○ 実機レビュー (2010年 夏モデル)
   ドスパラ Prime Galleria XT、XG (ガレリアXT、XG)

ドスパラ Prime Galleria XT (ガレリアXT)ドスパラ(DOSPARA)様より、2010年の夏の新モデルPrime Galleria XTPrime Galleria XGの貸し出しをして頂きました。

このパソコンは最新のビデオカード GeForce GTX 400 シリーズが搭載されたモデルです。
Windows 7 で導入された最新のグラフィック機能 DirectX 11 に対応した新モデルで、注目の製品ですね。

パソコンのタイプとしては「最新ビデオカード搭載型ゲーム向け高性能パソコン」になりますが、もちろんこれだけの性能があれば、あらゆる用途で使用可能です。
「Prime Galleria XT」は中間型の GeForce GTX 470 が搭載されたタイプで、新型の中ではやや価格を抑えた機種になります。
「Prime Galleria XG」は上位型の GeForce GTX 480 が搭載された、最高クラスのグラフィック性能を持つ機種ですが、そのぶん価格は高くなります。
CPU は昨年(2009年)末から一般的になっている高性能型の CPU、Core i7 800 シリーズが使用されています。

ドスパラはケースのデザインも 2010 年にリニューアルされました。
また GeForce GTX 400 シリーズは高性能である分、消費電力や発熱が高いため、その点に関する設計上の配慮も見られます。
パソコン全体の性能、および GeForce GTX 470/480 の実用的な性能を中心に、内部の構造についても検証したいと思います。



 パソコンの概要

ドスパラ Prime Galleria XT2010年3月、新型のビデオカード GeForce GTX 400 シリーズが公開されました。
従来の最上位型であった GeForce GTX 200 シリーズの1つ上のモデルで、最新機能に対応し、非常に高い性能を持っています。

そしてこの GeForce GTX 400 シリーズをいち早く搭載したパソコンが、ドスパラ「Prime Galleria」シリーズの新型モデルとなるPrime Galleria XTPrime Galleria XGです。

こうした高性能なビデオカードが使われたパソコンは基本的に「ゲーム向け」となります。
ドスパラはゲーム向けパソコンの分野でシェア NO.1 のメーカーで、また「最新パーツを使ったパソコンを提供することがサービスの一環」だと考えられているそうで、GTX 400 シリーズを使ったモデルをいち早く用意したのも、こうした特徴のメーカーだからと言えるでしょう。

2010年5月現在、GeForce GTX 400 シリーズには GTX 480 という上位型と、GTX 470 という中間型があります。
Galleria XG には上位型の GeForce GTX 480 が、Galleria XT には中間型の GeForce GTX 470 が搭載されています。
GeForce GTX 470 は中間と言っても最新型であり、性能も価格も従来の上位型を超えています
(正確には GeForce GTX 470 が上位型で、GTX 480 は最上位型と言えます。 中間型や低価格型はこれらを元にして後に開発されます)
(実売価格は GeForce GTX 470 が約4万円、GTX 480 が約6万円です)


CPU は Core i5 750、Core i7 860、Core i7 870 の中から選択可能です。
どれも昨年末から一般的になっている高性能タイプの CPU ですね。

今回お借りした Galleria XT、及び Galleria XG のパーツ構成は以下の様になっていました。

OS Windows 7 Home Premium 32bit 版
CPU Core i7 860 (2.8GHz、4コア)
メモリ DDR3 4GB (OS が 32 bit 版なので 3GB まで)
ビデオカード GeForce GTX 470、GeForce GTX 480
(VRAM 1.2 GB だが OS が 32bit 版なので制限あり)
HDD 1TB (1000GB)
マザーボード P55 チップセット
電源 700W 電源
その他 ビデオカード冷却用の専用ファン装着

価格は、Galleria XT なら約 14 万円、Galleria XG なら約 16 万円の構成です。
各パーツは、もっとも一般的な構成(注文時に最初から選択されている構成)ですね。

Windows が 32bit 版になっているため、メモリ関連に制限がありますのでご了承下さい。
(貸出機なので互換性を重視して 32bit 版 Windows になっているのだと思われます。 購入時の初期設定は 64bit 版です)


実機レビュー











































 性能の検証(Galleria XT 及び GeForce GTX 470/480)

