○ 実機レビュー (2014年 年末モデル、デスクトップPC)
  G-Tune NEXTGEAR i850 PA3 レビュー

2014年 年末モデルの G-Tune のデスクトップパソコン「G-Tune NEXTGEAR i850PA3」を試用させて頂いたので、そのレビューをお届けいたします。

G-Tune NEXTGEAR「G-Tune」は秋葉原を拠点とする大手パソコンショップ「マウスコンピューター」のゲーミングモデルのブランド名です。
ゲーミング PC の先駆けであり、日本のゲーム向けパソコンのシェアはトップクラスを誇ります。

今回試用したのは、その G-Tune の主力モデル「NEXTGEAR」のハイエンドマシン。
Core i7-5820K」という新型 6 コア CPU を搭載し、ビデオカードは最新最上位型の「GeForce GTX 980」。
お値段も 24 万円前後とかなり高額ですが、その性能は圧倒的ですね。

これだけのスペックがあれば、最新のゲームはもちろん、どんな作業でも極めて高いパフォーマンスを発揮するでしょう
また、最新のビデオカード GeForce 900 シリーズは高いグラフィック性能を持つだけでなく、消費電力も軽減されています。
NEXTGEAR にはもっと安価なモデルもありますが、今回はこのハイスペック構成でどれだけの性能が発揮できるのか、その辺を中心にお伝えしたいと思います。

また、強力なパーツに目が行きがちですが、G-Tune NEXTGEAR はケース設計も注目です
内部の通気性、特にビデオカードの冷却を重視したその作りは、まさに「ゲームの安定動作のためのマシン」と言えます。
それでいてデザインやメンテナンスしやすさも重視されているのが良いですね。

以下ではこのパソコンの詳細を、内部チェックや性能検証と共にお伝えいたします。

実機レビュー





















マウスコンピューター/G-Tune
 パソコンの概要

G-Tune のデスクトップ PC には、安価なモデルの「NEXTGEAR-MICRO」、主力モデルの「NEXTGEAR」、上位モデルの「MASTERPIECE」の3種類があります。
今回試用するモデルは6コア CPU と最上位のビデオカードを搭載する超ハイスペックなモデルですが、前述の3つのモデルの中では中間の NEXTGEAR にあたります
上位型の MASTERPIECE は、SLI(ビデオカード2枚組)やクロックアップ(性能引き上げ)用モデルなど、マニア向けの製品と言えます。

G-Tune NEXTGEAR 外観

冒頭で述べたように、G-Tune はマウスコンピューターの「ゲーミングモデル」です。
ゲームが快適に動くこと、すなわち高いグラフィック能力と、長時間駆動しても安定して動作し続けることを重視したパソコンになります。
ゲーム以外にも、動画編集や CG 制作など、高負荷のかかるグラフィック関連の作業で高いパフォーマンスを発揮します。

今回試用したモデルには「Core i7-5820K」という CPU が使われています。
通常の CPU は上位モデルでも コア は4つですが、これは6つものコアがある最上位型であり、同時に 12 の処理を行えます。
この CPU を使うには マザーボード(のチップセット)も「X99」という専用のものでなければならず、特別製と言っても良いタイプですね。
NEXTGEAR の i850 シリーズは、この X99 のマザーボードが使われているモデルです。

Core i7-5820K は6コア CPU の中では下位ですが、それでも性能は非常に高いです。
またカスタマイズで、さらに上位の CPU を選択することも可能です。 お値段はますます高くなりますが。

メモリ も現時点(2014年12月)では、この X99 のマザーボードでしか使えない最新メモリ「DDR4」。
従来のメモリ「DDR3」の2倍の速度を持つと言われており、まさに最新スペックのマシンです。

ビデオカード(グラフィックカード)GeForce GTX 980 が使われています。
秋に出たばかりの最新ビデオカードで、GeForce 900 シリーズの最上位型ですね。

2014年12月時点で、2枚組などの特殊なビデオカードを除くと、最高の性能になります。
おまけに GeForce 900 シリーズは従来モデル(GeForce 700)より省電力化されており、動作の安定性も増しています。
今の段階で、これ以上のビデオカードはないと言っても良いでしょう

今回試用したマシンの構成は以下の通りです。

【 GuTune NEXTGEAR i850PA3 (2014 年末) 】

OS  Windows 8.1 64bit
CPU  Core i7-5820K
(Haswell-E、3.3GHz〜3.6GHz、6コア/12スレッド)
メモリ  DDR4-2133 (PC4-17000)
 8GBx4、クアッドチャネル。 合計 32 GB
HDD / SSD  2TB HDD(シーゲイト製 ST2000DM001)
グラフィックカード  GeForce GTX 970、VRAM 4GB
マザーボード  X99 チップセット
構成価格  239,800 円
(2014年12月現在。 税別、モニター別売り)

