○ 実機レビュー (2014年 年末モデル、デスクトップPC)
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G-Tune のデスクトップ PC には、安価なモデルの「NEXTGEAR-MICRO」、主力モデルの「NEXTGEAR」、上位モデルの「MASTERPIECE」の3種類があります。 冒頭で述べたように、G-Tune はマウスコンピューターの「ゲーミングモデル」です。 2014年12月時点で、2枚組などの特殊なビデオカードを除くと、最高の性能になります。
税込みだと 26 万円ほどになる構成です。 正直、贅沢品ですね。 カスタマイズで HDD の追加や、SSD への変更、地デジチューナーの搭載なども行えます。 CPU クーラーの水冷化や電源ユニットの変更なども可能で、消費電力を気にする方は、電源を 80PLUS 認証 の GOLD や Platinum の製品にすることも出来ます。 |
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G-Tune の NEXTGEAR は、そのケースも大きな特徴です。 外観の様子は以下の様になっています。
前面はかなり特徴的な見た目ですね。 やや鋭角な、鉄仮面のようなデザインで、マジンガーケースとも呼ばれているとか。 この鉄仮面の部分はカバーになっていて、開くと中に CD / DVD ドライブ、そして大きな通気口があります。 そして前面の通気口の部分に特徴があります。
通気口のメッシュはホコリが貯まる部分で、定期的に掃除しないと吸気が悪くなりますが、これならメンテナンスも簡単。 また通気口がかなり大きく、前面の吸気ファンは中央部に取り付けられています。 このため電源スイッチや USB 端子、カードリーダーなどは本体の上部に付けられています。 前面の USB 端子は従来型の USB 2.0 と、速度の早い USB 3.0 が2つずつ。 以下はケース内部の様子です。
前面中央の裏側、つまり吸気ファンの裏に、何もない空洞があるのが特徴です。 そして前面中央に吸気ファンがあり、その裏が空いているため、ファンから吸い込まれた空気がビデオカードにダイレクトに当たるようになっています。 今回のマシンは CPU クーラーも大型のものが取り付けられていて、かなり目立ちますね。 見た目以上のエアフロー(通気性)を持つケースで、これなら長時間使い続けても熱がこもりにくく、安定して動作することでしょう。 また、これだけデカい CPU クーラーとビデオカードが付いていても、CPU の左右にあるメモリスロットは物理的に干渉していません。 よって着脱は容易に行えます。 見た目だけでなく、しっかりした作り込みを感じますね。 |
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ゲーミングモデルの最も重要な点は、ゲームや高負荷な作業をどれだけ快適に行えるかです。 まず、今回の検証機のパーツ構成について。 CPU は Core i7-5820K。 この秋に登場したばかりの 6 コア CPU で、「Haswell-E」と呼ばれるタイプです。 ビデオカード(グラフィックカード、VGA) は 10 月に発表されたばかりの GeForce GTX 980。 メモリはこれまた最新型の DDR4。 要するに、何から何まで新しい&すご過ぎて、「このぐらいの性能だろう」という予測が出来ません。 では、この構成でどんな測定になったのか、結果は以下の通り。
※印を付けている数値はベンチマークが最新ハードに対応できておらず、正常に計測できていないと思われる項目です。 まず CPU の能力を見てみると、Core i7-5820K は4スレッド(4つの作業を同時処理)の測定では、4コアの一般型の CPU である
Core i7-4770 や Core i7-4790 よりスコアが低くなっています。 しかしその CPU で行える最大スレッド数で計測する CINE BENCH の測定では、Core i7-4770 や Core i7-4790
を大きく越えるスコアを叩き出しています。 グラフィックの測定も、やや偏りが見られます。 ただ、新生ファイナルファンタジー14(ワールド編)のベンチマーク測定では、あまり差が付きませんでした。 ドラゴンクエストX のベンチマークの測定では GeForce GTX 970 のマシンより低くなっていますが、これはもうこのクラスになると ドラクエX
のベンチマークが働かなくなるからです。
そして GeForce GTX 900 シリーズは、消費電力が軽減されたことも大きな特徴です。 動作音に関してですが、駆動中は常に「フォーン」というファンの音が聞こえました。 なお、このパソコンで使用されている X99 のマザーボードは、CPU やメモリをオーバークロック出来る「インテル エクストリーム・チューニング・ユーティリティ」に対応しています。 |
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以上、マウスコンピューターのゲーミングパソコン「G-Tune NEXTGEAR i850」、6コア CPU & GeForce GTX 980 搭載機のレビューでした。 今回の検証機の構成は間違いなく超高性能なのですが、6コア CPU や新型 DDR4 メモリが真価を発揮するにはソフトウェアや OS 側の対応も必要で、「これから良くなっていくマシン」という気がします。 やや先物買いな構成と言えるでしょうか? ちょっとマニア向けですね。 ただ NEXTGEAR は作りがしっかりしていて、使い勝手が良く、ゲーミングモデルらしい設計にもなっていて、個人的にイチオシできるモデルです。 今回のような超ハイスペックな構成から、10万円以下のリーズナブルな構成まで幅広く対応できるケースなので、もっと安い構成で購入することも出来ます。 また今回は Windows 8.1 がインストールされているモデルでしたが、Win 8 の使い方を解りやすく解説してくれる PDF ファイルも用意されていました。 機能性、エアフロー、拡張性、デザインなどを全て高いレベルで備えているモデルです。 マウスコンピューターは構成に対する価格も安く、コストパフォーマンスが良いので、パソコン選びの際には有力な選択肢になるでしょう。 (実売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記メーカーページでご確認下さい)
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