○ 実機レビュー (2010年 夏モデル)
   ツクモ電機 G-GEAR GA7J-B23/S

ツクモ G-GEARツクモ(九十九電機)様より、ゲーミングモデルとなるパソコンG-GEARの貸出をして頂きました。
今回お借りしたのはその G-GEAR の中でも、3D グラフィックのゲームがプレイ可能な性能を持ちつつ、基本構成で10万円以下に価格を抑えたコストパフォーマンスに優れたモデル(GA7J-B23/S)です。

ツクモ電機はかつて、秋葉原を中心に展開していた日本最大手クラスのパソコン/パーツショップでした。
しかし 2008 年、過剰な店舗拡大や不動産取引などの影響で破綻、営業も縮小されてしまいます。
しかし翌年からヤマダ電機の子会社として業務再建を始め、そしてこの 2010 年の夏、BTO(注文者によるパーツ選択)に対応したパソコンの販売を再開、(ネット通販においては)かつてのサービス・品ぞろえを取り戻しつつあります。
元々(特にマニアに)評判の良かったパソコンショップですから、今後の注目メーカーと言えますね。

今回はそのツクモ電機のゲーム用モデル G-GEAR のレビューと、そこから解る「メーカーの特徴」などを補足していきたいと思います。
また、今回お借りしたのは CPU が Core i5 760、ビデオカードが GeForce GTS 250 というコストパフォーマンス型の構成です。
これで FFXIV を始めとするゲームがどのぐらい動くのか、その辺りもお伝えいたします。


 パソコンの概要と外観、内部構造

ツクモ G-GEAR 外観G-GEAR シリーズはツクモ電機さんのゲームミングモデル(ゲーム用パソコン)のブランドです。
やや解りにくいのですが、ツクモ電機のパソコンは eX.COMPUTER というブランドになっていて、G-GEAR はそのうちの1つです。
現在のツクモ電機の親会社はヤマダ電機ですが、ヤマダ電機は他に FRONTIER(旧フロンティア神代)という老舗メーカーなども子会社にしているため、ヤマダ電気のパソコンには eX.COMPUTER や FRONTIER など複数メーカーのパソコンが存在します。
店頭では eX.COMPUTER や G-GEAR と書いてあればツクモ製だと思えばいいでしょう。

G-GEAR に使われているケースは横幅は標準的(21cm)、高さはやや高め(46 cm)、奥行きはやや小さめ(46 cm)です。
このクラスとしてはほぼ標準サイズだと言っていいのですが、高さにはやや注意。

デザインは中央にシルバーのラインが入っている以外は非常にシンプルなのですが、電源を入れると前面下部にあるケースファンの辺りが青色に発光し、さらに電源スイッチ周辺も青くぼんやり輝きます。
この青いライトのおかげで、スイッチを入れている時はむしろ綺麗な本体ですね。
発光が抑えめで、嫌みのないライトアップになっている所が良いです。

前面下部にはメッシュ(細かい穴)が付いた吸気口があるのですが、さらにこのケースは CD/DVD ドライブがある辺りの前面カバーも空気が通るメッシュカバーになっています。
これによって前面の広い範囲から空気が取り込めるようになっていて、少しでも通気を良くしようとしているのが伺えます。
側面のパネルにもかなり大きなメッシュ付きの穴が空いていて、側面の開口部がこれだけ大きいのは珍しいですね。

側面にはスライド式のレバーが2つ付いていて、これでカバーを簡単に取り外せるようになっています。

実機レビュー




































ツクモ G-GEAR ライトアップ ツクモ G-GEAR 側面パネル
青く光っている様子。
あまり強い光でない所がいいです。
側面カバーにはかなり大きな開口部と2つのレバーが。
ネジも2本付いてますが、レバーがあるからネジはいらないような・・・

前面の上部には2つの USB 端子があり、さらに背面には 10 個もの USB があります。
ただ、このパソコン(G-GEAR シリーズで CPU が Core のモデル)には、IEEE1394eSATA と言った端子は付いていません。
これは使用されているマザーボード(PD55-SD50)がそう言った仕様だからで、ケース自体には前面に IEEE1394 用の端子部も用意されているのですが、使用できません。
IEEE1394 や eSATA は使わない人には必要ないのですが、端子の種類の少なさは欠点と言えるでしょうか。

