○ 実機レビュー (2015年 夏モデル、ゲーミングパソコン)
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「G-Tune」は秋葉原を拠点とする日本のパソコンメーカー「マウスコンピューター」のゲーミングモデル(ゲーム用パソコン)のブランドで、ゲーム PC の先駆けです。 今回購入したパソコンに搭載された CPU は「Core i7-4790K」で、2014 年の夏に公開されたものです。 【 G-Tune NEXTGEAR i640 GA6 (をベースに、カスタマイズしたPC) 】
赤字で書いている部分が、標準構成から変更した点です。 CPU クーラーは一般的なファン(扇風機)ではなく、水冷クーラーにしました。 水冷にした理由は「これから夏だから」「騒音の軽減」「一応 CPU がオーバークロックモデルだから」の3つ。 「オーバークロック」というのは CPU の性能を引き上げることですが、そのぶん発熱が高くなるので、冷却を強化する必要があります。
SSD は、今のハイスペックパソコンには必須でしょう。 ただ、SSD は容量が少ないのが問題。 そこである程度余裕を持って使えるよう、Intel の 480 GB の SSD(Intel 535 シリーズ)を選びました。 G-Tune(マウスコンピューター)では他にも、Kingston や ADATA、Crucial や SAMSUNG の SSD も選べます。 電源は 700W の 80PLUS 認証 GOLD のものを選びました。 他に、メモリ もヒートシンク(冷却板)付きのものにしています。 他に HDD を 2TB に増量するなどの変更を行い、その結果、標準構成で 14万9800円 の G-Tune NEXTGEAR i640 GA6 が、カスタマイズ後は 約20万5000円 になりました。 消費税込みで 22万5千円。 でも私的に納得できるパソコンを得られたと思っています。 |
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ここでは G-Tune NEXTGEAR のケースの外観、及び構造を紹介したいと思います。
正面のカバーが特徴的ですね。 マジンガーとかロビンマスクとか言われているそうですが・・・ ただ、このカバーは取り外し可能です。 で、私は取っ払っています。 そして前面の下部にあるメッシュ加工の部分は、押すだけで簡単に取り外せます。
このワンタッチで取り外して掃除できるメッシュカバーが、私的にポイント高かった部分です。 ともあれ、このメンテナンスしやすいこの構造は非常に良いです。 USB 端子やイヤホンジャックなどは、本体の上部にナナメ上向きに付いています。 マルチカードリーダーもここに用意されていて、USB 同士の間隔も広めに取られており、扱いやすい設計。 内部の構造は以下のようになっています。
ケースファンが前面中央部にあり、その後ろが空いていて、ファンの風が直接ビデオカードに当たる設計が特徴です。 そのぶん5インチベイ(CD / DVD ドライブなどをセットする部分)は2つしかなく、その点の拡張性は低いです。 ただ、今は CD / DVD ドライブをたくさん装着する時代ではなくなりました。 NEXTGEAR のケースは幅 19cm、奥行き 47cm、高さは一番高い部分で 45cm。 前面カバーを付けた状態だと奥行きは 54cm になります。 中は十分に広く、メモリなどの着脱はしやすいですね。 HDD / SSD は側面から出し入れできます。 |
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ここからはパソコンの性能を、ベンチマーク(性能測定)の結果や使用感をレビューしたいと思います。 まずは今回のマシンの各パーツの詳細について。 CPU は前述したように「Core i7-4790K」。 ちなみに「第5世代 Core」の Broadwell(ブロードウェル)は、デスクトップパソコンではほとんど使われていません。 ビデオカード(グラフィックカード、VGA)は GeForce GTX 970 で、台湾の ZOTAC 製。 メモリ は DDR3 を 16 GB(8GB x2)搭載。デュアルチャネル で動作。 とりあえず一通り見た感じ、安物が使われている様子はありません。 そして調査結果。
CPU の速度はさすがですね。 上位モデルらしい高性能。 16000 を超えるスコアを出しています。 その結果、PCmark7 の作業速度の評価もすごい高スコアが出ました。 以下は SSD の速度を別に計測した結果です。 この数値だけ見ても解りにくいですが・・・ 最新の SSD だけあって、一昔前の SSD よりもさすがに速いです。 Crystal Diskmark 3 の測定で、この SSD(Intel 535)の書き込み(Write)は上から 270・230・20・80
