○ 展示会・発表会で担当者の方から聞いたお話
   ドスパラ(Dospara)のインタビュー

展示会・発表会インタビュー

ドスパラ(Dospara)このページでは、各地で開かれている展示会や発表会に参加した際に、ドスパラの担当者さまから直接お聞きした話を掲載しています。

普段は解りにくい各メーカーの開発方針や販売傾向、重視しているポイント、扱っている製品の現状や今後の予定などをお聞きしています。

ただしそれぞれのお話はあくまで会場で聞いた担当者さんのセリフなので、その会社の総意という訳ではないのでご了承下さい。
(また、読みやすいよう言葉/単語などを一部修正したり、複数の担当者さんのお話をまとめている場合もあります)

お話をさせて頂いた担当者の皆さん、ありがとうございました。
(以下の文章の、「担」は担当者様「私」は筆者である私のセリフです)

インタビュー パソコンメーカー


・ドスパラ(Dospara)
秋葉原の店舗からスタートした大手のパソコンショップ。 PC パーツの販売も行っている。
元がパーツショップなだけに、最新パーツへの対応が非常に早く、価格も安め。
BTO(ユーザーによるカスタマイズ)で選べるパーツの種類も豊富。
マニュアルが見やすく、注文時の解説も豊富で、初心者から上級者まで幅広く支持されている。
ゲーミングモデルに力を入れており、ゲーム用パソコンのシェアは上位にある。


ドスパラ(Dospara) イベントブースにて 2014年11月下旬

私:「展示されているガレリア(ドスパラのゲーミングモデル)を見る限りでは、外観的にはあまり変わっていませんが、ここ最近のガレリアに何か変化はありますでしょうか?」

ドスパラ・ガレリア
この赤いのがジェットストリームファン
ビデオカードを強力に冷却します。
(クリックで拡大)

担:「GeForce GTX 970 や GTX 980 を搭載しているモデルには、ジェットストリームファン(JetStream)というビデオカード専用の冷却ファンが付いています」

私:「これはオプションになるのでしょうか?」

担:「いえ、標準装備です。 と言うより、無料のアップグレードサービスですね」

私:「確かに、いかにも冷えそうですね。 でもファンが増えると騒音も大きくなりそうな気が・・・」

担:「その点は大丈夫です。 静音ファンであり、さらに普段は『ゼロデシベルファン』(0-dB)で、VGA の温度が 60 度を超えるまで動きません。
よって低負荷時には音は全くありません」


私:「こんな追加ファンをサービスで付けているのは太っ腹ですが、なにか提携があるのでしょうか?」

担:「この製品は Palit(パリット)という台湾のメーカーのパーツなのですが、当社は国内の正規代理店と提携があります。
Palit の製品を日本で扱っているのはほぼうちだけで、そのため安く仕入れられるのはありますね。
こうした点は
パーツメーカーであった当社の強みです

私:「ケース自体は2年前に見た時と大きく違わないようですが、なにか内部に変化があったりはしないのでしょうか?」

担:「ケースには大きな変化はないですね。 元々汎用性のある大型ケースですから、変えなくても問題ないというのがあります」

デスクトップ PC の内部。
GALLERIA XF の実機レビュー
中の様子を詳しく解説しています。
(クリックで拡大)

私:「このケースは天井にもファンが付いていますが、底からも通気する設計のようですね」

担:「そうですね。 CPU は側面から吸気して、背面と天井から排気しています。
電源やビデオカードは前面と底から吸気しており、そのため底に付けているゴム足は、少し高くしています。
内部のスペースが広く、追加ファンもあるので、長時間ゲームなどをプレイして高負荷をかけ続けても、安定して動作しますよ」

私:「このモデルはかなりハイスペックなモデルですが、売れているのはやはりミドルクラスでしょうか?」

担:「一番売れているのは GeForce GTX 760 を搭載しているミドルクラスのモデルですね。
これからは GeForce 900 シリーズも出ると思いますが、まだ GTX 960 などが予定にないので、しばらくは GTX 760 や 750 の人気も続くと思います。
特に GeForce GTX 750 は値段を以前にも増して下げているので、良く出ています」


