○ 展示会・発表会で担当者の方から聞いたお話
ドスパラ(Dospara)

展示会・発表会インタビュー

 

このページでは、各地で開かれている展示会や発表会に参加した際に、ドスパラの担当者さまから直接お聞きした話を掲載しています。

ドスパラ(Dospara)普段は解りにくい各メーカーの開発方針や、販売傾向、重視しているポイント、扱っている製品の特徴や今後の予定などをお聞きしています。

ただしそれぞれのお話は、あくまで会場で聞いた担当者さんのセリフであり、その会社の総意という訳ではないのでご了承下さい。
(読みやすいように言葉/単語を一部修正したり、複数の担当者さんのお話をまとめている場合もあります)

お話をさせて頂いた担当者の皆さん、ありがとうございました。
(以下の文章の「担」は担当者様「私」は筆者である私のセリフです)


・ドスパラ(Dospara)
秋葉原の店舗からスタートした大手のパソコンショップ。PC パーツの販売も行っている。
元がパーツショップなだけに、最新パーツへの対応が非常に早く、価格も安め。
BTO(ユーザーによるカスタマイズ)で選べるパーツの種類も豊富。
マニュアルが見やすく、注文時の解説も豊富で、初心者から上級者まで幅広く支持されている。
ゲーミングモデルに力を入れており、ゲーム用パソコンのシェアは常に上位。
組立工場は神奈川県の綾瀬市にあり、納期の短さもウリとしている。

ドスパラ イベントブースにて 2014年11月

私:「展示されているガレリア(ドスパラのゲーミングモデル)を見る限りでは、外観的にはあまり変わっていませんが、ここ最近の変化はありますでしょうか?」

ドスパラ・ガレリア
この赤いのがジェットストリームファン
ビデオカードを強力に冷却します。
(クリックで拡大)

担:「上位のビデオカードには、ジェットストリームファン(JetStream)という専用の冷却ファンが付いています」

私:「これはオプションになるのでしょうか?」

担:「いえ、標準装備です。と言うより、無料のアップグレードサービスですね」

私:「いかにも冷えそうですね。でも騒音も大きくなりそうな気が・・・」

担:「その点は大丈夫です。 静音ファンであり、さらに普段は『ゼロデシベルファン』(0-dB)で、VGA の温度が 60 度を超えるまで動きません。
よって低負荷時には音は全くありません」

私:「こんな追加ファンをサービスで付けているのは太っ腹ですが、なにか提携があるのでしょうか?」

担:「この製品は Palit(パリット)という台湾のメーカーのパーツなのですが、当社は国内の正規代理店と提携があります。
Palit の製品を日本で扱っているのはほぼうちだけで、そのため安く仕入れられるのはありますね。
こうした点は
パーツメーカーであった当社の強みです」

私:「ケース自体は2年前に見た時と大きく違わないようですが、内部に変化があったりはしないのでしょうか?」

担:「ケースには大きな変化はないですね。 元々汎用性のある大型ケースを使っているので、変えなくても問題ないというのがあります」


デスクトップ PC の内部。
GALLERIA XF の実機レビュー
中の様子を詳しく解説しています

私:「このケースは天井にもファンが付いていますが、底からも通気する設計のようですね」

担:「CPU 周辺は側面から吸気して、背面と天井から排気しています。
電源やビデオカードは前面と底から吸気しているため、底に付けているゴム足は少し高くしています。
内部のスペースが広く、追加ファンもあるので、長時間ゲームや動画エンコードなどを行って負荷をかけ続けても、安定して動作しますよ」

私:「このモデルはかなりハイスペックなモデルですが、売れているのはやはりミドルクラスでしょうか?」

担:「一番売れているのはミドルクラスのモデルですね。
ただ、下位モデルも以前にも増して値下げしているので、良く出ています」

私:「価格帯としては 10~12 万円前後になるのでしょうか?」

担:「そうですね・・・ ただ、当社のお客様は BTO で構成を変えて買われる方が多いので、幅がありますね。
また、今は円安の影響でパーツの値段が高いので、やや高めになっています・・・」