税込みだと 26 万円ほどになる構成です。 正直、贅沢品ですね。
Windows 8.1 がインストールされたものと、Windows 7 がインストールされたものがありますが、今回試用したのは 8.1 の方です。
Windows 7 Professional のモデルの場合 4000 円ほど高くなります。

カスタマイズで HDD の追加や、SSD への変更、地デジチューナーの搭載なども行えます。
これだけのハイスペックマシンでデータ記録装置が HDD だと、そこがボトルネック(速度の足かせ)になってしまいます。
このマシンを扱うのなら、出来れば SSD を搭載したいですね。
2014 年末時点で、250 GB 前後の SSD は 15000 円から 20000 円になります。

CPU クーラーの水冷化や電源ユニットの変更なども可能で、消費電力を気にする方は、電源を 80PLUS 認証 の GOLD や Platinum の製品にすることも出来ます。


 パソコンの外観と内部 (G-Tune NEXTGEAR)

G-Tune の NEXTGEAR は、そのケースも大きな特徴です。
マウスコンピューターで独自開発されたこのケースは、ゲーミングモデルに必要な機能性とデザインに加え、メンテナンスのしやすさを備えています

外観の様子は以下の様になっています。

G-Tune NEXTGEAR ケース前面 G-Tune NEXTGEAR ケースのカバー内
やや鋭角になっている、文字通り「尖った」デザイン。
光りが反射するピアノ加工のパネルも見栄えがします。
カバーを開いた所。カバーの側面には通気口が。
シックなデザインが良い人は、カバーを外すことも可能。

前面はかなり特徴的な見た目ですね。 やや鋭角な、鉄仮面のようなデザインで、マジンガーケースとも呼ばれているとか。
ただ色が黒とシルバーなので、そこまで派手な訳ではありません。 また表面にはピカピカのピアノ加工が施されていて、高級感があります

この鉄仮面の部分はカバーになっていて、開くと中に CD / DVD ドライブ、そして大きな通気口があります。
カバーがいらない場合、完全に取り外すことも可能です。 その場合は単なる四角いケースになりますが、地味な方が良い人は外しっぱなしでも OK。
ユーザーが任意に外観を選べるようにしているようですね。

そして前面の通気口の部分に特徴があります。
通気口のメッシュ(網目)のフタは、ワンタッチで着脱することが出来ます
少し押すだけで「カチッ」という音と共に取り外せ、掃除をした後も少し押さえるだけでカチッとはまります。

G-Tune NEXTGEAR メッシュパネル G-Tune NEXTGEAR フロントインターフェイス
前面の網はワンタッチで簡単に着脱できます。
中央部にファンがあり、電源を入れると青く光ります。
前面上部に切り欠きがあり、そこにスイッチや端子類が。
USB の間は広めに取られていて抜き差ししやすいです。

通気口のメッシュはホコリが貯まる部分で、定期的に掃除しないと吸気が悪くなりますが、これならメンテナンスも簡単
ファンの掃除もラクで、これは地味に嬉しいですね。

また通気口がかなり大きく、前面の吸気ファンは中央部に取り付けられています
普通のケースは吸気ファンが下部にあり、中央にはカードリーダーやスイッチなどがあるのですが、この本体はど真ん中。
これはビデオカードの冷却を重視しているためで、詳しくは後述します。

このため電源スイッチや USB 端子、カードリーダーなどは本体の上部に付けられています。
よってテーブルの上ではなく、床に置くことを想定したケースですね。 端子はナナメ上を向いているので、コードの着脱はしやすいです。

前面の USB 端子は従来型の USB 2.0 と、速度の早い USB 3.0 が2つずつ。
そして背面には USB 2.0 が2つと、USB 3.0 が8つ。 この USB 3.0 の多さは、さすが最新マザーボートです。
この USB 端子は全て、常時給電に対応しています。

以下はケース内部の様子です。

G-Tune NEXTGEAR 内部 CPU周辺 G-Tune NEXTGEAR 内部 前面ファン
CPU には CoolerMaster 製のサイドフロー大型クーラーが。
こんなデカいのが付いててもメモリには干渉していません。
前面のファンの空気が直接 VGA に当たる設計。
この部分のスペースは、そのために空けられています。
G-Tune NEXTGEAR 内部 拡張スロット周辺 G-Tune NEXTGEAR 内部全景
PCI Express スロットは直下を除き x1 が1つ、x8 が2つ。
この辺りもちゃんと干渉しないように作られています。
ケース全景。 床にも吸気口が空いています。
ややコンパクトながら内部スペースと拡張性は十分。