私:「価格帯としては 10〜12 万円前後になるのでしょうか?」

担:「そうですね・・・ ただ、当社のお客様は BTO で構成を変えて買われる方が多いので、幅がありますね。
また、今は円安の影響でパーツの値段が高いので、やや高めになっています・・・」


私:「あー、やっぱり円安の影響ってあるんでしょうか?」

担:「あります。 パーツはほぼ輸入品ですからね。 直撃してます(苦笑」

ドスパラ・ガレリア
今回の展示会の様子。
ガレリアを中心に展示されていました。
(クリックで拡大)

私:「最近は M.2(HDD / SSD を取り付けられる PCI Express。 より速度が早い)の SSD が出てきていますが、それらは扱っていないのでしょうか?」

担:「ベストな組み合わせを探しています。 バランスが悪い部分もあって、組み合わせによっては想定された速度が出ない事もあります。
ただ新しい製品も出てきているので、良い組み合わせがあったらすぐ提供されることになると思います。
ある日いきなり追加されているかもしれません」


私:「水冷はどうでしょうか? 以前のドスパラさんは水冷を推していたように思うのですが・・・」

担:「今は力を入れていないですね。 特に理由がある訳ではないのですが、結果的にそうなっているという感じです。
プロダクトとして弱いのは実感しています」


私:「電源はオリジナルなのでしょうか? これには 80PLUS 認証のものが使われていますが、コンデンサなどは国産?」

担:「いえ、国産コンデンサではないのですが・・・ 電源の品質には気を配っています。
実は、もう十年ぐらい前になりますが、2ch などを中心にドスパラの電源の悪評が広まっていたのです。 『ドスパラの電源はすぐ変えろ』みたいに。
ですから電源の安定性などのテストはかなり厳しく行っていて、もうそんな評判が広がらないようにしています。
当時からそんなに悪かった訳じゃないんですけどね・・・」

ドスパラ・ガレリア
ドスパラのゲーミングノート。
CPUファンの回転数を常に最大に出来る
ボタンが付いているのが特徴。
(クリックで拡大)

私:「ノートパソコンも展示されてますが、これはもう GeForce GTX 970M が載ってるんですね。 性能はどうでしょうか?」

担:「さすがに良いですね。 デスクトップ用の GeForce GTX 760 と同じぐらいあります。
FF14 のベンチマーク測定で、GeForce GTX 760 が 9750、GeForce GTX 970M は 9980、ほぼ同等です。
GeForce GTX 980M だと 12000 を越えるので、かなりハイスペックですね。
それでいて、以前のものより消費電力が下がっています」


私:「もうデスクトップと差がなくなって来てますね。 値段はやはり高そうですが・・・
このモデルは見た目は厚みがありますが、重さやサイズはどのぐらいでしょうか?」


担:「重さは GeForce GTX 970M 搭載モデルで 3.5 Kg、厚さは 4.5cm ほどでしょうか。 価格は 17 万円になります」

私:「GeForce 900 は消費電力と発熱が少ないから、そのぶん薄く出来るとも思うのですが、これはあまり変わっていませんね」

担:「そうですね。 GeForce 800 の頃のケースと変わっていません。
薄くしている製品も出てきているかもしれませんが、やはり熱の問題があるので、しっかり冷却したいならそれなりに厚さは必要だと思います。
薄さや軽さよりも、ゲーミングモデルなので、ゲームをしっかりやって下さい、負荷をしっかりかけてください、というところでしょうか」


私:「AMD のモデルも展示されていますが、これは映像が滑らかになる技術を活用することを考えたモデルでしょうか?」
(AMD の CPU は毎秒 24 フレームや 30 フレームの映像を 60 フレームにして、滑らかにする新技術を利用できる)


担:「ああ、『Fluid Motion』でしたっけ・・・ そういう訳ではないんですが・・・ ただ、AMD さんはその点を推していきたいみたいですね。
あの技術には制限があって、ブルーレイか DVD クラスの画質でないと効果はありません。 低解像度だと変わらないようです。
ただ見た者に聞いたところ、確かに滑らかになったと言っていましたね。
まだ知名度が低いので、AMD さんは頑張って宣伝しようとしているようです」


