CPUマザーボードの性能説明


最終更新 2013年8月

(このページの「現在」という表現は、上記の日付が基準となります)
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【 マザーボード 性能解説 メニュー】

マザーボードってなに?
マザーボードの性能とは?
FSB、メモリーバス CPUソケット メモリスロット IDEコネクタ シリアルATAコネクタ
AGPスロット PCIスロット PCI Express スロット 各種コネクタ(I/Oパネル)
オンボード機能 ロープロファイル(Low Profile)
チップセットチップセット一覧表) ノースブリッジ・サウスブリッジ
BIOSについて

【 マザーボードってなに? 】

マザーボード とは、パソコンの中心となる板の事です。

(ASUS製 マザーボード)
電気配線の施された板(基板)に、パソコンの各パーツを取り付けるための、専用のはめ込み部分が付いています。
この「マザーボード」に各パーツが取り付けられ、それがケースに入ったものがパソコンというものだと思って構いません。

ですから、マザーボードはパソコンの本体となるものですね。
マザーボードは右の様にかなり複雑そうですが、ユーザーが気にする所は、基本的に各パーツの取り付け口だけです。
ここにパーツを正しくはめれば、パーツの増設や交換が出来る訳ですね。

マザーボードそれ自体は、パソコンの性能には大きく影響しません。
しかし、パソコンにどんなパーツが付けられるかは、このマザーボードによります。
高性能なパーツや新しい技術のパーツを付けようとしても、マザーボードが対応していなければ取り付ける事は出来ません。

つまりマザーボードは、パソコンの最大性能、拡張性や将来性などを決定していると言ってもいいでしょう。


マザーボードはパソコンの本体となり、全てのパーツが取り付けられるものですから、マザーボード自体を交換する事は簡単には出来ません。
それを交換すると言う事は、全てのパーツを外してマザーボードをケースから取り出し、新しい物に変えてからまたパーツを付け直すという作業になりますので、つまりパソコンを1から自作するようなものです。
初心者が出来るようなものではありません。

しかしそれでも、たとえ初心者でも、マザーボードの性能を知る事は大切です。
そのパソコンがどんなパーツを付けられるのか? 将来的にどんな増設が出来るのか?
どこまでパワーアップさせられるのか?
それらは全て、このマザーボード次第なのです。

【 マザーボードの性能とは? 】

マザーボードの性能とは、どんなパーツに対応しているかです。
最新のパーツに対応しているほど将来性がある訳ですね。
もしパソコンの性能が旧式化し、マザーボードも新しいパーツに対応しておらず、パーツの交換によるパワーアップが出来そうにない場合は・・・
パソコン自体の買い替え、となってしまうかも知れません。

(以下の説明は、各パーツの解説ページをすでに見ているものとして行っています。 もしパーツに関する語句でわからないものがあったら、関連したパーツの説明ページの方をご覧下さい)

FSB (QPI、DMI、メモリーバス、データバス)

「FSB」とは「フロント・サイド・バス」の略で、マザーボードの基本のクロック数の事です。
「ベースクロック」とも呼ばれます。
この「クロック数」は高いほど動作が高速で(データのやり取りが速い)、つまり高性能となります。
要するにコンピューターの動作する基本スピードを現していると思えばいいでしょう。

CPU にも FSB がありますが、これとマザーボードで使用できる FSB は合っていなければなりません。
もし違った場合、CPU の FSB の方が低い場合は CPU の方に合わせられ、CPU の FSB の方が高い場合は、マザーボードは動いてくれません。

例えば、マザーボードが対応している FSB には 1066/800/533 MHz という感じで幅がありますが、これに 800 MHz の FSB の CPU を付けたら、マザーボードも FSB 800 MHz で動く訳です。
つまり「CPU の FSB = マザーボードの FSB」であり、マザーボードの FSB とは使用可能な CPU の FSB の範囲とも言えます。

