○ 実機レビュー (2010年 夏モデル)
   デル(DELL) Alienware M15x Notebook

デル (DELL) 様より、ゲーム向けのノートパソコン「Alienware M15x Notebook」の貸し出しをして頂きました。

エイリアンウェア M15xこの Alienware(エイリアンウェア)は、従来のデル(DELL)のパソコンとは全く異なるコンセプトのモデルです。
デルは元々、企業向けにビジネス用のパソコンを販売していたメーカーであり、家庭や個人向けのパソコンは近年まで開発していませんでした。
もちろんゲーム向けのパソコンなんて、全く扱っていなかったメーカーです。
パソコンの構成も「安さ・コストパフォーマンス」を重視しており、それは高性能が要求されるゲーム向けパソコンとは対極に位置するものだと言えます。

しかしそのデルが近年、アメリカでゲーミングモデル(ゲーム向けパソコン)を開発していた Alienware 社を買収し、これを自社ブランド化します。
デルはゲーム向けパソコンの分野に参入する手段として、無理に未知の分野の開発を行わず、すでに実績のあるメーカーを取り込む方法を選んだ訳ですね。
こうしてデル傘下となった Alienware が販売を開始したモデルが、DELL の「Alienware シリーズ」です。

Alienware はアメリカのゲーミングモデルの開発メーカーですから・・・ もう、色々なところが日本のパソコンとは違います。
良くも悪くも「アメリカン」なのです! 自動車で言うところのアメ車です。 ビッグでパワフルで規格外です。
日本で販売されているパソコンの中では、(日本の常識で考えたら)トップクラスに「特異」なモデルと言えます。

今回はそんなエイリアンウェアのノートパソコン M15x Notebook の性能と外観、そして「何が普通じゃないのか」などを検証したいと思います。



 パソコンの概要

Alienware M15x Notebook「Alienware(エイリアンウェア)」は前述したように、アメリカでゲーム向けパソコンを開発していた別のメーカー Alienware 社を デル(DELL)が買収して自社ブランド化したパソコンのモデルです。
そのため、従来のデルのパソコンの特徴である「主にビジネス向け」「低価格でコストパフォーマンス重視」というのは、まったく当てはまりません。
実質別のメーカーのパソコンだ」と考えた方が良いでしょう。

Alienware(エイリアンウェア)は一言で言うと「超高性能・超高価格」のパソコンです。
ゲームに必要な性能を、コスト度外視で搭載し、最強の性能を持たせたものです。
言わば「モンスターマシン」であり、当然価格もモンスター。 また高性能なパーツを妥協なしで搭載するには本体のサイズも相応に必要なため、大きさもかなり大型です。
BTO(パーツ選択)に対応しているため、価格を抑えたパーツを選んで購入することも出来ますが、モンスターマシンであることがウリのパソコンなので、安い構成にすると長所がなくなる気もしますね。

今回検証する Alienware M15x Notebook は、そのエイリアンウェアのノートパソコンです。
ノートパソコンは本来ビジネス向けのものであり、日本では特にその傾向が強いのですが・・・ さすがエイリアンウェア、そんな常識はぶち破っています。
巨大です。 重いです。 持ち運びの利便性なんて度外視です。 そして各所が光るありったけのイルミネーションと、あやしいデザイン。
しかしその大きさと重さのおかげで、ノートパソコンでは比類のない高性能を持ち、他のメーカーを一通り調べてみましたが、エイリアンウェアを越える性能のノートパソコンはありませんでした。
というか普通に考えて、この性能をノートに詰め込むと色々と非常識なことになるので、日本の普通のメーカーはやらないでしょう。
まさに規格外と言えます。


Alienware M15x NotebookAlienware のノートパソコンには「M11x」「M15x」「M17x」の3種類があり、これは画面のサイズを表しています。
M11x なら 11 インチ、M17x なら 17 インチの画面ですね。
そしてパソコンは本体が大きいほど大型で高性能なパーツを搭載できますから、この数値は性能も表していて、M11x は小型で性能を抑えたモデル、M17x は大型で高性能モデルという事になります。

今回お借りした 「Alienware M15x Notebook」 は 15.6 インチの中間型になります。
ノートパソコンとしては大型ですが、大き過ぎない程度のもので、ゲーム用途も考えたノートパソコンとしては一般的なサイズと言えます。
前述したようにエイリアンウェアはノートパソコンとしてはかなり重いのですが、持ち運び困難な程ではないので、家庭内で移動させるには問題ない程度です。
こうした外観やハード面については後で詳しく解説します。

