○ 実機レビュー (2015年 夏モデル、ゲーミングパソコン)
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FRONTIER のデスクトップパソコンには、大型ケースの「フルタワー」、一般サイズの「ミドルタワー」、背の低いタイプの「マイクロタワー」、小型サイズの「スリムタワー」の4種類の大きさがあります。 サイズが大きい方が拡張性が高く、大型のパーツも搭載できるのですが、今回は CPU が中間型の Core i5、ビデオカードは廉価型の GeForce
GTX 960 というミドルクラスの構成であるため、ケースは「マイクロタワー」という小型のものになっています。 【 FRONTIER FRGX シリーズ(FRGXH818/LEN3) 】
今回の実機はちょっと特殊で、SSD と HDD が搭載されていました。 SSD なしの標準構成の場合、価格は 95800 円(税抜) SSD は価格は高いですが、今時の高性能 PC は SSD にしないとそこが速度のボトルネック(足かせ)になるので、出来るだけ安く買いたいと思っている方は悩みどころですね。 |
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ケースの外観は以下の通り。
黒に近いグレーのケースで、ツヤのないプラスチックのカバー。 正直、少し安っぽく感じたのですが・・・ 光や顔が映り込む光沢のある筐体や、ライトアップなどがない方が良い人には、悪くないと思います。 USB 端子やイヤホンジャックなどは本体上部に付いていて、床置きに向いたタイプ。 前面には吸気口がなく、エアフロー(通気性)は良さそうに思えませんでしたが、ケースファン(吸気ファン)は前面下部に内蔵されており、底面から空気を吸い込むようになっているようです。 以下は内部の様子です。
内部は特殊な構造。 電源ユニットが上部にあり、CPU が真ん中、ビデオカードは本体最下部にあるという設計です。 これにより、前面ファンからの風がビデオカードに直接当たるようになっています。 これだと電源ユニットの方には風が行かなさそうですが、側面にも吸気口があり、CPU と電源の吸気は横から行うのを想定しているようです。 しかしこのような設計で、高さも低いため、空いている PCI Express スロットはありません。 よって拡張カードの装着は出来ません。 全体としては、このサイズのパソコンにしては内部がスッキリしていて、工夫のあるケースだと思います。 |
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ここからはパソコンの性能を、ベンチマーク(性能測定)の結果を元にレビューしたいと思います。 CPU は前述したように「Core i5-4460」。 ビデオカード(グラフィックカード、VGA)は GeForce GTX 960 で、台湾 ASUS の「STRIX」という製品。 メモリ は DDR3 を 8GB(4GB x2)搭載。デュアルチャネル で動作。 SSD は速度に定評のある Crucial BX100 の 120 GB の製品。 そして調査結果。 まず CPU とメモリ、HDD / SSD のベンチマーク結果は以下の通りです。
CPU のスコア(処理速度)は、当たり前ですが Core i3 以上、Core i7 以下です。 ただし、これは最大4スレッド(4つの作業を同時処理)での測定。 HDD / SSD の速度は、今回の実機に SSD が搭載されていたため、かなり高くなっています。 以下は SSD の速度を別に計測した結果です。 今回の実機に使われていた SSD「Crucial BX100」は評判の良い製品で、それを裏付けるスコアになっています。 実際の使用感に大きく影響するのはランダムアクセスの方なので、そこの性能が良いというのが、評判の良さに繋がっているのでしょう。 続いてグラフィック性能について。 ゲーミングモデルですから重要なポイントです。
GeForce GTX 960 は、やや安めのコストパフォーマンス重視型とは思えない、かなりの性能を発揮しています。 さすがに GeForce GTX 970 と比べると落ちますが、これだけのスコアが出ていれば、現存するほぼ全てのゲームを高画質で快適に動作させることが出来るでしょう。
以下は 3Dmark の Fire Strike(ハイパフォーマンス測定)の結果グラフです。 CPU の温度は最高でも 55 度程度。 やはり Core i5、発熱は Core i7 よりも低め。 ただ、ベンチマーク中はケースファンが勢いよく回っていて、駆動音は相応にしました。 消費電力はミドルクラスの構成であるため、ハイスペック型と比べると少なめ。 |
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以上、FRONTIER のゲーミングパソコン「FRGX シリーズ(FRGXH818)」のレビューでした。 実は FRONTIER の前身である「フロンティア神代」は、私がカスタマイズモデルのパソコンを初めて購入したメーカーでした。(それ以前は PC-98 を使っていました) 当時はパソコンの自作が持てはやされ始めた頃でしたが、田舎住まいである私にはパーツをそろえるのは難しい。 しかしフロンティアは自作のようにパーツを自分で選択でき、組み立てはプロにやって貰えて、おまけに値段も NEC などのメーカー品に比べるとずっと安上がりでした。 このメーカーでパソコンを買い、様々な知識を得られたことが、このサイトの作成にも繋がっています。 今の FRONTIER は当時のフロンティアとは全く違うようですが、パソコンが旧フロンティアの本社があった山口県から送られてきたので、名残はあるのかもしれません。 ともあれ、今では当たり前になった「BTO」(受注生産)の先駆けのブランドです。 組立工場が栃木県にある国内生産のメーカーでもあり、カスタマイズ PC を買いたいという人の選択肢の1つになるメーカーでしょう。 (実売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記メーカーページでご確認下さい)
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