また、最近はメモリの FSB も別に存在しています。
このメモリの FSB は「メモリーバス」と呼びます。
これも CPU と同じくマザーボードごとに対応している範囲があり、例えば 1333/1066/800MHz のメモリに対応しているマザーボードなら、この3種類のどれかが使える事になります。
もちろん基本的には、最も性能が高いもの(数値が高いもの)を使うのがベストですね。

最新の CPU (Core i7 や Core i5)とそれを使えるマザーボードは、FSB の代わりに「QPI」や「DMI」という名前を使っています。
AMD 社の CPU(Athlon や Phenom)も、FSB の代わりに 「HyperTransport」 という別の用語を使っています。
これら QPI や HyperTransport は厳密に言うと FSB とは違うものですが、同じようなものという認識でも構いません。
どれも 「CPU と それ以外のパーツがデータをやり取りするスピード」 である事は同じです。
このように様々なものが出てきたため、これらのデータをやり取りするスピードを「データバス」と総称する事も多くなっています。

CPU や メモリを増設する時は、まずそのマザーボードで利用可能なデータバスやメモリーバスを調べて、それに合っているものを購入しましょう。


CPUソケット

CPU を取り付ける場所の事です。
いくつか形状があり、それに合っている CPU しか取りつけられません。
Intel 社の CPU(Pentium や Core)と、AMD 社の CPU(Athlon や Phenom)はソケットの形が違うので、取り替え時には同じ会社の CPU を使う必要があります。

ただし、同じ会社の CPU でも、新しいものと古いものでは、やはり取り付け部の形状は異なる場合があります。
Socket423、Socket478、LGA 775、SocketA といった様々な名前の、いくつかの種類があり、交換時にはその形状の取り付け部(スロット)に対応している CPU にしなければはまりません。

もちろん、マザーボードとしては最新の CPU が取り付けられるものの方が高性能で、将来の拡張性も高いと言えます。

(代表的な CPU ソケット一覧)
ソケット名 メーカー 年代 使用できる CPU
Socket 370 Intel 1990年代 Pentium II や Pentium III など
Socket 423 Intel 2000年頃 Pentium 4(初期型)
Socket 478 Intel 2001年以降 Pentium 4(中期型)など
LGA 775 Intel 2004年以降 Pentium 4(後期型)や Pentium D、Core 2 Duo など
突起がマザーボード側、穴が CPU 側になった
LGA 1366 Intel 2008年以降 Core i7 900 シリーズ用
LGA 1156 Intel 2009年以降 Core i7 800、Core i5、Core i3 用
LGA 1155 Intel 2011年以降 第2世代 Core i (Sandy Bridge、2000 番代)用
第3世代 Core i (Ivy Bridge、3000 番代)も使用
LGA 2011 Intel 2011年以降 最高級 CPU 専用のソケット
LGA 1150 Intel 2013年以降 第4世代 Core i (Haswell、4000 番代)用
Socket A AMD 2000年頃 Athlon、Athlon XP など
Socket 754 AMD 2002年頃 Athlon 64(初期型)、Sempron(初期型)など
Socket 939 AMD 2005年以降 Athlon 64(中期型)など
Socket AM2 AMD 2007年以降 Athlon 64(後期型)、Athlon 64 X2、
Sempron、Athlon X2 など
Socket AM2+ AMD 2007年以降 Phenom、Phenom X4、Phoenom X3、
Phenom II X4(初期型)、Athlon X2 など
Socket AM3 AMD 2008年以降 Phenom II X4/X3/X2、
Athlon X2(後期型)など
Socket AM3+ AMD 2011年以降 AMD FX 用
Socket FM2 AMD 2011年以降 AMD Fusion(AMD A シリーズ)用


メモリスロット

メモリを取り付ける場所の事です。
メモリスロットの数はマザーボードによって異なり、スロットがたくさんあるほど、メモリもたくさん付けられます。

ただし、メモリスロットがたくさんあるからと言って、付けた分だけメモリが増えるとは限りません。
マザーボードには対応できるメモリの量に上限があって、それを越えるメモリを搭載しても意味がありません。
また、Windows が 32bit 版 か 64bit 版かによっても認識されるメモリの量に上限があり、32bit 版の Windows では 3.12G(3120MB) までしか認識してくれません。
(この点は CPU のページの 32bit/64bit で解説しています)