今回お借りした Alienware M15x のパーツ構成は以下の様になっていました。

OS Windows 7 Home Premium 64bit 版
CPU モバイル用 Core i7 720QM (1.6GHz、4コア)
メモリ DDR3 4GB
ビデオカード モバイル用 GeForce GTX 260M
HDD 500GB
マザーボード PM55 チップセット
バッテリー 6セルバッテリー

価格は約17万5千円あたりの構成です。
BTO(注文時のパーツ選択)で CPU とビデオカードを上位のものに変更した形ですね。
実際、ハイスペックがウリのパソコンですから、価格は高くなりますが出来るだけ上位のパーツを選びたいところです。

以下の検証などは、この実機で行っています。


実機レビュー








































 Alienware M15x Notebook の外観と構造

とにかく見た目が非常に特徴的なので、まずそこから解説しましょう。
上面は以下の画像の様になっています。

Alienware M15x 上面

パネルには光沢があり高級感がありますが、エイリアンの顔があやしさを爆発させています。
しかもこのエイリアンの顔、コンセントを繋げると光ります。 コンセントのコードまで光ります。

そしてフタを開け電源を入れると、もはやそこはエレクトリカルパレード

Alienware M15x ライトアップ

キーボードの上にもエイリアンの顔があり、しかも目が HDD の動作ランプになっているため、読み書きする時にピカピカ光ります。^^;

え? こんなにあちこち光らせてたらバッテリーの消耗が早くなるんじゃないかって?
そんな考えはナンセンスです。 とにかく光る、飾る、やたら目立つ。 それがエイリアンウェアの神髄(?)なのです
さすがはハリウッドの国です。(違う?

正直、この外観と光りっぷりだと、明らかに「ゲーム用」「遊び用」という感じなので、大人が使うには少し恥ずかしさがあるかもしれません。
ただ、こうしたイルミネーションや各所が光る派手なデザインが好きな方もいるでしょう。
ここまでのハデなライトアップや、遊び心があるパソコンはそうそうありませんから、その点では唯一無二と言っても良いでしょうか。
もちろん各部のライトのカラーはユーザーが自由に設定でき、オフにすることも可能で、そのためのシステムである「Alienware コマンドセンター」というものが導入されています。

なお、電源を入れていない時はキーボードは当然光らず、ライトアップ以外の装飾もキーボードの周辺にはないので、意外に地味です。
使用時はやたら光っているのでギャップが大きいのですが、これも演出なのでしょうか?


キーボードの上にはライトアップされた色々なマークがありますが、これは単なる飾りではありません。
「タッチパネル」になっていて、触ることで反応するボタンになっており、ここでボリュームの調整などが行えます。
わざわざタッチパネルにしているところが、エイリアンウェア魂です。
そしてここのライトの一番右を押すと、内蔵ビデオカードの使用を一時的に遮断する「ステルスモード」になります。

エイリアンウェア ステルスモード

「ステルスモード」にするとグラフィック機能をビデオカードから、オンボードのグラフィック機能に切り替えます。
これによってグラフィックの処理能力は下がりますが、消費電力が軽減されるため、バッテリーの駆動時間が長くなります。
正直、ここまでの性能だと消費電力はかなり多いでしょうから、バッテリーの持続時間は短いと思われます。
しかしステルスモードを使えば、外出時に使う時でも長く使用することが出来そうですね。
(ただ、バッテリー駆動時間が公表されていないため、具体的にどのぐらい違うのかは正確には解りません・・・)


本体が厚いのも特徴です。 約 2.5cm の厚さがあり、フタを閉めると約 4cm になります。
通常のノートパソコンの2倍ほどで、ノートパソコンでは一番厚いのではないかと思います。
性能の良いパーツはサイズが大きいので、出来るだけ本体を大きくして、内部スペースを確保しているようです。
前面の光っているメッシュの部分は、最初は通気口かと思ったのですが、単なるライトアップの装飾でした。
排気・吸気は本体の後部と底の部分から行われています。