前面中央の裏側、つまり吸気ファンの裏に、何もない空洞があるのが特徴です。
ここには HDD や SSD などを設置できる「隠しベイ」があるケースが多いのですが、NEXTGEAR はあえてそこには何も設置されていません。

そして前面中央に吸気ファンがあり、その裏が空いているため、ファンから吸い込まれた空気がビデオカードにダイレクトに当たるようになっています
これによりビデオカードの冷却を、より効率的に行えるようになっています。
その分 CD / DVD ドライブなどを取り付ける5インチベイは2つしかないのですが、普通2つあれば十分ですし、まさに「ゲーミングモデルのための設計」になっていると言えます。

今回のマシンは CPU クーラーも大型のものが取り付けられていて、かなり目立ちますね。
ファンが横向きになっているクーラーですが、前述したように前面中央から空気を送り込む設計なので、CPU クーラーが横向きであれば、その風を直接受けることが出来ます
また底にも通気口があって、電源ユニットはそこからも空気を取り込めるようになっています。

見た目以上のエアフロー(通気性)を持つケースで、これなら長時間使い続けても熱がこもりにくく、安定して動作することでしょう

また、これだけデカい CPU クーラーとビデオカードが付いていても、CPU の左右にあるメモリスロットは物理的に干渉していません。 よって着脱は容易に行えます。
マウスコンピューターはマザーボードなどを自社で調整していて、干渉がある場合はその部分をミリ単位で動かしたりしているそうですが、それはこの内部を見ても伺えます。
PCI Express スロットも x1 が1つ、x8 が2つ、計3つ空いていて、ちゃんと使いやすいようになっています。

見た目だけでなく、しっかりした作り込みを感じますね。


 性能の検証 (Core i7-5820K、GeForce GTX 980)

ゲーミングモデルの最も重要な点は、ゲームや高負荷な作業をどれだけ快適に行えるかです。
以下ではベンチマークソフト(性能測定ソフト)による検証結果を報告します。

まず、今回の検証機のパーツ構成について。

CPUCore i7-5820K。 この秋に登場したばかりの 6 コア CPU で、「Haswell-E」と呼ばれるタイプです。
クロック数は 3.3 GHz で、最大 3.6 GHz。 最大 12 スレッドで動作し、3次キャッシュの容量も最大クラスの 15 MB。
最強クラスの CPU ですが、「Haswell-E はコアは多いけど、コア1つあたりの性能は上がっていない」という下馬評もあり、出たばかりの新型なこともあって、性能は未知数です。
私も初めて扱うタイプの CPU です。

ビデオカード(グラフィックカード、VGA) は 10 月に発表されたばかりの GeForce GTX 980
2枚組などの特殊型を除き、現行のビデオカードの中では最強。
巷の評価も非常に高く、その高性能は間違いありません。

メモリはこれまた最新型の DDR4
現時点(2014/12 時点)では、Haswell-E を使える最新のマザーボードでないと搭載できない新型メモリで、DDR3 の2倍のデータ通信速度を持つと言われています。
その最新メモリを今回の検証機は 32 GB も搭載していて、メモリ4枚組の クアッドチャネル で動作させています。
最新&ハイスペック過ぎて、どのぐらいの性能なのか見当も付きません。

要するに、何から何まで新しい&すご過ぎて、「このぐらいの性能だろう」という予測が出来ません。
そして、先に言い訳してしまいますが、ベンチマークソフトがこの最新ハードに対応しておらず、正常に測定できなかった項目もあります。
いやはや、すごいマシンが来たものですね・・・