付けられるメモリの種類もマザーボードによって異なり、対応しているものでないと付けられません。
基本的には、メモリスロットがたくさんあって、高性能な DDR3 などのメモリに対応していて、メモリの限界量も多い方が、性能が良いと言えますね。

最近のマザーボードには、同じ性能のメモリを2枚セットで使い処理を分散させることで、高速にデータのやり取りが行える「デュアルチャンネル(チャネル)」という機能が搭載されています。
この機能を使う場合、セットにする2枚のメモリを指定の場所に付けなければなりません。
セットとなる取付部は色分けされている場合が多く、同じ色のスロットにセットにするメモリを取り付けます。

メモリを3枚セットで使う「トリプルチャネル」という技術も登場しています。
この場合は、メモリスロットも3つ1組で用意されています。


IDE スロット / IDE コネクタ

IDE スロットは ハードディスクドライブ(HDD)CD/DVD ドライブ などを取り付ける場所です。
すでに旧式化していて、後述する SATA というスロットに移行していますが、まだ IDE を使うパソコンやパーツは多く残っています。
1つの IDE スロットに2つの機器を取りつけられるので、IDE のスロットが2つあれば、合計4つの IDE 機器を付けられる事になります。

IDE には「ATA」というデータをやり取りする規格があって、ATA33、ATA66、ATA100、ATA133 などがあり、数字が大きいほど高速です。
マザーボード側と接続するパーツ側、双方がこれに対応していれば、そのスピードで通信でき動作が高速化します。
ただしどちらかが遅いと、やはり遅い方に合わせられます。
よって高い速度の ATA に対応している方が優秀と言えます。

なお昔のパソコンは、IDE スロットの隣りにサイズの一回り小さいフロッピーディスク用のスロットもありました。
ここにはフロッピーディスクドライブを付けるのですが・・・ フロッピーディスクにはもう性能うんぬんの差はありません。
最近はフロッピーディスク自体、あまり見なくなりましたね。


シリアル ATA スロット (Serial ATA、SATA)

上で説明した IDE スロットは、古いタイプのスロット(接続部)です。
2003年以降のマザーボードには、ハードディスクを取り付けるための新しいスロットが登場しました。
これが「シリアルATA」です。 略して「SATA」とも呼ばれます。

シリアルATAは従来の IDE のスロットよりも大量のデータを高速に転送する事ができるもので、様々な新機能にも対応しており、以前よりもさらにデータを効率的に送ったり受け取ったりする事が出来ます。

シリアルATA(SATA)には初期版の SATA(1.5)、長く主流だった SATA2、最新型の SATA3 があり、新しいものほどデータの送受信の速度が速くなっています。
上位のスロットで下位の製品も使える(例えば SATA3 のスロットに SATA2 の HDD のコードを差し込む事も出来る)ので、単純に上位であるほど良いと言えます。

同じ世代の SATA でも速度が異なる場合があるため、最近は「SATA 6G」など速度名を付けて呼ばれる場合もあります。
SATA 6G(SATA 6Gbps)は SATA 3 のことです。
現在、新世代の SATA 8G も開発されています。

マザーボードとしては、上位の SATA のスロットがたくさんあるほど、高性能で拡張性が高いと言えますね。


APG スロット

グラフィックカード(ビデオカード)を取り付ける場所です。
グラフィックカードにはデータの高速な送受信を可能にする「AGP」という技術があり、それを活用するため、このように専用の取り付け部が設けられていました。

AGP には「AGP x2」、「AGP x4」、「AGP x8」があり、倍率が高いほど高速です。
マザーボードとグラフィックカード、両方がこれに対応していれば処理が高速化しますが、片方が遅い場合、やはり遅い方に合わせられます。