エイリアンウェア 裏面

ノートパソコンは小さい本体にパーツがぎゅうぎゅう詰めになっているので、熱がこもりやすく、冷却も問題になります。
この点を考えても、発熱の大きな高性能パーツをノートパソコンで使うのは「常識外」と言えるのですが・・・
厚みがある分、後部の通気口も大きくなっているので、これで冷却を補っているようです。
ただ、やはり高負荷をかけた時のファンの騒音は相応に大きなものでした。 中までは確認できませんでしたが、おそらく冷却ファンもかなり大きいものと思われます。

大きいだけあって重さも破格。 バッテリー込みで 4.2 kg ほどあり、15 インチのノートパソコンとしては最重量クラスです。
ただ、事前に「重い重い」と聞いていたので、実際に持ってみると「思った程ではないかな・・・」 という印象も。
外で持ち運ぶには厳しい重さですが、家の中で移動させる分には苦にならない程度の重さですね。


側面にある接続端子の豊富さは、このモデルの特筆すべき特徴だと思います。

USB 端子が両側にあるのはもちろん、ビデオ出力用の D-Sub 15 ピン、ビデオカメラなどで多用される IEEE 1394、さらに新型外付け HDD で使用される eSATA、加えて最新型のビデオ入出力端子 DisplayPort まで付いています。
(DisplayPort は HDMI より新型の PC 用ビデオ入出力端子で、変換アダプタを使う事で HDMI ポートに接続する事も出来ます)
ここまで端子がそろっているパソコンは、普通のデスクトップパソコンでも滅多にありません。

エイリアンウェア M15x 側面

もちろん CD /DVD ドライブをブルーレイにすることも可能で、ビデオ出力端子があるため映像をテレビやモニター側で映すことも可能です。


全体として、とにかく特異なパソコンであることが解ると思います。
一般のノートパソコンで追求される「持ち運びの利便性」はほとんど無視して、大きかろうと重かろうとバッテリーが短かろうと、とにかく「ノートPC最強の性能」を目指した、という感じのパソコンです。
そして「ゲーム用だから」と割り切った(?)、いかにもゲーム機らしい「遊び心」の塊のようなイルミネーション
使い方としては、おそらく外に持ち出すことはあまり考慮されておらず、家の中でコンセントを繋げてほぼ据え置きで使い、移動させる時も家庭内での移動のみを考えているのではないかと思われます。


 性能の検証(Alienware M15x で使用されているパーツの性能比較)

ここでは、お借りした Alienware M15x Notebook を元に性能の検証を行っています。

と、言いたいのですが・・・
実はお借りした実機にはパスワードロックがかかっていて、ベンチマーク(動作測定)ソフトなどを実行させることは一切出来ませんでした・・・
とりあえず、最初から入っていた「ストリートファイター IV」のベンチマークソフトの結果は以下のようになっています。

エイリアンウェア SF4 ベンチマーク

でも、これだけ見ても比較対象がないため意味がないので・・・

とりあえずここでは、Alienware M15x で使用されているパーツごとの性能の比較を行いたいと思います。
「Alienware M15x Notebook」 の BTO (注文時に選択可能なパーツ)は、以下の通りです。

OS (Windows) ・Windows7 の 64bit 版。
・Home Premium / Professional / Ultimate を選択。
CPU 全てモバイル(ノートパソコン)用。
・Core i5 430M (2.66GHz、2コア。 中間価格で中間性能の新型 CPU)
・Core i7 720QM (1.6GHz、4コア。 高性能で一般価格の CPU)
・Core i7 820QM (1.73GHz、4コア。 高性能だが高価格な CPU)
・Core i7 920XM (2.0GHz、4コア。 モバイル用としては最上級の CPU)
Memory メモリの種類は DDR3、PC3-10600(昨今の一般的なタイプ)
4GB、6GB(2GB+4GB)、8GB(4GB×2) を選択可能。
6GB だとデュアルチャネル非対応。
VGA 全てモバイル(ノートパソコン)用。
・GeForce GT 240M (VRAM 512MB)
・GeForce GTX 260M (VRAM 1GB、CPU が Core i7 限定)
・Mobility RADEON HD 5730 (VRAM 1GB)
・Mobility RADEON HD 5850 (VRAM 1GB)
HDD ・500GB の HDD
・128GB の SSD
・256GB の SSD
その他 ・バッテリーは「6セル」と「8セル」の2種類
・マザーボードのチップセットは PM55 (P55のモバイル用)
CD/DVD ドライブはブルーレイドライブに変更可能
・ディスプレイは最大解像度 1600x900 と 1920x1080 を選択可