私:「他に何か AMD のパーツを使った利点はありますでしょうか?」

担:「コストパフォーマンスの良いものが作れるのはありますね。
また、動画のエンコードでは RADEON は大きな性能を発揮していて、Fluid Motion も映像の技術なので、そちらで強みを作ろうとしているのかもしれません。
あと、あまり知られていないのですが、ドラクエX とタイアップしていて、推奨モデルには無料でプレイチケットが提供されています。
NVIDIA が FF とタイアップしていたので、AMD はドラクエとタイアップしているのかな、とも思います」

ドスパラ・ガレリア
看板しか撮れていませんが・・・
ドスパラの格安 Win タブレット。
1万円台というのは本当に驚き。
(クリックで拡大)

私:「この Windows タブレットは凄いですね。 18500 円ですか! これって現行最安値なのでは・・・」

担:「はい、1万円台の8インチ Windows タブレットです。 それは厚さや軽さにもこだわっています」

私:「(持ってみて)あー、軽いですね。 345g ですか。 よくこの値段で作れましたね・・・
これもメーカーとの提携でパーツが安く仕入れられるとかいうのがあるのでしょうか?」


担:「うちは元がパーツショップなので、パーツの仕入れは昨日今日始めた訳ではなく、色々なところと提携はありますよ。
これはおかげさまでヒットしていますね」


私:「これは昨年から話題になっている『艦これタブレット』を狙ったのでしょうか?」

担:「いや、そういう訳ではないです。
ただ CPU に Bloomfield(新型コア)の Atom を使っており、一世代前の Atom より明らかに上です。 安かろう悪かろうではありません。
他社からも安い Windows タブレットを出されていますが、価格やスペックで十分対抗できる商品だと自負しています」


私:「ドスパラの全体の傾向として、こういう方面に力を入れていきたいというのはありますでしょうか?」

担:「ガレリア(ゲーミング PC)に関しては、今後もゲームメーカーとのタイアップに力を入れていきたいと思っています。
ゲームとハードの密接性を、より強めていきたいですね」


私:「ゲーミングモデルに限らず、ドスパラだけの特徴って何かありますでしょうか?」

担:「PC本体については、カスタマイズが非常に豊富です。 同様にパーツ単体についても、取り扱っている種類が豊富ですね。
例えば、ケースの ENERMAX(エナーマックス)や、高品質な電源とビデオカードを作っている XFX、マザーボードで有名な ASRock とは契約があり、それを特集したページも用意しています。 Palit もそうですね。
代理店と直接やり取りしていますから、製品を安く販売していますよ。 デジタル雑貨を扱っている「上海問屋」というページもあります。
また、「パーツの犬」というブログをやっていて、個々のパーツの詳しい解説などをしています。
先ほど述べたメーカーの製品など、お勧めのパーツをひとまとめにした自作キットなんかも販売しています」


私:「そのお勧めのパーツで構成された完成モデルは売らないんでしょうか?」

担:「完成品だけでなく、自作ももっと盛り上げていきたいという考えがあるので・・・ ケースについてはカスタマイズで選択できるものもありますが」

私:「そう言えば気になっていたのですが、ドスパラさんのパソコンの製造元は「デジノス」になっています。
サードウェーブが親会社だと思いますが、デジノスが開発部になるのでしょうか? あと、工場は国内ですよね?」


担:「当社は『サードウェーブ』というグループであり、その中で分社化しています。
『ドスパラ』は販売を担当していて、『デジノス』が製造や開発などをしています。
工場は神奈川県の綾瀬市にあります。 もちろん国内組立ですよ」


【 感想 】
今回は時間があったので、かなり詳しくお話を聞くことが出来ました。 話を聞いていると、初心者はもちろん上級者の方も利用している、幅の広いショップだなというのを感じます。
ケースを改良したり、内部の作りを工夫したりするのではなく、冷却が欲しいならファンを追加する、ケースを大きめにしてパーツを入れやすくするといった、正攻法な作り方をしている印象を受けます。
だからこそ、後から手を入れやすい本体になっているとも言えますね。
一方で、格安 Windows タブレットを発売するなど、新製品の開発も進めている模様。
また、パーツショップとして自作を盛り上げたいという、今となってはやや古風な考えがあるところに、逆に PC ファンとしては好感を持てますね。