ただ、この AGP というのは今ではもう古い技術であり、最近のグラフィックカード(ビデオカード)は後述する「PCI Express x16 スロット」という場所に接続します。
でも一昔前のパソコンだと PCI Express スロットはありませんので、まだ AGP を使うパソコンは残っています。

注意として、マザーボードの中にはこの AGPスロット や PCI Express x16 などのグラフィックカード取り付け部が付いていないものがあります。
グラフィック機能がオンボード(マザーボードや CPU に内蔵)の場合、グラフィックカードを付ける必要がないからという事で、これらのスロットがカットされている場合があるのです。

でもオンボードや CPU 内蔵のグラフィック機能は大したものでない場合が多く、ビジネス以外の用途でパソコンを使う場合には機能が不足します。
しかしそのためにグラフィックカード(ビデオカード)を増設しようとしても、AGP や PCI Express x16 スロットがないとグラフィックカードが付けられなくて困ってしまう事に・・・

グラフィックカードには後述する PCI という取り付け部を使うものもあるので、こちらなら AGP や PCI Express のスロットがなくても付けられますが、速度が劣り、数も少ないです。


PCI スロット


様々な拡張カードを取り付けるためのスロットです。
高音質のサウンドを出すための「サウンドカード」、テレビを見れるようにする「地デジチューナー(TVチューナー)カード」、USB などの取り付け部を増やす拡張端子カードなど、色々なものがあります。

PCI スロットの数はマザーボードによって異なりますが、2〜6個ほど付いているのが普通です。
もちろんたくさんあった方が、たくさんの拡張カードを追加できますね。

いろいろな拡張カードのことを考えると、1つでは辛いものがあります。
3つ〜4つあれば余裕がありますが、最近は他のパーツが大型化していて、その影響で PCI スロットのスペースが削られ、数が少なくなっている傾向があります。
また、パソコンの多くの機能がマザーボードに備わり、外付け用の機器も増えたため、以前ほど PCI スロットが必要ではなくなっているのもあります。

しかし、まだ PCI スロットを使う拡張カードはたくさんあります。
もしパソコンに PCI スロットが1つか2つしかない場合、どう使うかを考えなければなりません。
マザーボードとしては、単純にたくさんあるほど良いと言えるでしょう。


PCI Express スロット (PCIe)

2004年から登場した、現行タイプの拡張スロットです。 「PCIe」と表記される事もあります。
AGP スロットと PCI スロットの区別をなくし、さらに従来の AGP や PCI のスロットよりも大幅にデータの転送速度が向上していると言う、最新の取り付け部です。
データをやりとりする速度は従来のものの4倍以上で、多くの新技術にも対応しています。

見た目は PCI スロットや AGP スロットと似ているのですが、長さが違います。
PCI Express には x16 というものと、x8、x4、x1 というものの数種類があります。
このうち x16 はグラフィックカード(ビデオカード、VGA)用で、x8 や x4、x1 は一般の拡張カード用です。
つまり、「PCI Express x16」は従来の「AGP スロット」に相当し、
「PCI Express x1」などは従来の「PCI スロット」に相当すると言う訳ですね。

取り付け部の長さは x16 は大きく、x1 はとても小さくなっています。
x4 は x1 より若干長めです。

なお、PCI Express には 1.12.03.0 といったバージョンの違いがあります。
新しいものほど一度に大量のデータを送受信することが可能で、1.1 は 500MB、2.0 は 1GB(1000MB)、3.0 は 2GB のデータを1秒間に送れます。
要するに対応した機器を、対応した PCI Express スロットで使う事で、より動作スピードがアップします。

もちろんマザーボードとしては、最新のものがたくさん付いている方が高性能だと言えますね。


各種コネクタ (I/Oパネル)


パソコンの後部には各種機器を接続するためのコネクタ(さし込み口)がたくさんありますが、これはマザーボードに付いていて、「I/O パネル」といいます。
この I/O パネルについているコネクタ(端子)の数や種類はマザーボードによって異なります。