Galleria XT はビデオカード「GeForce GTX 470/480」が搭載されている事が最大の特徴なので、まずはその性能から見ていきましょう。

以下の表は、グラフィック機能専門の測定ソフトや、3D グラフィックを使ったゲームの「ベンチマーク」(動作測定)の結果です。
一番右が今回検証している Galleria XT で、どれも数値が高いほど高性能で快適と言えます。
比較対象として、最近検証した他のパソコンの測定結果も併記しています。

※3D mark 06 はゲームではありませんが、世界標準と言える 3D グラフィック性能の測定ソフトです。
3D mark Vantage は最新の測定ソフトですが、測定できないパソコンも多く、スコアの差やブレも大きめに出るので、目安程度にして下さい。

大航海時代 Online はノーマル測定です。 このソフトは 2D(平面)グラフィックの描画速度もスコアに影響する特徴があります。
FFXI とモンスターハンターは初期設定のままで測定を行っています。
ロストプラネットの Snow は霧や風などの画面効果、Cave は多数のキャラクターの表示で測定されます。 バイオハザードは A がメイン測定、B は短時間測定です。
目安として、大航海時代 Online は 300 以上で快適、FFXI は 4000 以上で快適、モンスターハンターは 3500 以上で快適、ロストプラネットやバイオハザードは 60 以上で快適です。

GeForce GTX 400 シリーズは最新の DirectX 11 というグラフィック機能に対応していますが、これを生かすには「ソフト側」も DirectX 11 に対応していなければなりません。
しかし現状、DirectX 11 に対応したソフトウェアはほとんど存在していません。 よってその部分が生きるのは「これから」という事になりますね。

そして GeForce GTX 400 シリーズは、以前のグラフィック機能を使ったゲームを動かす場合は、従来型(GeForce GTX 200 シリーズ)と大差ないと言われています。
今回の検証結果でも、それを裏付けるような形となりました。
やや古いグラフィック機能を使用する「FFXI」や「大航海時代 Online」の測定で GeForce GTX 285 を搭載したパソコン(Galleria XF)と差がなかったのに加え、「モンスターハンターフロンティア」の測定では GeForce GTX 285 より若干低い結果になっています。
(ただし検証に使った GeForce GTX 285 搭載の Galleria XF は SSD 搭載機であったため、モンスターハンターのスコアにはそれが影響している可能性もあります)

ただ、GeForce GTX 285 と GTX 470 は共に価格は約4万円なので、それで性能に差がないんだったら、新しいグラフィック機能に対応している GeForce GTX 470 の方が良い、というのも確かですね。

さすがに GeForce GTX 260 や GTS 250 を使ったパソコン(Galleria HG)と比べると、GeForce GTX 470(Galleria XT)の方が性能は明らかに上です。
ただ、GeForce GTS 250(Galleria HG)は価格が安めで、これでも不足しないだけの性能はあるので、安く済ませたい方はそちらを選ぶのも手でしょう。

GeForce GTX 480 は最新で最高位のビデオカードであるため、最近のグラフィック機能を使う「モンスターハンター」などでは GeForce GTX 285 を大きく越えるスコアをたたき出しています。
ただ GeForce GTX 480 は価格が約6万円もします。 性能が良いぶん価格は割高なので、ここは懐次第と言ったところでしょうか・・・


なお、今回の検証で GaForce GTX 400 シリーズには、もう1つ興味深い特徴がありました。
以下は「CrystalMark 2004」というベンチマーク(性能測定)ソフトで、2D(平面)のグラフィック機能を調査した結果です。
このソフトはすでに古く、近年のパソコンの性能は正確に測定できないのですが、2D(平面)グラフィックの表示機能を個別に計測することは可能です。
結果は以下の通りです。

CPU:Core 2 Quad Q9650
(3.0 GHz、2コア)
VGA:GeForce GT 220
D2D GeForce GT220
CPU:Core i7 860
(2.8GHz、4コア)
VGA:GeForce GTX 285
D2D GeForce GTX285
CPU:Core i7 860
(2.8GHz、4コア)
VGA:GeForce GTX 470
D2D GeForce GTX470
CPU:Core i7 860
(2.8GHz、4コア)
VGA:GeForce GTX 480
D2D GeForce GTX480

GDI と言うのは「平面の画像を表示する速さ」で、D2D と言うのは「平面の画像を動かす速さ」です。
2D(平面)画像を使ったゲームでは、この D2D の速さが大きく影響するのですが、GeForce GTX 400 シリーズはこの 2D グラフィックを動かす速さが非常に高いです。
以前の最上位のビデオカード「GeForce GTX 285」と比べても、1.7〜1.9 倍もの速度が出ています。

