安になっていたりしますが・・・ 艦これは Flash で作成されており、Flash というのものは CPU の処理速度「のみ」が影響します。(PC のグラフィック性能が影響しない) だから DG-D09IW(Atom Z3735F、1.33GHz 〜 1.83 GHz)では、当然快適に動くはずがないと思っていたのですが・・・
全体としては、昨年初頭に5〜6万円ぐらいで売られていたタブレットと同等の性能があると思って良さそうです。 |
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以上、ドスパラ Diginnos(デジノス) DG-D09IW のレビューでした。 とにかく、コスパフォーマンスの高さがハンパないです。 この Windows タブレットが2万円台とか、どれだけ安くなってるんだと。 iPhone を持っているけどパソコンを手放してしまった友人がいたのですが、たまたま遊びに来たので試用機を見せたら気に入ってしまい、数日後には買っていました。 ノートパソコンやスマートフォンよりも手軽に買える値段で、スマホの「母艦」にするのにも便利です。 容量 32 GB というのがパソコンとして長く使うにはネックになりそうですが、Dropbox などのクラウドストレージを使えば補うことが可能です。 まあタブレットですから、外出時やベッドでセカンド PC として使う人の方が多いでしょう。 iPad や Android タブレットも便利なのですが、Windows には PC の周辺機器が使えるなど、Windows 機ならではの利点があります。 安くてもしっかり使える、オススメできるタブレットですね。 (実売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記メーカーページでご確認下さい)
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