キーボードやマウスを付けるコネクタは必ずありますが、色々な拡張機器を取りつけられる「USBコネクタ」や、新しいコネクタ「USB3.0」や「サンダーボルト」「IEEE 1394」といったものはマザーボードによってその有無や数が違います。

もちろん USB などのコネクタがたくさんあった方が、たくさんの機器を付ける事が出来ますね。

ただ USB は「USBハブ」というものを使えばその取り付け数を増やす事が出来るので、USB の端子が2個だからと言って、絶対そのパソコンに USB 機器を2個しか付けられないという訳ではありません。
また、PCI スロットに取り付けることで新しい接続部を追加できる拡張カードも存在します。


オンボード機能 / CPU 内蔵グラフィック機能

オンボードとは、マザーボードに最初から備わっているグラフィックやサウンドの機能の事です。
最近はグラフィック機能が CPU に内蔵されているものも出始めていますが、性質はマザーボードに内蔵されたグラフィック機能と大差ありませんので、ここでは同じように説明します。

グラフィック機能がマザーボードや CPU に備わっていれば、グラフィックカード(ビデオカード)を使わなくても画面に絵や文字を表示できますし、サウンド機能が備わっていればサウンドカードがなくても音が出せます。
よってその分、パソコンを安く作ることが出来るので、特にメーカー品のパソコンでこの様なオンボード機能のマザーボードが使われる事が多いです。

しかし、オンボードの機能は専門のグラフィックカードやサウンドカードに比べると劣るため、ゲームをやったりビデオを見たりなど、パソコンを様々な用途に使いたいのであれば、オンボードの機能ではやはり不充分となってきます。

その場合、普通にグラフィックカードなどを付ける事になりますが、そうするとオンボードの機能には意味がありません。
つまり、グラフィックカードを取り付けるのであれば、オンボード機能は必要ない事になります。

(サウンド機能については、最近はオンボードでもかなりの高音質になっています。 そのため、音質にこだわる人や音楽をやっている人でない限り、サウンドはオンボードでも特に問題なくなっています)

パソコンの性能をチェックする場合は、グラフィック機能やサウンド機能がオンボード(および CPU 内蔵型)なのかそうでないのかを調べておきましょう。
またオンボードの場合、グラフィックカードやサウンドカードの増設をした場合は、その部分のオンボードの機能を OFF にする必要があります。

マザーボードとしては、オンボード機能があった方が良いかどうかはそのパソコンの用途によって違います。
そのパソコンが完全なビジネス用であり、それほど高いグラフィック機能を必要としないなら、グラフィック機能はオンボードでも構わないでしょう。
しかし、3D グラフィックのゲームなどを楽しみたいのであれば・・・ グラフィックカードは必須であり、オンボードでは頼りになりません。
よってマザーボードや CPU のオンボードのグラフィック機能は必要なくなります。


Low Profile (ロープロファイル)

これは「性能」とはちょっと違うのですが・・・ パソコンの拡張を考える際にとても大切なものです。
Low Profile(ロープロファイル)」とは、日本語に直訳すると「小型」です。
つまり、小サイズのパソコンやパーツの事を言います。

と言っても、ノートパソコンのことではありません。
最近のパソコンには、「スリムタイプ」とか「ブックサイズ」、「省スペースタイプ」などと言われる、本体が小さめのパソコンが多く発売されています。
これらは置き場所を取りませんから、設置する際には便利で、しかもカッコイイです。
しかしサイズが小さいと言う事は・・・ そのぶん取り付けられるパーツの大きさには、制限が出来るということでもあります。

もし自分のパソコンが小さめのタイプの場合は、グラフィックカード(ビデオカード)や拡張カードを交換したり、新たに取り付けたい時に、「Low Profile」かそうでないかに注意しなければなりません。
もし「Low Profile」のものしか取り付けられないパソコンの場合、Low Profile 対応品を買わないと、物理的にケースの中にパーツが入らないことになります。

「Low Profile」というのは1つの規格で、Low Profile 対応のマザーボードを使う場合は、同じく Low Profile 対応のケースやパーツでパソコンを構成する必要があります。
もちろんそのぶん、パーツの選択肢は狭まってしまいますが・・・
とにかく、小さなパソコンは小さなパーツで作られているというのを覚えておきましょう。


チップセット

チップセット」とは、マザーボード全体のシステムを統括する部分です。
つまりマザーボードの中心部であり、パソコンの心臓部とも言えます!