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ドスパラ(Dospara) 展示ブースにて 2012年11月

ドスパラ 展示ブース私:「ドスパラさんにお話をお聞きできるのは久しぶりで、前回は2年前だったのですが・・・
それからなにか、開発や方針などに変化はありましたでしょうか?」


担:「基本的には2年前の方針から変わっていませんね。 ケースなどにもあまり変化はありません。
もちろん中身は常に最新のパーツをいち早く取り入れております」


私:「以前はゲームPCの分野では首位を走り続けていましたが、現在も同様でしょうか?」

担:「正直、お隣さん(デルやマウスコンピューター。 たまたまブースが隣だった)の追撃が厳しいのですが・・・
現在もシェア1位をキープしています。 でも最近は拮抗していますね」

※注釈:ゲーム向けパソコンの分野は、ドスパラの「ガレリア」、マウスコンピューターの「G-Tune」、デルの「エイリアンウェア」が3強です。

私:「ドスパラさんが他に勝っているというアピールポイントはなんでしょうか?」

担:「最大のウリは納期の早さです。
都内での組立と配送の体制を整えていて、即納モデルは関東なら、午前中に発注して頂ければ当日中には届きます」

ドスパラ・ガレリア
ドスパラ・ガレリアのケース。
手前はややスリム、奧は大型のタイプ。
省スペース化より拡張性優先です。

私:「突然のトラブルの時とかには便利ですね。
私的には、ドスパラさんはスペックに対しての価格が安いのがウリだと思っていたのですが、その点はどうでしょうか?」

担:「同じパーツでパソコンを組めば、価格は同じぐらいになりますから、スペックに対する価格については差が無くなってきています。
ただ、他社さんの様子なども見つつ、一番良い値段でお届けできるようにはしています」

私:「ドスパラさんはゲームメーカーさんとの提携などが多かったのもウリだと思っていたのですが、その点はどうでしょうか?
特に提携のあるメーカーさんはおられますでしょうか?」

担:「その点については間違いなく、今でもうちが一番ですね。 提携しているゲームメーカーさんの名前を挙げていくとキリがないぐらいです。
特定のゲームの推奨パソコンを作ることは少なくなっていますが、今でも動作確認などで、多くのメーカーさんと協力をしております

私:「ドスパラさんのパソコンは大型の筐体のイメージがあり、今回展示されているものもそんな感じですが、この点も大きく変わっていないみたいですね」

担:「ゲーム向けのハイスペックモデルはそうですね。
でもスリムなタイプも最近は発売していますよ。 ノートパソコンもウルトラブックを開発し、小型のモデルもそろえています」


【 感想 】
ドスパラさんからお話を聞くのは久しぶりだったのですが、以前と開発方針などは変わっていませんでした。
やはりハイスペックなゲーミングモデルが中心のようで、ちょっと無骨な大型筐体がメインです。
最新パーツの対応と導入を優先しており、中身のハードウェアで勝負のメーカーと言えるでしょう。
追い上げは受けているようですが、ここ数年はあまり変わっていない印象です。 それだけ安定しているという事でしょうか?

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2010年11月にお聞きした話(ドスパラ)

担:「当社はパソコンショップからスタートしており、各種パソコンパーツや周辺機器を扱っております。 また、最新技術をいち早く取り入れたパソコンを販売しております」

私:「今年の新しいモデルというものはありますでしょうか?
展示されているパソコンは中身のパーツは新しくなっていますが、ケースには大きな変化がないですよね」

担:「今は特に新しいモデルやケースというものはありませんね。
でも使っているパーツは常に最新のものを使用しています。 『
新しいものをどんどんお届けし続ける』というのが当社のアピールポイントですから。
ケースについては、最近は色の付いたものが出回らなくなっているので、当方で使っているものも黒一色になっています。
最近は白や柄のあるケースはあまり売れないみたいで、メーカーさんも作らなくなっているんです」