では、この構成でどんな測定になったのか、結果は以下の通り。
今回の検証機は一番右で、比較対象として他のパソコンも併記しています。

マウス G-Tune
NEXTGEAR-MICRO
im520
ドスパラ
ガレリア XG-A
ドスパラ
GALLERIA XF
マウス G-Tune
NEXTGEAR
i850 PA3
時期 2013年 夏モデル 2013年 年末モデル 2014年 秋モデル 2014年 年末モデル
価格 69,930 円 179,980 円 139,980 円 239,800 円
CPU Core i3-3240
(3.4GHz、2コア)
Core i7-4770
(3.4GHz、4コア)
Core i7-4790
(3.6GHz、4コア)
Core i7-5820K
(3.3GHz、6コア)
メモリ DDR3-1600 8GB DDR3-1600 8GB DDR3-1600 8GB DDR4-2133 32GB
VGA GeForce GTX 650 GeForce GTX 780 GeForce GTX 970 GeForce GTX 980
記録装置 HDD(東芝製) HDD(シーゲイト製) HDD(東芝製) HDD(シーゲイト製)
PCmark05
CPU 測定 4スレッド
(10753) 15084 15006 13863
CINE BENCH 11.5
CPU 測定 最大スレッド
3.32 8.04 8.29 11.14
PCmark05
HDD/SSD 総合測定
7156 7885 10235 8176
PCmark7 Lightweight
軽処理能力総合
2486 3150 3265 2825 *
PCmark7 Productivity
読込/書込能力総合
1835 2025 2257 2282 *
グラフィック
3Dmark06
総合 16120 32933 35048 33038 *
CPU 性能 4274 7725 8318 8664
グラフィック
3Dmark11
通常画質 P2820 P11754 P12513 P15047
高画質 X956 X4542 X4789 X5768
新生 FF XIV ベンチ
ワールド編 最高画質
4951 12637 13944 14292
モンハンオンライン 大討伐
1280x1024
6641 31136 35209 44208
ドラゴンクエストX
最高画質
8107 13625 18780 18201 *
測定結果一例 G-Tune NEXTGEAR i850PA3 3Dmark11
消費電力 アイドル時 50W 前後 60〜65W 45〜50W 65〜70W
消費電力 高負荷時 100W 前後
最大 110W
280〜300W
最大 315W
230〜240W
最大 250W
265〜270W
最大 295W

※印を付けている数値はベンチマークが最新ハードに対応できておらず、正常に計測できていないと思われる項目です。

まず CPU の能力を見てみると、Core i7-5820K は4スレッド(4つの作業を同時処理)の測定では、4コアの一般型の CPU である Core i7-4770 や Core i7-4790 よりスコアが低くなっています
コア1つのあたりのクロック数が 3.3GHz〜3.6GHz なので、3.4GHz〜3.9GHz の Core i7-4770 や、3.6GHz〜4.0GHz の Core i7-4790 より低くなってしまうのは、確かに考えられます。
正直、最新最上位クラスの CPU としては、ややガッカリな感は否めません。

G-Tune NEXTGEAR i850PA3 CHINE BENCHしかしその CPU で行える最大スレッド数で計測する CINE BENCH の測定では、Core i7-4770 や Core i7-4790 を大きく越えるスコアを叩き出しています。
つまり 6 コア CPU の特性をフル活用できる環境では、圧倒的ということですね。

これをどう評価すれば良いかは難しいところです。
普段の作業において、6コア/12スレッド の CPU を最大出力でぶん回すことは滅多にありません。
ただ、対応している環境で高負荷をかけた時の速度は素晴らしく、そしてこのマシンはそういう用途も想定している「ゲーミングモデル」です
いずれにせよ、ややマニア向けの CPU であることは確かですね。

PCmark7 で測定した、ワードやエクセル、簡単な画像加工などの軽い処理を行う際の評価も、このマシンは奮いませんでした。
決して低いスコアではなく、むしろ高い能力を発揮しているのですが、「最新最強クラスの構成」であることを考えると、「もっと高いはずなのに」と思えるスコアです。
メモリが最新の DDR4、しかもクアッドチャネルなので、その恩恵があるかと思ったのですが、PCmark7 の測定ではそれが生きていない気もしますね・・・
軽処理の測定なので、6 コア CPU のパワーも発揮されていないと思われます。
ここでも「真価を発揮できるかどうかは、環境に左右される」というのが伺えます。

グラフィックの測定も、やや偏りが見られます。
古い測定ソフトである 3Dmark 06 では、GeForce GTX 970 のマシンよりも結果が低くなってしまいました。 相性の問題なのか、理由ははっきりしません。
一方、新しい測定ソフトである 3Dmark11 では、さすがと言える高性能を発揮しています。
高画質の測定で、GeForce GTX 970 がスコア 4700 なのに対し、GTX 980 は 5700 もあります。 思っていた以上に違います。
1ランクではなく、2ランクぐらい上の性能ですね。

ただ、新生ファイナルファンタジー14(ワールド編)のベンチマーク測定では、あまり差が付きませんでした
3Dmark 06 の結果も含めて考えると、やや古いグラフィック機能(Direce X9 世代、2005〜2010年頃のソフト)では大きな差は出ないのかもしれません。
ドライバの影響もあるかもしれませんが。
一方、ハードの差がそのままスコアに出やすいモンスターハンターオンラインの測定では、明らかに上の結果が出ています