内部の様子は以下のようになっています。

ツクモ G-GEAR 内部

オーソドックスな内部と言えますが、CD/DVD ドライブなどを付けられる「5インチベイ」がズラっと5つも並んでいるのが特徴でしょう。
(そのため小型の 2.5 インチベイは存在しません)
これだけあれば、相応にパソコンに詳しい人なら、たくさんの5インチベイ用パーツを付けまくってオリジナルなパソコンに仕上げることも出来そうです。

前面ファンの後ろ、5インチベイの下部には HDD(ハードディスク)を装着する 3.5 インチベイ(HDD ベイ)が4つ用意されています。
HDD は横向き(コードの接続部が手前側)に入れるようになっていて、着脱しやすくなっています。
また、この HDD ベイは丸ごと取り外し、それにより横幅の広い大型のビデオカード(グラフィックカード)も装着できるようになっています。
まあその場合、HDD はどこに置くんだって話になりますが・・・

(今回の検証機とは異なりますが大型のビデオカードを搭載したモデルを選んだ場合、通常の HDD ベイが取り外され、5インチベイのいくつかが HDD ベイの変わりとなり、そこに追加でケースファンも付けられる形になるようです)

拡張カードスロットも豊富に用意されていて、ビデオカード(グラフィックカード)直下の1つは使えませんが、ビデオカードの上部に PCI Express x1 スロットが1つ、さらに本体の下部には PCI スロットが3つ用意されています。
これなら必要な人は、地デジチューナーカードなりサウンドカードなりを自由に取り付けられますね。

ただし・・・ 各種スロットやスペースに余裕があるパソコンなのに、注文時に選択出来る拡張カードや追加パーツはかなり少なめです。
サウンドカードや地デジチューナーなどは選択できず、5インチベイがズラっと並んでいるのに追加の CD/DVD ドライブや5インチベイ用のパーツの選択もなし、IEEE1394eSATA といった端子がないのにこれらを増設するカードも BTO(パーツ選択)には含まれていません。

もちろん、取り付ける場所はあるので、後で自分で買って付ける事は可能なのですが・・・ 初心者の方だと「その方法が解らない」という方は多いでしょう。
ツクモ電機は元々マニア向けのパーツショップと言え、中級者〜上級者の方に特に支持されていたお店です。
ですのでこのパソコンも、「拡張パーツは自分で選んで購入し、自分で付ける」と言うのが前提になっているのかもしれません。
そう言う意味では、ツクモらしいケースと言えるかもしれませんね。


なお、今回お借りしたパソコン(G-GEAR GA7J-B23/S)のパーツ構成は以下の様になっていました。

OS Windows 7 Home Premium 32bit 版
CPU Core i5 760 (2.8GHz、4コア)
メモリ DDR3 4GB
ビデオカード GeForce GTS 250 (VRAM 1G)
HDD 500 GB (製品名 WD Caviar Blue、WD5000AAKS)
マザーボード P55 チップセット (製品名 MSI P55-SD50)
電源 470W 電源 (製品名 TOPOWER SilentPuls 470)

本体価格 89,980 円の構成です。 税込みで約 92,000 円ですね。
10 万円以下のリーズナブルなパソコンですが、相応に高い性能を期待できる組み合わせと言えます。

ちなみに電源ユニットは TOPOWER という台湾のメーカーのものが使われていました。
品質に定評のあるメーカーで、ツクモ電機とは提携があり、ここの電源が使われるのは利点の1つと言えるかもしれません。
標準品でも 80PLUS 認証のものが付けられているのが特徴です。
HDD は Western Digital(ウェスタン・デジタル)というアメリカの会社のもので、定番のメーカーです。


 性能の検証(HP Pavilion HPE290jp、及び Core i7 980X Extreme Edition)

G-GEAR には様々な構成が用意されており、CPU やメモリ、ビデオカードなどの主要パーツの選択の幅は豊富です。
ですから以下の性能の検証は、あくまで今回お借りした「G-GEAR」の構成のものだと考えて下さい。
(CPU : Core i5 760、メモリ 4G、ビデオカード GeForce GTS 250)