ドスパラの特別製ケース
ドスパラの特別製大型ケース。
側面に大きな開口部+光るファン、
USB などは上部に集まっています。

私:「1つ特徴ある大きなケースがありますけど、あれは特注モデルか何かなのでしょうか?」

担:「これは特別なケースで、ケース自体は市販もされているものですが、ミリタリーカラーに塗ってみました(笑
こうした大型のハイスペックなパソコンを使われる方は、FPS
(銃で撃ち合うタイプの軍事 3D ゲーム)のユーザーが多いですからね。
普通の黒色のケースもあり、注文される時に選択することが出来ますよ」

私:「ドスパラさんはケースやハードの開発で、メーカーと提携したりオリジナルなものを導入したりすることはあるんでしょうか?」

担:「協力してケースやハードを作ると言う事はありませんが、BIOS は PC-Docter (ハードウェア診断ツール。トラブル時の状況を確認できる)が動くものにするなど、オリジナルのものを使用しています。
また当社は最新のパーツをいち早く選択できるのが利点ですから、すぐに新しい製品のテストに入れるようメーカーとの提携は整えています。
ゲーム推奨パソコンは『そのゲームが動くまでサポートする』というのを売りにしていますから、各ゲームメーカーとの提携もありますね」

私:「推奨パソコンと言えば、FFXIV の推奨パソコンが各社からこぞって発売されていますが、ドスパラさんの方もその点は重視されていくのでしょうか?」

担:「もちろん FFXIV の推奨認定パソコンはいち早く販売しており、今後もどんどん認定を取っていく予定です。
ただ FFXIV の認定はスクエニさんの方でかなり細かい点までチェックが行われるのと、申請が多すぎて順番待ちの状態になっていてなかなか認定が下りないので、推奨認定を受けていなくても新しいものはどんどん公開していきたいと思っています」

私:「今の最新パーツで注目されていたり、人気になっているものは何でしょうか?」

担:「今人気なのはやはり SSD ですね。 当社では新型の SSD も扱っているのですが、当初よりだいぶ値下がりしました。 速度も速いですよ。
特にゲームユーザーの方に選ばれる事が多く、普通は SSD は Windows を入れて使うのが一般的なのですが、ゲームの速度を重視される方の中には Windows 側を HDD にして、ゲームをインストールするのを SSD にされる方もおられます。
場面が変わった時の動き出しの速さはデータの読み込み速度が大きく影響し、特に FPS はこれで生死や勝敗が分かれることも多いんです。
ですから FPS をされている方だと、ゲームを入れるドライブを SSD にする方も結構いますね。
SSD でストライピング
(RAID 0、データを2つの HDD で分割して保存し速度を高める技術)を組んでいる方もいますよ(笑」

私:「SSD でも RAID にして速度は向上するんですか?」

担:「します。 当方でもテストしておりますが、速度は上がりますね」

私:「パソコンの構成で最近人気なものはどんなものでしょうか?」

ドスパラ・ガレリアの一般ケース。普通はコレです。
ドスパラ・ガレリアの一般ケース
中身は常に最新に改められています

担:「最近はハイスペックな構成が人気になっています。
CPU に値下がりした Core i7 950 を使用し、トリプルチャネル
(メモリ3枚組)が使える事を利用してメモリを 24GB 積むという構成です。
今は円高でメモリの価格が大きく下落しており、Windows7 になって大容量メモリを使える 64bit 版の OS が一般化していますから、この際という事でこのハイスペック構成を選ばれる方が多いようです」

私:「パーツで新しいものを導入するような予定はありますでしょうか?」

担:「新しいものが出たらすぐにテストして、問題がなければ真っ先に選択できるようにしていますが・・・
とりあえず RADEON が新しいもの(RADEON HD 6000 シリーズ)を発売したので、すぐに GeForce も動いてくると思います。
(※このインタビューの数日後に GeForce GTX 580 が公開されました)
登場次第、これらを搭載したモデルの販売を開始する予定です」

私:「ビデオカード(グラフィックカード)は RADEON と GeForce で、何かそれぞれの特徴のようなものは感じますでしょうか?
私的にはドスパラさんは GeForce 重視かなと思うのですが・・・」