パソコンの性能は CPU で処理能力が、VGA(ビデオカード、グラフィックカード)でグラフィックの能力が決まります。
ゲームをやることを考えた場合、この双方が高い性能である必要があります。

Alienware M15x では、CPU の種類は Core i5 と Core i7 を選べます。 どちらも最新型の CPU で、高い性能を持っています。
ノートパソコンで Core i7 が選べるものはかなり少なく、この点はさすがエイリアンウェアだと言えますね。

ただ、ノートパソコン用の CPU は発熱や消費電力を抑えるために、通常のパソコンの CPU よりも性能が低めに抑えられています。
「3DMark 06」というベンチマーク(性能測定)ソフトで測った、各 CPU の性能値はデータベースによると以下の様になっているようです。

CPU 3Dmark 06 CPU スコア
Core i5 430M 2550
Core i7 720QM 3050
Core i7 820QM 3300
Core i7 920XM 3800
Core 2 Duo E6850(通常PC用、参考表記) 2650
Core i5 750(通常PC用、参考表記) 4300
Core i7 920(通常PC用、参考表記) 4700

見ての通り CPU の性能測定値は、通常のパソコン用の CPU には劣ります。
中身がぎゅうぎゅう詰めのノートパソコンでは発熱を抑える必要があるため、この点は仕方がないと言えます。

Core i7 920XM は 10 万円ぐらいする超高価な CPU ですが、性能値を見ると解るように、通常パソコン用の中間型である Core i5 750 にさえ届きません。
この CPU が使えるノートパソコンはエイリアンウェアぐらいしか存在しないのですが、CPU の性能のためにそこまでお金を出すなら普通のパソコンを買った方が良いと思うので、ここは Core i7 720QMCore i7 820QM が無難だと言えるでしょう。
この2つだと性能で言うと、通常のパソコンの Core 2 Quad という CPU の中間型とだいたい同じぐらいになります。
2〜3年ほど前の高性能デスクトップパソコンと同じぐらいの性能、と考えればいいでしょうか。
ノートパソコンとしては Core i7 720QM や Core i7 820QM は最上位型と言っても良く、このクラスの CPU が搭載できる機種は現時点でほとんどありません。


ビデオカード(グラフィック機能)もノートパソコン用のものが使用されていますが、こちらは CPU ほど通常パソコン用との性能差はありません。
「3DMark 06」というベンチマーク(性能測定)ソフトで測った、各ビデオカードの性能値はデータベースによると以下の様になっています。

VGA 3Dmark 06 VGA スコア
GeForce GT 240M 6000
GeForce GTX 260M 10150
Mobility RADEON HD 5730 8000
Mobility RADEON HD 5850 10000
GeForce GT 220(通常PC用、参考表記) 約 6000 前後
GeForce GTS 250(通常PC用、参考表記) 約 11000 前後
GeForce GTX 260(通常PC用、参考表記) 約 12000 前後

性能が良いのは GeForce GTX 260M ですね。
通常のパソコンの中間型のビデオカード GeForce GTS 250 とほぼ同等の性能と言えるようです。
ほぼ全ての 3D グラフィックのゲームがプレイ可能な性能値で、ゲーミングPC としては十分な性能と言えます。

GeForce GTX 260M は相応に高価なビデオカードですが、ここはゲームの動作速度に直結する部分であり、エイリアンウェアは「ゲーミングPC」ですから、これを買うのであればここは妥協したくないところだと言えます。(ここで妥協するなら他のモデルの方が良いです)
Mobility RADEON HD 5850 も 3D グラフィックの性能が高く、それでいて価格が安めなのでお得なのですが、RADEON は得手不得手があり、平面(2D)画像を動かすのを苦手としていて、また日本やアジア圏の多くのゲームが GeForce に最適化するよう作られているので、ゲームを重視する場合は GeForce の方が無難です。
まあ、ここはやるゲームにもよるので一概には言えませんが・・・

注意すべき点として、Alienware M15x Notebook は CPU を Core i7 にしないと、GeForce GTX 260M を選択できません!
なぜこうなっているのかは不明ですが、推測も含めて考えると・・・
CPU に Core i5 を選んだ場合、価格やコストを下げるために電源ユニットや冷却パーツなども、それに合わせたやや安価なものが使われるのだと思います。
しかし Core i7 にすると消費電力や発熱が上がるため、電源ユニットや冷却パーツを上のランクのものにする必要があり、それにより GeForce GTX 260M も選べるようになっているのではないかと思います。