私:「あー、やっぱり円安の影響ってあるんでしょうか?」

担:「あります。 パーツはほぼ輸入品ですからね。 直撃してます(苦笑」

ドスパラ・ガレリア
今回の展示会の様子。
ガレリアを中心に展示されていました

私:「最近は M.2(HDD / SSD を取り付けられる PCI Express。速度が早い)の SSD が出てきていますが、それらは扱っていないのでしょうか?」

担:「ベストな組み合わせを探しています。 バランスが悪い部分もあって、組み合わせによっては想定された速度が出ない事もあります。
ただ新しい製品も出てきているので、良い組み合わせがあったらすぐ提供されることになると思います。
ある日いきなり追加されているかもしれません」

私:「水冷はどうでしょうか? 以前は水冷も推していたように思うのですが・・・」

担:「今は力を入れていないですね。 特に理由がある訳ではないのですが、結果的にそうなっているという感じです。
プロダクトとして弱いのは実感しています」

私:「電源はオリジナルなのでしょうか? これには 80PLUS 認証のものが使われていますが、コンデンサなどは国産?」

担:「いえ、国産コンデンサではないのですが・・・ 電源の品質には気を配っています。
もう十年ぐらい前になりますが、2ch などを中心にドスパラの電源の悪評が広まっていたのです。
『ドスパラの電源はすぐ変えろ』みたいに。
ですから電源の安定性などのテストはかなり厳しく行っていて、もうそんな評判が広がらないようにしています。
当時からそんなに悪かった訳じゃないんですけどね・・・」

ドスパラ・ガレリア
ドスパラのゲーミングノート
CPUファンの回転数を常に最大にする
ボタンが付いているのが特徴

私:「ノートパソコンも展示されてますが、これは上位のビデオカードが入ってるんですね。(GeForce GTX 970M)性能はどうでしょうか?」

担:「さすがに良いです。デスクトップ用の GeForce GTX 760 と同じぐらいあります。
FF14 のベンチマーク測定でも、ほぼ同等です。
GeForce GTX 980M だと 12000 を越えるので、かなりハイスペックですね。
それでいて、以前のものより消費電力が下がっています」

私:「もうデスクトップと差がなくなって来てますね。 値段はやはり高そうですが・・・
このモデルは見た目は厚みがありますが、重さやサイズはどのぐらいでしょうか?」

担:「重さは 3.5 Kg、厚さは 4.5cm ほどでしょうか。
GeForce GTX 970M 搭載型で、価格は 17 万円になります」

私:「GeForce 900 は消費電力と発熱が少ないから、そのぶん薄く出来るとも思うのですが、あまり変わっていませんね」

担:「そうですね。 GeForce 800 の頃のケースと変わっていません。
薄くしている製品も出てきているかもしれませんが、やはり熱の問題があるので、しっかり冷却したいならそれなりに厚さは必要だと思います。
薄さや軽さよりも、ゲーミングモデルなので、ゲームをしっかりやって下さい、負荷をしっかりかけてください、というところでしょうか」

私:「AMD のモデルも展示されていますが、これは映像が滑らかになる技術を活用することを考えたモデルでしょうか?」
(AMD の CPU は毎秒 24 フレームや 30 フレームの映像を 60 フレームにして、滑らかにする新技術を利用できる)

担:「ああ、『Fluid Motion』でしたっけ・・・ そういう訳ではないんですが・・・
ただ、AMD さんはその点を推していきたいみたいですね。
あの技術には制限があって、ブルーレイか DVD クラスの画質でないと効果はありません。
低解像度だとあまり変わらないようです。
ただ見た者に聞いたところ、確かに滑らかになったと言っていましたね。
まだ知名度が低いので、AMD さんは頑張って宣伝しようとしているようです」

私:「他に何か AMD のパーツを使った利点はありますでしょうか?」

担:「コストパフォーマンスの良いものが作れるのはありますね。
また、動画のエンコードでは RADEON は大きな性能を発揮していて、Fluid Motion も映像の技術なので、そちらで強みを作ろうとしているのかもしれません。
あと、あまり知られていないのですが、ドラクエX とタイアップしていて、推奨モデルには無料でプレイチケットが提供されています。
NVIDIA が FF とタイアップしていたので、AMD はドラクエとタイアップしているのかな、とも思います」