担:「FFXIV のベンチマーク(性能測定ソフト)が公開された時、GeForce より RADEON の方がスコアが高かったため、RADEON が注目されて実際に人気も高まっています。
ただ、NVIDIA(GeForce のメーカー)にはゲームやソフトウェアの動作チェックなどを行うドライバ対応専門チームがあって、ドライバの対応力が非常に高いんです。
この点があるため、やはり GeForce の方が安心出来るというのがありますね。
RADEON も DirectX9 の頃(2005年〜2008年頃)よりはマシになっていますが」

ドスパラのノートパソコン。奥は高性能型、手前は安価型。
奥は HDD 2台搭載可能モデル
手前は3万円以下の超安価モデルです

私:「今回はノートパソコンも展示されていますが・・・ あれもゲームなどは動くんですか?」

担:「ゲームはちょっと厳しいですね。 でもモバイル用の GeForce や RADEON を積んでいます。
また、ハードディスクを2つ搭載していて、RAID 0 で速度を向上させています。
2つ HDD があるノートって他にはないと思いますよ。 CPU やビデオカードもノートとしては最高クラスのものと言えます。 その分、価格は高めですが・・・
また、SSHD
(ハイブリッドドライブ、SSD と HDD の複合型)を搭載したモデルもあります。 こちらもかなりの速度が出ていますね」

私「あ、SSHD って販売されてるんですか?
最初に噂になって以後、すっかり聞かなくなったので、てっきりポシャったんだと思ってたんですが・・・」

担:「当初はメモリが少なくて思ったような性能が出なかったようですが、市販され始めていて性能も良くなっていますよ。
うちでもテストしてみたのですが、速度も速く、価格も SSD ほど高くなくて、なかなか良いです」

私:「ハイスペックなノートパソコンの需要はそれほどないように思います。
基本的にノートパソコンはビジネスや作業用ですし、ゲームについては FFXIV 登場後それを基準にして考えられることが多くなっていて、しかしノートパソコンでは最高スペックでも FFXIV を動かすには厳しいので・・・」

担:「ノートパソコンにもグラフィック性能が必要な時代になりつつあると思います。
Windows7 の機能には動画や新しいグラフィック機能を使うものが多くあり、PowerPoint
(プレゼンテーションなどに使うビジネスソフト)も動画プレゼンテーションの方向で機能拡張が行われています。
DTP
(画像や出版物の編集ソフトの総称)も CPU パワーがなければ厳しくなっていますから、もうネットブックのようなものでは満足に使えないでしょう。
一時期ネットブックが流行って、しかし
ネットブックの性能では満足できなかった方が多く、そうした方が高性能なノートパソコンへと流れています
ですからノートも今後はビデオカードが必要になってくると思います。 また、当社でも安いものはビデオカードはありませんが、オンボードでも一昔前のものとは性能が段違いです。
最新のものならオンボードでも動画がカクカクになったりはしませんよ」




2009年11月にお聞きした話(ドスパラ)

担:「ゲーム用のパソコンの販売に特に力を入れております。 最新のゲームも快適に動かせるパソコンをぜひご覧ください」

ガレリア XF、Core i7 860 と GeForce GTX 285 搭載のモデルでした
お借りしていたパソコン。
マザーボードのサイズに対して、
ケースは大きめです。

私:「先日は実機の貸し出しをして頂きありがとうございます。
貸して頂いたパソコンを見て思ったのですが・・・
あのパソコンはマザーボードのサイズに対して、ケースがかなり大きかった印象を受けました。
それはコストダウンや拡張性のことを考えてなのでしょうか?」


担:「一応 小さめのパソコンもありますが、当社が主に使っているケースは大きめのものが1つですね。 やはりパーツのことを考えると大きいほうが余裕を持って拡張できますから。 特に最近はビデオカードが大きいですからね」

私:「他のメーカーさんだと、中のパーツの大きさに合わせてケースを作り、省スペース化したパソコンを開発されたりしています。 ドスパラさんはそういった開発は行われていないのでしょうか?」