ドラゴンクエストX のベンチマークの測定では GeForce GTX 970 のマシンより低くなっていますが、これはもうこのクラスになると ドラクエX のベンチマークが働かなくなるからです。
(GeForce GTX 970 や 980 のビデオカードを搭載したマシンだと、スコアが測定上限の 18000 に達してしまい、差が出なくなってしまいます。 今回のスコア差はおそらく CPU クロックの差)
(メジャーなゲームなのでベンチマークソフトも頻繁に使われていますが、もうドラクエベンチは性能を計る用途においては役に立ちませんね)

G-Tune NEXTGEAR i850PA3 FireStrike
※最新ベンチ 3Dmark のハイパフォーマンス PC 用測定の結果はこちら。
かなり高負荷な測定ですが、VGA の温度が 70 度を越えなかったためか、ファンはずっと静かなままでした。

そして GeForce GTX 900 シリーズは、消費電力が軽減されたことも大きな特徴です。
今回の測定でも、アイドル時は GeForce GTX 780 と大差なく、そして高負荷時は GTX 780 より一回り低くなっています。
それでいて性能は GTX 700 シリーズより明らかに上なので、今ハイスペックなゲーミングマシンを買うなら、出来れば GeForce GTX 900 シリーズを選びたいところですね。
消費電力が下がれば発熱やファンの騒音も軽減されますから、メリットは多いです。

動作音に関してですが、駆動中は常に「フォーン」というファンの音が聞こえました。
ただ、高負荷をかけていてもアイドル中とあまり変わりませんでした。
長時間動かしていると変わってくるかもしれませんが、この辺は冷却がしっかりしているのが伺えます。

なお、このパソコンで使用されている X99 のマザーボードは、CPU やメモリをオーバークロック出来る「インテル エクストリーム・チューニング・ユーティリティ」に対応しています。
オーバークロックとはユーザーが任意にパーツの性能を高めることで、CPU の「Core i7-5820K」の最後の「K」も、簡単にオーバークロックできるモデルであることを表しています。
(例えば、CPU の最大倍率 を 36倍 から 40 倍に引き上げると、最大 4.0 GHz で動作するようになります。 ただし CPU の発熱と消費電力も上がります)
メーカーのサポート対象外の行為なのでここでは詳しくは述べませんが、クロックアップ可能な構成であり、大型の高性能 CPU クーラーが付いていて、水冷クーラーも選択可能なので、上級者の方が最新パーツでオーバークロックを試してみるのにも向いたマシンです。 やるなら、あくまで自己責任ですが。




以上、マウスコンピューターのゲーミングパソコン「G-Tune NEXTGEAR i850」、6コア CPU & GeForce GTX 980 搭載機のレビューでした。

今回の検証機の構成は間違いなく超高性能なのですが、6コア CPU や新型 DDR4 メモリが真価を発揮するにはソフトウェアや OS 側の対応も必要で、「これから良くなっていくマシン」という気がします。
やや先物買いな構成と言えるでしょうか? ちょっとマニア向けですね。

ただ NEXTGEAR は作りがしっかりしていて、使い勝手が良く、ゲーミングモデルらしい設計にもなっていて、個人的にイチオシできるモデルです
今回のような超ハイスペックな構成から、10万円以下のリーズナブルな構成まで幅広く対応できるケースなので、もっと安い構成で購入することも出来ます。
また今回は Windows 8.1 がインストールされているモデルでしたが、Win 8 の使い方を解りやすく解説してくれる PDF ファイルも用意されていました。

機能性、エアフロー、拡張性、デザインなどを全て高いレベルで備えているモデルです。
マウスコンピューターは構成に対する価格も安く、コストパフォーマンスが良いので、パソコン選びの際には有力な選択肢になるでしょう。

(実売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記メーカーページでご確認下さい)

G-Tune NEXTGEAR マウスコンピューター ゲーミングモデル 「G-Tune」

上記のリンクは G-Tune のトップページに移動します。
今回レビューしたモデルは G-Tunes のデスクトップパソコンで、
NEXTGEAR の i850 シリーズ(X99)iconの1つ(i850PA3)になります。
各モデルの構成や選択できるパーツは、在庫等により変わる場合があります。
OS は Windows 8.1 と Windows 7 Professional を選択可能です。
モニターは別売りです(同時注文は可能)。 キーボードとマウスは付属しています。
ページに記載している内容は 2014 年 12 月時点のものです。



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