まずはパソコンの性能を測定する一般的なソフト PCmark 05 の結果から。
他のパソコンの性能も比較対象として掲載しています。

HP Pavilion s5450jp
2010年 夏スリムモデル
DELL Alienware Aurora
2009年 秋モデル
ドスパラ Galleria XT
2010年 夏モデル
ツクモ G-GEAR GA7J-B23
2010年 夏モデル
CPU Core i5 650
(3.2GHz、コア2つ)
Core i7 920
(3.2GHz、コア4つ)
Core i7 860
(2.8GHz、コア4つ)
Core i5 760
(2.8GHz、コア4つ)
メモリ DDR3 4GB DDR3 4GB DDR3 4GB DDR3 4GB
VGA GeForce GT315 GeForce GTX 260 GeForce GTX 470 GeForce GTS 250
HP Pavilion s5450jp DELL Alienware Aurora ドスパラ Galleria XT ツクモ G-GEAR GA7J-B23/S

Core i5 は中間型の CPU ですが、今回の検証機で使われている Core i5 760 はその中でも最新型のものです
そのためか、CPU のスコアは Core i7 920 よりも高いものになっています。

上記の測定の CPU Score (CPU の性能値)を比較グラフにしたものは以下になります。
(過去に測定した他の CPU の性能値も含めています)

Core i7 950 3.2Ghz x 4 10536
Core i7 920 2.6GHz x 4 9304
Core i7 860 2.8GHz x 4 10130
Core i5 760 2.8GHz x 4 9460
Core i5 650 3.3GHz x 2 9026
Core i3 530 2.9GHz x 2 7820
Core 2 Quad Q9650 3.0GHz x 4 9528
Core 2 Duo E8400 3.0GHz x 2 7460

ただ、この測定で使った PCmark 05 というソフトは同時に4つの処理までしか行われません。
Core i7 900 シリーズは同時に8つの処理が行える CPU ですが、その分は加味されていません。

そこで多数の処理を同時に行う測定が可能な CINEBENCH というソフトで測定した結果も、以下に表記いたします。

Core i7 960 3.2Ghz x 4 (8) 5.48
Core i7 920 2.6GHz x 4 (8) 4.75
Core i7 860 2.8GHz x 4 (8) 5.05
Core i5 760 2.6GHz x 4 3.71
Core i5 650 3.3GHz x 2 (4) 2.90
Core i3 530 2.9GHz x 2 (4) 2.45
Core 2 Quad Q9650 3.0GHz x 4 3.65
Core 2 Duo E8400 3.0GHz x 2 1.80

今回測定した Core i5 760 はちょっと特殊な CPU で、同時に行える処理の数が少なめです。
Core i7 という CPU は処理の中心部分である「コア」が4つあって、1つのコアで2つの処理を行える「ハイパースレッディング」というものが導入されているので、4×2 で同時に8つの処理が行えるのですが・・・
Core i5 700 シリーズは「ハイパースレッディング」が使われていないので、コアは4つですが、同時に行える処理も4つまでです。
よって PCmark 05 の測定だと Core i7 とあまり変わらないスコアが出ていますが、常に複数の処理を行わせる CINEBENCH だと Core i7 との差が開いています。

これが実際の用途にどう影響するかですが・・・ ゲームなどの1つのソフトを長時間やり続ける場合は、同時に行える処理数が少なくてもあまり影響ありません。
ただ、Windows の起動速度や、たくさんのソフトを同時に使っている時は、影響が出て来ます。
実際の性能は、PCmark 05 と CINEBENCH の数値の比の中間ぐらいだと考えておけば良いでしょう。



続いて今回のパソコン「G-GEAR GA7J-B23/S」(CPU Core i5 760、ビデオカード GeForce GTS 250)で、ゲームをやった時にどのぐらい快適に動くかを調べたものを表記します。
G-GEAR はゲーミングモデルですから、ここが一番重要ですね。
比較対象として他のパソコンの測定結果も併記しています。

ツクモ G-GEAR ベンチマーク表

※3D mark 06 はゲームではありませんが、世界標準と言える 3D グラフィック性能の測定ソフトです。
3D mark Vantage は最新の標準的な測定ソフトですが、スコアの差やブレが大きめに出るので目安程度にして下さい。

大航海時代 Online はノーマル測定です。 このソフトは 2D(平面)グラフィックの描画速度もスコアに影響する特徴があります。
どのベンチマークソフトも特に表記がない限り標準設定のままで測定を行っています。
目安として、大航海時代 Online は 300 以上、FFXI は 4000 以上、モンスターハンターは 3500 以上、バイオハザードは 60 以上で快適です。

ハッキリ言って、「10万円以下のパソコンとしては非常に優秀」と言える結果が出ました。
新型 Core i5 と GeForce GTS 250 というコストパフォーマンス最重要視の組み合わせですから、予想外という訳ではありませんが・・・