最近はグラフィックの性能を測る時は、3D グラフィックの性能ばかりが計測・注目されます。
でも日本やアジア圏には、まだまだ平面(2D)のグラフィックを使ったゲーム(及び 2D と 3D のグラフィックを併用したゲーム/ソフト)が数多く存在します。
日本での使用を考える場合、2D グラフィックの性能も無視するべきではありません。
そして GeForce GTX 470 は、この点において非常に優れていると言えます。
ここは用途によって速度に大きく関わる部分なので、私的にはもっと注目されるべきではないかと思います。

※ちなみに RADEON は昔から 2D(平面)グラフィックを動かす速さ(D2D)に劣ります。
2D のスクロールがあるゲーム(ラグナロクオンラインなど)において RADEON の動作が悪いのは、この点が影響しています。
Galleria シリーズには RADEON 搭載モデルもありますが、私的には今でも RADEON は「画像・映像の視聴向き」のビデオカードであり、(少なくとも日本やアジア圏においては)ゲーム向けではないと思います。
もちろん 2D が全くない、フル 3D グラフィックのゲームなら問題ないので、使用するソフトにもよりますが・・・


※RADEON の最新型(HD 5000 シリーズ)でも、この傾向は変わっていないようです。



CPU やメモリの性能の計測結果は、以下の通りです。
PCmark05 という一般的なパソコンの性能計測ソフトで調査した結果で、比較対象として他のパソコンも合わせて表記しています。

ドスパラ Galleria HG
2009年 冬モデル
パソコン工房 GS9
2009年 夏モデル
ドスパラ Galleria XT
2010年 夏モデル
ドスパラ Galleria XG
2010年 夏モデル
CPU Core i7 860
(2.8GHz、コア4つ)
Core i7 950
(3.06GHz、コア4つ)
Core i7 860
(2.8GHz、コア4つ)
Core i7 860
(2.8GHz、コア4つ)
メモリ DDR3 4GB DDR3 6GB DDR3 4GB DDR3 4GB
VGA GeForce GTS 250 GeForce GTX 295 GeForce GTX 470 GeForce GTX 480

今回の検証機に搭載されている CPUCore i7 860 は「改良された高性能な CPU の中間型」と言えます。
昨年の秋に登場した性能と価格のバランスが取れた CPU で、昨今の高性能型 CPU (Core i7)の中では一番売れているものですね。

メモリは DDR3 という最新型、かつ現在の主流と言えるものです。
Core i シリーズは最新型のメモリをより高速に使える技術が導入されているため、一昔前の Core 2 Duo や Core 2 Quad と言った CPU よりもメモリの速度が大きく向上しています。

Galleria XT や XG の CPU やメモリは、「最近もっとも一般的と言える、価格が高くなりすぎない程度の、高性能重視の構成」 と言えますね。
ただ、CPU やメモリはユーザーが好みに応じて変更することも可能です。


 Galleria XT/XG の外観と内部構造

ドスパラさんのパソコンのケースは 2010 年の春に新型になっています。
また、GeForce GTX 400 シリーズは消費電力と発熱が大きいため、中の構造がやや変わっていました。

まずは新型ケースの外観
これはドスパラさんの 2010 年度の Galleria(ガレリア)シリーズで、(小型の J シリーズを除き)共通して使われているケースです。

Galleria XT 前面と背面

正面の四方がナナメに「面取り」されているのがデザインの大きな特徴です。
スイッチは中央付近の押しやすい位置にあり、その周囲には「Galleria」のロゴと柄が付いた、光沢のあるパネルが張られています。
全体的にシックですが、面取りやパネルの柄などがあるため、それほど地味な感じは受けません。
割と置きやすいデザインかなと思います。

前面の下部には吸気口があり、その内側にはケースファンがあります。
側面にも開口部があって、エアフロー(通気性)を良くしようとしているのが伺えます。

背面部にはなんと USB が 10 個も。 ただし、IEEE 1394(i.Link)eSATA と言った端子はありません
これはドスパラさんで使われている 「P55-SD50」 というマザーボードの特徴で、端子の種類が少ないのは短所と言えます。
ただ、IEEE 1394 については注文時にそれを増設するパーツ(PCI カード)を追加可能です。


内部の様子は以下のようになっています。 画像は Galleria XT (GeForce GTX 470)のものです。


2010 年モデルでは、CPU クーラーが変わりました。 大きな縦に並んだヒートシンク(放熱版)が付いたものに変更されています。
新型クーラーにして全体的な冷却を強化しているのかも知れません。