マザーボードの性能はこのチップセットに左右されます。
異なるメーカーのマザーボードでも、チップセットが同じなら、基本的な部分の性能は同じと思っていいでしょう。

参考までに、以下のページにチップセットの一覧を掲載しています。
初心者の方には解りにくい表だと思いますが・・・ どんな種類があるのか知りたい方は、参考にしてみて下さい。

マザーボードのチップセット 一覧表

とにかく、マザーボードはチップセットによって性能に差があることが解かると思います。

チップセットはマザーボードの基本性能を決めるものですが、マザーボード側の性能を直接見た方が早いので、よくわからなければ気にしなくてもいいかもしれません。
しかし、チップセットがマザーボードの基本性能を決めているという事は知っておきましょう。
詳しい人に質問する時も、チップセットを言った方がパソコンの構成をより詳しく伝えることが出来ます。


ノースブリッジ、サウスブリッジ

マザーボード全体の処理を行う中心部分 「チップセット」 は、以前は1つあるだけでした。
しかし 2005 年頃からチップセットは2つに分かれ、処理を分散して行うようになりました。

このうち、CPU や メモリ、グラフィック機能などを統括する部分を「ノースブリッジ」、
PCI スロット や キーボード&マウス、その他の接続機器を統括する部分を「サウスブリッジ」と呼びます。

重要で高速な処理が求められる本体の部分は「ノースブリッジ」が担当しており、それほど高速な処理が必要でない部分を「サウスブリッジ」が行うことで、ノースブリッジの負担を減らしています。
また、サウスブリッジの担当する「PCI スロット」や「IDE スロット」、外部機器の接続口(USB コネクタなど)は、マザーボードによってその数や有無が異なります。
なのでサウスブリッジを別にして、製品に合わせたものを選べるようにした方が、製造する会社にとっても都合が良かった訳ですね。

以下のページの下部に、代表的なノースブリッジ・サウスブリッジの性能を一覧表記しています。

マザーボードのチップセット 一覧表

でも初心者の方や一般のユーザーの方は、サウスブリッジの性能は特に気にしなくても構いません。
サウスブリッジで使用可能なスロットの数と、実際の製品に付いているスロットの数は違う場合が多いので、どのみちマザーボード自体のスロット数を確認する必要があるからです。

また 2009 年以降に発売された新型の CPU (Core i7、Core i5 など)は、CPU の中にノースブリッジの機能が統合されました。
よってこれらの CPU を使うマザーボードの場合、マザーボード側にノースブリッジは存在しません。
さらに 2011 年からはサウスブリッジの機能がマザーボードのチップセットに再統合されているため、最近は「ノースブリッジ」「サウスブリッジ」という言葉も徐々に使われなくなりつつあります。


【 BIOS について 】


BIOS」とは、「ハードウェアの基礎知識」のコーナーでも解説していますが、マザーボードの中に入っているパソコンを動かすための最も基本的なプログラムです。
電源を入れるとまずこの BIOS が動いてパソコンの各機能のチェックを行い、実際にパソコンが動く環境を整えます。

ですから、BIOS はマザーボードを語る上で欠かせないものなのですが・・・
ヘタに初心者が手を出してはいけない部分でもあります。
BIOS はパソコンを動かすための最初のプログラムですから、ここがおかしくなってしまうともうパソコンは2度と動かなくなってしまうからです。

ですが、マザーボードに新しいパーツを付けた時はここで設定を行わなければならない場合がありますし、BIOS 自体が古くて新しい技術に対応していない場合は、それをアップデートしなければならない事もあります。