モンスターハンターやバイオハザード5と言った新しい 3D グラフィックがフル活用されるゲームでは、上位型のパーツが使われているマシンにはやや劣る結果となっていますが、FFXI はかなりの高スコアです。
価格を考えると十分なスコアだと言えるでしょう。

そしてなんと言っても注目なのは、FFXIV のベンチマーク(性能測定)の結果でしょう。
3230 という、このクラスのパソコンとしてはかなり高いスコアを出しています。

ツクモ G-GEAR FFXIV

FFXIV のベンチマークのスコアの目安は以下の様になっています。

  • 8000 以上 : 非常に快適に動作します。
  • 5500 〜 7999 : とても快適に動作します。
  • 4500 〜 5499 : 快適な動作が見込めます。
  • 3000 〜 4499 : やや快適で、標準的な動作が見込めます。
  • 2500 〜 2999 : 標準的な動作が見込めます。
  • 2000 〜 2499 : ゲームプレイは可能ですが、負荷によってはやや重くなります。
  • 1500 〜 1999 : ゲームプレイは可能ですが、全体的に重くなります。
  • 1500 未満 : 動作困難です。 必要な性能を満たしていません。

3200 と言う事は、「やや快適」の範囲内になりますね。

FFXIV は最新のゲームではありますが、多くのパソコンで動作することを重視して、グラフィックは DirectX 9 というやや古めのものが使われています。
GeForce の最上位型 GeForce GTX シリーズは DirectX 10 や 11 という最新のグラフィックに対応したビデオカードですが、この点は FFXIV では生かせないので、そのため GeForce GTS 250 でも十分なスコアが出るのだと思われます。

また CPU も、FFXIV は4スレッド(同時に4つの処理)までしか使用しないようです。
そのため Core i5 760 の「4コアで4スレッド処理」というのは、実は FFXIV にマッチしていたようです。

※上記の文章は訂正します。
FFXIV のベンチマークソフトが4スレッドしか使用しないと言われているのは、単に6コア以上の CPU でテストしている人の情報が出回っていないからのようです。
当方でテストした結果、6コアの CPU で実行すれば、ちゃんと6スレッド活用されました。
このようにソフトの処理をコアの数だけ分散して動作させるのは Windows 7 の機能であり、他のゲームソフトでも似た結果になります。
Core i5 760 で FFXIV の結果が良かったのは、単に Core i5 760 のコストパフォーマンスが高いからでしょうね。

もちろん、もっと上位の CPU やビデオカードの方が、スコアは良くなります。
しかし「出来るだけ安く FFXIV を始めとする 3D グラフィックのゲームを快適に動かしたい」と考える場合、この構成はかなり効率的だと言って良さそうですね。

3D グラフィックのゲームに必要な性能については、こちらのページで詳しく解説しています。


 ツクモ G-GEAR シリーズのパーツ構成と価格

最後に、ツクモ G-GEAR で選択可能なパーツ構成と、パーツ構成のアドバイスをしたいと思います。

G-GEAR シリーズは、使用できる CPU と VGA(ビデオカード、グラフィックカード)の組み合わせで、モデルの名前が決められています。
例えば、今回お借りした GA7J-B23/S は CPU が Core i5、VGA が GeForce GTS 250 の組み合わせです。
これが Core i7 になると GA7J-C23/S になり、Core i7 で VGA が GeForce GTX 460 になると GA7J-E23/S になります。
どれも使われるケースやマザーボードは同じです。

ツクモのパソコンの BTO(パーツを選択)を見て、今回受けた印象は・・・
  • CPUビデオカードなどの基本パーツの選択肢は豊富
  • 登場したばかりの最新パーツもかなり早く用意されている
  • 電源ユニットも選択可能、SSD なども選択できる
  • しかしオプションパーツや追加の拡張カードなどの選択はほとんどない
といったところです。