そしてビデオカード(グラフィックカード、VGA)の下には、ビデオカードを冷やすための追加クーラーが取り付けられています。
この専用クーラーのため、PCI スロット(拡張カード用スロット)は1つ埋まっており、GeForce GTX 470 自体が大きい事もあって、3スロットが占有されています。

わざわざビデオカード用のクーラーを追加しているのは珍しいのですが、ドスパラさんは高温の室内で長時間稼働させる「熱耐久テスト」などを実施されています。
試してみた結果、この構成のパソコン(パーツ)にはそれだけの冷却性能があった方が良い、と判断されたのかも知れません。
ただ、このため PCI スロットは2つしか余裕がないので、この点は留意しておきましょう。
(3つ空いているのですが、クーラー直下の PCI スロットは使わない方が良いでしょう。 仕様書にも空きスロットは2と表記されています)

なお、Galleria XG(GeForce GTX 480)だと、ビデオカード部分は以下の様になっていました。

GeForce GTX 480

外に飛び出た4本の放熱用銅製パイプが異様さを醸し出しています
冷却ファンも高速回転のものが使われているようで、高負荷時のファンの音はかなり大きなものでした。
GeForce GTX 470 も高負荷をかけ続けた時のファンの音は大きめなのですが、GeForce GTX 480 はそれよりも明らかに大きいです。
事前に「騒音が大きい」と言うのは聞いていたのですが・・・ 実際、ここはやや欠点と言えます。
それだけ GTX 480 は、ピーク時の性能が高いと言う事でもあるのだと思いますが・・・。
このパソコンに追加クーラーが付いているのは、このピーク時のファンの回転を抑えたいのもあるかもしれません。

とにかく中を開けた瞬間、CPU クーラーとビデオカード&クーラーの巨大さが目に付く内部になっています。
でもケース自体は大きめなので、中はかなり広々です。
これだけ広ければ手を入れるのもラクですし、通気性も良さそうですね。

また、新型のケースの特徴として、ハードディスク(HDD)「横から」入れられるようになっています
右の画像のように、HDD に差し込むコードが手前側になるように装着します。

この「内蔵 HDD を横から入れる」というのは最近のケースの流行りのようで、確かに着脱しやすくて便利です。
また、高性能なビデオカードのサイズが大きくなり、ハードディスクの着脱に干渉する事が多くなっているので、それを解消できる利点もあるようですね。


今回の検証機に付いていた各パーツの製品は以下の通りです。 リンク先は各メーカーの製品紹介ページです。
・CPU クーラー : クーラーマスター製 Hyper TX3
・追加 VGA クーラー : Aerocool 製 PC AIRCON(メーカー製品ページがないので、ドスパラ商品ページへ)
・HDD : Western Digital 製 Caviar Green、WD10EARS
・電源ユニット : Abee 製 ZU-750B-KA(80PLUS BRONZE)

必ずこの製品が付いているとは限りませんが、製品名の指定がないパーツはこの辺りものが使用されるようです。
パーツに詳しい方は参考にして下さい。

なお、ドスパラさんのパソコンには全ページカラーで写真やイラストも豊富な、非常に見やすいマニュアルも付属しています。
基本的な解説はもちろん、パーツの着脱方法なども詳細に記載されており、これは特筆すべきポイントと言えます。


 BTO(注文時のパーツ選択)の種類 / 範囲

ここでは Prime Galleria XT/XG で選択できるパーツについて記載いたします。
「どんなパーツが選択できるのか」 「どのパーツまで選ぶことが出来るのか」 は、パソコンを選ぶ際のポイントの1つになります。

ドスパラのゲーム向けパソコン「Galleria(ガレリア)シリーズ」は、ビデオカードはモデルごとに固定です。
ビデオカードの違いが、そのままモデルの違いになっている」と言えます。
(そしてビデオカードに合わせて各モデルの電源ユニットの選択範囲などが決められています)
Galleria XT は「GeForce GTX 470」用のモデル、Galleria XG は「GeForce GTX 480」用のモデルであり、これを GTS 250 にしたい場合は「Galleria HG」に、GTX 285 にしたい場合は「Galleria XF」にしなければなりません。