BIOS の設定画面に入る方法はパソコンによって違いますが、起動時に特定のキー(Delete や F2)などを押しっぱなしにする場合が多いです。
この辺は説明書を見てチェックしておきましょう。

BIOS の設定画面は右のように文字による簡単な表示で構成されています。
英語である場合が多いのですが、そんな難しい内容ではありません。
説明書にも各項目の説明があると思います。

BIOS 画面では、カーソル(矢印)キーで選択、Enter キーで決定、ESC キーでキャンセル、終了は EXIT を選びます。

設定したい項目を選んで、「Enabled(使用)」「Disabled(未使用)」を選ぶか、表示される選択枝を選ぶだけです。

ヘンにいじってパソコンの機能を使わない設定にしたりしないよう、意味のわからない所は触らない方がいいのですが、設定を間違ったからと言ってすぐパソコンが壊れたりする事は普通ありません。


BIOS は必要のない時は、いじる必要は全くありません。
パーツを新しく付けても問題なく動いている場合は BIOS は気にしなくてもいいでしょう。

BIOS の設定が必要なのは、例えばハードディスクを増設してもパソコンがそれに全く反応しない時。
この時は、そのハードディスクをつけたマザーボードのコネクタが、BIOS の設定で「Disabled(未使用)」になっているかもしれません。
そういう時は取り付けたコネクタを BIOS で「Enabled(使用)」に変更して、パソコンに認識させる必要があります。
他に CPU を取り替えた時も、BIOS の設定で新しい CPU の動作速度を指定してやらなければいけない時があります。


BIOS で問題なのは、それを「アップデート(新しいバージョンにアップ)」させる場合です。
これは BIOS を直接書き換える作業なので、もし失敗してしまうと・・・
BIOS が壊れてしまうかもしれません。
BIOS が壊れるという事は、つまりパソコン自体が壊れてしまうと言う事です。

BIOS のアップデートも、必要なければ特に行わなくても構いません。
というか危険な作業ですので行うべきではありません。

しかし新しい技術のパーツや OS(Windows などのシステムソフト)を買って来て、マザーボードの BIOS がそれに対応していなかった場合、BIOS のアップデートでそれに対応出来るのであれば、アップデートの必要があるでしょう。
BIOS のアップデートによって対応出来る機器や CPU のクロック数の上限がアップしたりするので、パソコンをパワーアップさせたい場合にはどうしても行わなければならない時もあります。

BIOS のアップデートの方法は、パソコンによって異なります。
基本的には、アップデート用のファイルをメーカーのホームページからダウンロードし、それを所定の方法で使用します。
メーカーのホームページの説明をよく見て行いましょう。
アップデートの作業自体は、それほど難しいものではないはずです。

念の為、BIOS アップデート用のファイルは2つダウンロードしておきましょう。
そして、ダウンロード後に2つのファイルを見比べます。
ファイルサイズなどが全く同じなら問題ありませんが、もし違う場合は・・・ ダウンロードミスが発生しているかもしれません。
BIOS アップデートの失敗で一番多いのはこのダウンロードのミスですので注意して下さい。

アップデート作業は難しいものではありませんが、BIOS アップデート中にカミナリが落ちて停電したとか、ネコがコンセントにパンチしたとか、隕石が落下して来て電気が止まったとかいう事が起こるかもしれません。
トラブルが起こるとパソコンが壊れる場合もあるので、周囲の状況に注意し、必要ないならムリに行わない方がいいでしょう。

まあ、必要ない限りはあまり気にしなくてもいい事かもしれませんね。

最近は、復旧用の BIOS がマザーボードの中に用意されていたり、Windows上から BIOS の設定・更新が出来るようになっているものもあるので、BIOS を簡単に扱えるマザーボードも登場しています。


ドスパラ : パーツカタログ、マザーボード : 最大手パーツショップで、商品レビューなどがあります
パソコン工房 : パーツカタログ、マザーボード :老舗ショップで、商品リストが見やすいです
ツクモ電機:パーツカタログ マザーボード:大手PCパーツ店で、品ぞろえは豊富です

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