ドスパラ・ガレリア
看板しか撮れていませんが・・・
ドスパラの格安 Win タブレット
1万円台というのは本当に驚き

私:「この Windows タブレットは凄いですね。 18500 円ですか。
これって現行最安値なのでは・・・」

担:「はい、1万円台の8インチ Windows タブレットです。 それは厚さや軽さにもこだわっています」

私:「(持ってみて)あー、軽いですね。 345g ですか。
これもメーカーとの提携でパーツが安く仕入れられるとかいうのがあるのでしょうか?」

担:「うちは元がパーツショップなので、パーツの仕入れは昨日今日始めた訳ではなく、色々なところと提携がありますよ。
これはおかげさまでヒットしていますね」

私:「これは昨年から話題になっている『艦これタブレット』を狙ったのでしょうか?」

担:「いや、そういう訳ではないです。
ただ CPU に新型の Atom を使っており、一世代前より明らかに上です。 安かろう悪かろうではありません。
他社も安い Windows タブレットを出されていますが、価格やスペックで十分対抗できる商品だと自負しています」

私:「ドスパラの全体の傾向として、こういう方面に力を入れていきたいというのはありますでしょうか?」

担:「ガレリア(ゲーミング PC)に関しては、今後もゲームメーカーとのタイアップに力を入れていきたいと思っています。
ゲームとハードの密接性を、より強めていきたいですね」

私:「ゲーミングモデルに限らず、ドスパラだけの特徴って何かありますでしょうか?」

担:「PC本体については、カスタマイズが非常に豊富です。
同様にパーツ単体についても、取り扱っている種類が多いですね。
例えば、ケースの ENERMAX(エナーマックス)や、高品質な電源とビデオカードを作っている XFX、マザーボードで有名な ASRock とは契約があり、それを特集したページも用意しています。 Palit もそうですね。
代理店と直接やり取りしていますから、製品を安く販売していますよ。 デジタル雑貨を扱っている「上海問屋」というページもあります。
また、「パーツの犬」というブログをやっていて、個々のパーツの詳しい解説などをしています。
先ほど述べたメーカーの製品など、お勧めのパーツをひとまとめにした自作キットなんかも販売しています」

私:「そのお勧めのパーツで構成された完成モデルは売らないんでしょうか?」

担:「完成品だけでなく、自作ももっと盛り上げていきたいという考えがあるので・・・
ケースについてはカスタマイズで選択できるものもありますが」

私:「そう言えば気になっていたのですが、ドスパラさんのパソコンの製造元は「デジノス」になっています。
サードウェーブが親会社だと思いますが、デジノスが開発部になるのでしょうか? あと、工場は国内ですよね?」

担:「当社は『サードウェーブ』というグループであり、その中で分社化しています。
『ドスパラ』は販売を担当していて、『デジノス』が製造や開発などをしています。
工場は神奈川県の綾瀬市にあります。 もちろん国内組立ですよ」


【 感想 】

今回は時間があったので、かなり詳しくお話を聞くことが出来ました。 話を聞いていると、初心者はもちろん上級者の方も利用している、幅の広いショップだなというのを感じます。

ケースを改良したり、内部の作りを工夫したりするのではなく、冷却が欲しいならファンを追加する、ケースは大きめにしてパーツを入れやすくするといった、正攻法な作り方をしている印象を受けます。
だからこそ、後から手を入れやすい本体になっているとも言えます。

一方で、格安 Windows タブレットを発売するなど、新製品の開発も進めている模様。
また、パーツショップとして自作を盛り上げたいという、今となってはやや古風な考えがあるところに、逆に PC ファンとしては好感を持てますね。

○ リンク : ドスパラ(Dospara)公式ページへ

※古いインタビュー記事は こちら をご覧下さい。


● 展示会・発表会でメーカー担当者さまからお聞きした話

マウスコンピューター/G-Tune ・ドスパラ(DOSPARA)
HP(ヒューレットパッカード) ・DELL(デル) ・パソコン工房
マイクロソフト(Surface)
国内家電メーカー(富士通、東芝、NEC)

エプソン(EPSON)パナソニック/レッツノートレノボ(Lenovo)

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