「タワー オブ アイオン推奨モデル」にすると、Core i5 は選べず、ビデオカードも GeForce GTX 260M 一択になります。
タワーオブアイオン推奨モデルは「高負荷動作検証済みモデル」となっているため、やはり GeForce GTX 260M や Core i7 を使用する場合は、高負荷対策が施された仕様になるのだと思われます。


まとめると、性能としては近年のデスクトップパソコンと比較して考えると、CPU は中の下、ビデオカードは中クラス、と言ったところでしょうか。
ただ、これはあくまでデスクトップパソコンと比較しての話で、ノートパソコンとして考えると明らかに最高クラス、15 インチのノートではこれを超えるものはないでしょう
ある意味、「デスクトップの通常クラスの性能を、ノートパソコンに凝縮したもの」と言えるかもしれませんね。
これだけの性能があれば、ゲーム以外のあらゆる作業で快適に動作するはずです。


なお、他のパーツの選択についてですが・・・

Windows は Windows7 の 64bit 版のみです。 Home Premium にしておけば問題ないでしょう。
このパソコンの性能だと 32bit 版ではメモリ上限の問題などが足かせになりますから、64bit 版しか選べないようですね。

メモリの選択は注意して下さい。
Alienware M15x でメモリを 6GB にしてしまうと、メモリの動作を高速化するデュアルチャネルという技術に非対応となります。
よって 4GB か、奮発して 8GB にするかの選択となります。

HDD は好みですが、高速な SSD も選べるようですね。
容量が少なく価格も高い SSD ですが、振動に強く発熱も低いため、ノートパソコンに向いたデータ記録装置です。
まあ、ゲームをインストールしたり多機能に使っていく場合、相応の容量がないと困るとは思いますが・・・

バッテリーは、どう考えてもノートパソコンとしては消費電力が異常に大きいでしょうから、相応に容量がないとコンセントを付けていない場合、すぐバッテリー切れを起こしてしまうと思います。 「8セルバッテリー」を買っておいた方が無難でしょうね。




以上、デル(DELL) Alienware M15x Notebook のレビューでした。

Alienware は公式サイトでも「宇宙最強!」と自称しているのですが・・・ 確かにノートパソコンとしては、Alienware の性能は間違いなく最強です。
ただ、本来ノートパソコンで重視すべき項目をことごとく無視し、ひたすら最強の性能をのみを追求している形ですので、総合的に見ると評価の難しいパソコンではあります。
ノートパソコンであるため性能に対して価格も割高で、そのお金でデスクトップパソコンを選べば、もっと高い性能のものを購入することが出来ます。

しかしエイリアンウェアのコンセプトは、間違っているとは思いません。
ごく普通のパソコンならその辺のパソコンショップに行けばたくさんあるのですから、エイリアンウェアのような「とがった特徴」や「唯一無二の性質」を持つパソコンの方が、結果的に特定のユーザーへ強いアピールが出来るはずです。
また、ビデオカードを一時的に遮断するステルスモードや顔認証機能、豊富な接続端子など、意外に細部の多機能性も持ち合わせています。

私は性能重視ならデスクトップが基本だと思っていますが、意外にノートで性能の良いものが欲しいと言っている人は多いです。
ノートパソコンの多くがネットブックかビジネス向けになっている中、こういうヘビーなノートパソコンがデルのような大手メーカーから出てくるというのも、ユーザーの選択肢が増えるという意味で良いことだと言えますね。

「ノートパソコンでゲーム向きの高性能を追求したい方」なら、このエイリアンウェアが最有力になるでしょう。

(実際の販売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記リンク先で確認して下さい)

DELL Alienware M15x Notebook Alienware M15x Notebook (Alienware シリーズ)
※上記リンクはエイリアンウェアのノートパソコンのトップページに移動します。

・Alienware のノートは M11x、M15x、M17x の3種類
・M15x は GeForce を選択可能、M17x は RADEON のみです
・M11x は小型ノートで GeForce GT 335M (GeForce GT 220 クラス)搭載
・CPU はモバイル用の Core i5 か Core i7、M11x は Core 2 Duo のみ

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