担:「うちは 『最新の技術を最速で』 というのを一番に考えています。
パーツの大きさごとにケースを作っていると、最新パーツが出たときに対応が遅れてしまいます。
最新のパーツほど高性能で費用対効果も良いですから、そうしたパーツを使ったパソコンを早く出せるのがサービスだと考えており、大きさに合わせたケースをその都度用意するということは行っていません。
それにパソコンの構成を決め、それに合わせてケースなどを含めた全体の開発を行うと、それをできるだけ長く販売しないと採算が取れなくなります。
そうなると古いパソコンを長く販売することになってしまい、なかなかモデルチェンジが出来なくなってしまいます。
あまり大きな声では言えませんが・・・ 他社さんだと、そうなっている所が多いと思います」


私:「確かにドスパラさんは、最新パーツへの対応が非常に早いですね。
どんなパーツにも対応できる大きめのケースを1つ用意しておき、中身を最新のパーツにその都度変更している訳ですね」


担:「当社はもともとパーツショップだったので、最新パーツへの対応については自身があります。
先日も新型の Core i7 が発売された際に、その発売と同時にそれを使ったパソコンの販売を開始したのですが、うちが最速だったと思います。
また、ケースが大きいのは通気性の確保もあります。 ゲームが快適に出来るような高性能パーツを使ったパソコンは発熱が大きくなるため、ケース内の通気を十分に確保する必要がありますから」


私:「ドスパラさんのパソコンは静音モデルとか、水冷キットとか、そういった特殊なカスタマイズも可能になっています。
大きめのケースなのは、そうしたものへの対応のためだと思っていたのですが・・・」

担:「それも確かにありますが、やはり大型化しているビデオカードを余裕を持って入れられるなどの、新技術への対応が一番の理由ですね」

私:「ゲーム用のパソコンに力を入れられていますが、それについて特別に行っている事などはありますでしょうか?」

説明会の模様。ゲームのサポートの徹底が特に語られていました。担:「当社は 『ゲームが動くまでサポートする』 と言うのを行っています。
ゲームメーカーさんと提携して、そのゲームの推奨パソコンとして販売したモデルは、単にそのゲームが動くかどうかだけでなく、ソフトやドライバのアップデートに合わせて動作の確認を継続的に行っています。
もし動かなかった場合は、動くようになるドライバなどを調査して、動くまでサポートしています。
推奨パソコンや対応パソコンをうたっているメーカーは多いのですが、動くまでサポートするのを保障しているのはうちだけだと思います」


私:「ゲーム向けのパソコンの動作に関して、ハードウェアの面で行っている事はありますか?」

担:「室温テストなどを実施しています。
最新のオンラインゲームが動作するパソコンは発熱が高くなりますし、長時間使用されますので、温度の高い部屋でも安定して動作できるかを確認しています。
高温の部屋でパソコンを動作させ続けて、正常に動作し続けられるかどうか、冷却は十分かなどをテストしています。
夏の暑い日に長時間使われる事もありますからね」


私:「それは確かに、発熱の大きな CPU やビデオカードを使用するゲーム向けパソコンならではと言えそうですね。
ドスパラさんのパソコンは静音パックなどを用意されていて、音にも気を使っている印象があるのですが、それはどうでしょうか?」


担:「確かに音も出来るだけ小さくしようと勤めています。 でもファンの音を小さくして冷却が不十分になっては困るので、まず十分な冷却や通気性を確保する事を優先しています」


【 感想 】
「最新の技術を最速で」 これがドスパラさんが重視している点のようですね。
ドスパラさんはもともとパソコンのパーツを販売していたショップなので、パーツ単位の性能を重視されているのが伺えます。
結果として最新で高性能、そして高性能を生かせるゲーム向けパソコンの販売大手へと移っていったようです。
オーソドックスなケースにパーツを組み込んでいるため、後から手を入れやすく、拡張がしやすいというのもあります。

なお、一応言っておきますが、ゲーム用のパソコンだからといってゲームしか出来ない訳ではありません。
むしろ最新のゲームが快適にプレイできる高性能なパソコンなら、他のどんな作業でも快適に行えます。

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展示会・発表会で担当者の方からお聞きした話(パソコンメーカー)

マウスコンピューター/G-Tune ・ドスパラ(DOSPARA)
HP(ヒューレットパッカード) ・DELL(デル) ・パソコン工房
マイクロソフト(Surface)
国内家電メーカー(富士通、東芝、NEC)

エプソン(EPSON)富士通パナソニック/レッツノートレノボ(Lenovo)
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