ツクモ G-GEAR シリーズで選択可能なパーツは以下の様になっています。

OS (Windows) ・Windows7 の 32bit / 64bit 版
※32bit 版だと使用できるメモリは 3GB まで
※64bit でも Home Premium だとメモリは 12GB まで。
CPU モデルによって選択出来るものが決まっています。
Core i3、Core i5、Core i7 の各種 CPU が使用可能。
AMD の CPU のモデルもあり。
ビデオカード、グラフィックカード モデルによって選択出来るものが決まっています。
GeForce GT 240、GTS 250、GTX 460 / 470 / 480 など。
RADEON HD 5770 や 5870 も選択可能。
Memory メモリの種類は DDR3-1333(昨今の一般的なタイプ)。
4GB、8GB、16GB が選択可能。
HDD 500GB〜2TB の各種容量を選択可能。
高速回転の HDD や SSD なども選択可能。
ハードディスクは3台まで選択できます。RAID はなし。
電源 80PLUS 認定品が標準装備されています。
80PLUS の BRONZE、SILVER、GOLD の高性能型を
任意に選択することも可能。
その他 CD/DVD ドライブはブルーレイに変更可能
・カードリーダーが初期設定では付いていない
・サウンドカードなし、追加ボードは USB 3.0 ボードのみ

基本的なパーツに関しては、かなり選択肢は豊富な印象ですね。 出たばかりの最新パーツもリストに含まれています。
この辺りは「さすがツクモ電機」と言ったところでしょうか。
ビデオカード(グラフィックカード)に GeForce GTX 480 や RADEON HD 5870 などの大型のものを選んだ場合、ケースは大型 VGA 対応型になります。

安くあげたい方は今回検証した CPU が Core i5、ビデオカードが GeForce GTS 250価格10万円以下GA7J-B23/S がオススメです。
少し奮発できる方なら CPU が Core i7、ビデオカードが GeForce GTX 460約11万円GA7J-E23/S か、GeForce GTX 470 で価格が約13万円弱GA7J-F23/S がオススメ出来ますね。
もし FFXIV が目当てなら、(現時点では)FFXIV のベンチマークのスコアは RADEON の方が良いので、RADEON HD 5770 か HD 5870 にするのも良い選択です。
(ただし RADEON は 2D のゲームには弱いので、得手不得手があります)

ただ、先に述べたように G-GEAR はオプションパーツの選択に乏しいです。
2台目の CD/DVD ドライブ、テレビが見れる地デジチューナーカード、サウンドカードなどの選択はありません。
カードリーダーも初期設定だと「なし」になっているので、必要な方は注意して下さい。
モニターの付属販売などもありません。

ただ、拡張カードを付けるスロットは多めに空いていて(PCI Express x1 スロット1つ、PCI スロット3つ)、拡張性の高いパソコンになっているので、自分で拡張カードを付けられる方なら自由度の高い本体をより活用することが出来るでしょう。



以上、ツクモ電機 G-GEAR GA7J-B23/S のレビューでした。

ツクモ電機は秋葉原に本拠地を置く、多くのパソコン愛好家に支持されたショップでした。
そのためか・・・ 今回お借りした実機も、「パソコンに詳しい人向け」「PCショップが用意した本体」といった印象です。
拡張性が高くて使いやすいオーソドックスなケースで、余計な部品などがないので価格が安めに抑えられており、5インチベイや開口部が多いので追加パーツやケースファンなどを増設しやすいなど、まさに中級者〜上級者が好みそうな設計と言えそうです。
拡張カードはパソコンに詳しい人なら自分で好みのものを買って付けるでしょうから、選択肢が少ないのも最初からそれを考慮しているのかもしれません。

しかし自分でパーツの取り付けが出来ない初心者の方にとっては、せっかくの拡張性も活用できませんし、拡張カードを最初から付けて貰う事が出来ず、マニュアルもそんなに詳しくないので、やや融通が利かないパソコンかもしれません。

ただ、中途半端なパソコンがあっても魅力に乏しいので、これはこれで良いのかもしれません。
自分でパーツを付けられる、もしくは付けてみようと思っている人にとっては、G-GEAR は十分に魅力のあるパソコンだと言えます。

そしてなにより、かつての最大手のパソコンショップの1つ「ツクモ」がこうして BTO パソコンの販売を再開した事は、選択肢も増えますし、パソコンユーザーにとっては嬉しい事だと言えますね。

(販売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記リンク先で確認して下さい)

ツクモ G-GEAR ・ツクモ eX.computer G-GEAR シリーズ

・ツクモのパソコン eX.computer の中の「ゲーミングモデル」です
・CPU とビデオカードの組み合わせによる各種モデルが存在
・一部のモデルはケースが大型ビデオカード対応の G-GEAR Plus になります
 (G-GEAR Plus は内部構造が一部違うだけで、ケースサイズは同じです)
・各ゲームの推奨モデル、3D Vision 対応モデルもあり

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