といったスコアですが、「ADATA SP900」や「Crucial BX100」といった SSD は上の2つは 300 越え、下の2つも 100 を超えるデータが見られます。 そして、実際の使用感ですが・・・ まず Windows の起動は、超速いです。 電源を入れてから Windows が起動し始めるまでの時間は、USB 機器の有無などに左右されますが、マウスとキーボードだけならこちらも 10
秒ほど。 ただ、それ以外の使用時の速度は・・・ そこまででもないかも。 それでも Windows の起動が速くなったのは大きいし、全体的にサクサク動いているとは思います。 続いてグラフィック性能について。 ゲーミングモデルですからここは重要な点ですね。
3Dmark のテストでは、さすがに GeForce GTX 980 搭載機には達していませんが、それでもかなりの高スコア。 一方、FF14 のベンチマークでは GeForce GTX 980 搭載機よりスコアが高くなりました。 一応、今回 Windows 7 と Core i7-4790K を選んだのは、相性や新型パーツのリスクも考えてはいます。
以下は 3Dmark の Fire Strike(ハイパフォーマンス測定)の結果グラフ。 計測中の GPU(ビデオカードのコア)の温度は 80 度に達していました。 GeForce GTX 970、思ったより熱くなるなぁ、という印象。 テスト中のファンの音は、やはり相応に大きかったです。 消費電力は、アイドル時(作業していない時)は 50〜55 W。 このクラスのパソコンとしては低めの消費電力です。 |
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最後に、少し「オーバークロック」について・・・ オーバークロックとはパソコンの性能を引き上げることです。 しかしそんなことをすると非常に高温になったり、パソコンが急に止まったりする危険があります。 オーバークロックはリスクを伴う行為ですが、今回の CPU「Core i7-4790K」は性能調整が可能なモデル、いわゆる「オーバークロック仕様」です。 という訳で、少し CPU の性能を引き上げて、その結果を報告したいと思います。 今回は簡単にオーバークロックを行える、Intel が公開している「Intel Extreme Tuning Utility」というソフトを使います。 CPU のクロック数(速度)は、ベースクロック(リファレンスクロック)を何倍かして、実際に動作するクロック数にしています。 この倍率を引き上げれば、クロック数、つまり処理性能がアップします。 まずノーマルの状態で、このソフト付属のベンチマークテストを行ってみます。 スコアは 973。 グラフは水色が温度で、最高は 67 度でした。 そして今回は、簡単な「Basic Tuning」の設定で、倍率を一律 46 倍にしてみます。つまり 4.6 GHz。 これでどうなるのか・・・ 結果は以下の通り。 スコアは 1017。 4.5 %ほどアップ。 ただ温度は最高で 75 度まで上昇しました。 CPU の性能をチェックする CINE ベンチではスコアは 9.18 → 9.92 に上がっていました。 4.5 %や8%と言うと大したことなさそうですが、4.2 GHz が 4.6 GHz で動くようになった訳で、それだけの性能差があれば CPU の値段は1万円以上変わって来ます。 とはいえ、オーバークロックはリスクのある行為。 |
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以上、マウスコンピューター / G-Tune のゲーミングパソコン「NEXTGEAR i640 GA6」のレビューでした。 レビューと言うより、「俺様のパソコン自慢」みたいな感じになった気もしますが・・・ カスタマイズの一例になったと思います。 普通に標準構成で買っても悪い訳ではないのですが、自分で色々と選んで買った方が、使う楽しみが増えるし、性能に納得することも出来ますね。 ヘンなパーツを選ぶとトンでもないことになりそうだと思われている方もいそうですが、そういうパーツはマウスコンピューターでは選べないのでご安心下さい。 パーツごとの相性などはしっかりチェックされているようなので、ぜひ BTO(カスタマイズ)にも挑戦して欲しいと思います。 マウスコンピューターは構成に対する価格が安く、技術力も高いメーカーです。 ゲーミングパソコンを扱うメーカーとしても老舗です。 昔は知名度が低かったのですが、「秋葉原のパソコンショップ」らしいマニアも納得のパソコンを送り出し続け、今や日本のトップクラスのメーカーに成長しています。 長野県飯山市の大規模工場で組み立てを行っている「国産組み立て」のメーカーであり、安心感もあります。 日本のゲーミングモデルとしては、G-Tune NEXTGEAR は定番と言っても良いでしょう。 まあ、自分のメイン PC に選んだぐらいですし、オススメのマシンです。 (実売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記メーカーページでご確認下さい)
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