ビデオカード以外の選択可能なパーツは、以下の様になっています。

OS (Windows) ・Windows7 の 32bit 版か 64bit 版。
・Home Premium / Professional / Ultimate を選択。
CPU モデルによって選択出来るものが異なりますが
Core i3、Core i5、Core i7 の最新型なども選択可能。
AMD 社のモデルもあり。
Memory メモリの種類は DDR3、PC3-10600(昨今の一般的なタイプ)
4GB、8GB(2GB×4)、8GB(4GB×2)、16GB を選択可能。
HDD 500GB、1TB、1.5TB、2TB の HDD を3台まで内蔵可能。
RAID に対応。 また、SSD の内蔵も可能。
高速回転の HDD の指定も可能。
電源 ・700W の電源(Galleria XT、GeForce GTX 470 の場合)
・850W の 80PLUS SILVER の製品に変更可能
その他 ・マザーボードのチップセットは P55
CD/DVD ドライブはブルーレイドライブに変更可能
サウンドカードの増設可能

Windows は 64bit 版の Home Premium にしておけば問題ないでしょう。
以前からパソコンを使っていて、古い周辺機器をまだ使いたい方は 32bit 版にしておいた方が無難ですが、GeForce GTX シリーズのような高性能なビデオカードが搭載されたパソコンの場合、32bit 版ではメモリ上限の問題が足かせになります。
「32bit 版にする意味を理解している人」以外は 64bit 版を選んでおきましょう。

CPU は Core i7 860 がオススメです。
Core i7 870 は高性能ですが価格が3万円以上も高くなるので、お金に余裕がある人向けですね。
ビデオカードがせっかく高性能なのですから、CPU をやや性能に劣る Core i5 にするのはオススメしません。

メモリは 4GB が一般的で、これで特に困ることはありませんが、お金に余裕があるなら 8GB 搭載するのも良いかもしれませんね。

HDD は好みですが、1TB(1000 GB)が一般的でしょうか。 本体の大きさに余裕があるので複数の HDD も搭載可能です。
ドスパラさんは高速な SSD や高性能な HDD、さらに RAID にも対応可能です。 選択の幅が広いので、詳しい人なら(お金もあるなら)色々と選択が可能です。

電源ユニットは選べないメーカーも多いのですが、ドスパラさんは選択可能です。
ただし GeForce GTX 470 は消費電力が多いため、高出力のものが必須であり、そのため選択の幅は広くありません。
80PLUS SILVER の高性能品にすると省エネになりますが、価格も2万円高くなるので考えどころですね。



以上、ドスパラ Prime Galleria XT/XG のレビューでした。

正直 GeForce GTX 470 は最新のグラフィック機能 DirectX 11 に対応していないゲームをやる場合、GeForce GTX 200 シリーズと大差がないので、すでに GeForce GTX や GTS をを持っている人なら、わざわざ買い換えるほどのものではないという印象です。
しかしこれから新しくゲームも出来るパソコンを購入するのであれば、やはり GeForce GTX 400 シリーズが搭載されているものを選びたいというのも確かですね。
GeForce GTX 480 は「さすが現在最強のビデオカード」と言える程の性能でした。 ただ、それだけの発熱の多さも見受けられ、価格も高いので、やはり「高性能を重視するマニア向け」と言った印象です。

また、私的には 2D(平面)グラフィックの性能が大幅に向上している点は見逃せないと思います。
過去、2D グラフィックのオンラインゲームをプレイしている方が「ビデオカードを変えたら逆に動きが悪くなった!」という悲鳴をあげていたのを何度も見ていますし、日本やアジア圏ではまだまだ 2D グラフィックを使用したゲームが多くあります。
この点を GeForce GTX 400 シリーズでさらに強化してくれたのはありがたいですね。

総合的に見て、今後の「ゲームが可能な高性能パソコンの中心になる構成」のモデルだと感じます。

(実際の販売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記リンク先で確認して下さい)

ドスパラ Prime Galleria シリーズ ドスパラ Prime Galleria XT/XG (ガレリアシリーズ一覧)
※ドスパラの各モデルはパーツの入荷状況に合わせて販売が一時停止/再開される場合があります。
そのため上記のリンクは Galleria シリーズのトップページに移動します。


・OS は Windows7、32bit / 64bit から選択
・サイズは幅 192mm × 高さ 436mm × 奥行き 511mm、ミドルタワー
・3D Vision 対応セット(3Dメガネ、対応ディスプレイとのセット)あり
・SSD の選択/搭載が可能

ページトップへ

PCハードウェア 初心者の館 へ 実機解説編のメニューページ へ