○ 実機レビュー (2015年 年末モデル、ゲーミング ノートPC)
  HP Pavilion Gaming 15-ak000

2015年、年末モデルの HP のゲーミングノートパソコン「HP Pavilion Gaming 15-ak000」を試用させて頂いたので、そのレビューをお届けしたいと思います。

HP Pavilion Gaming 15このパソコンはビデオカード「GeForce GTX 950M」を搭載した、15.6 インチサイズのノートパソコンです。
HP は「OMEN」という名のゲーミング PC(ゲーム用パソコン)のブランドを用意していましたが、今回発売された「Pavilion Gaming 15」は一般ブランドである「Pavilion」の名を冠しており、OMEN とは別になっています。

ゲームプレイを想定して作られているパソコンですが、価格を抑えたコストパフォーマンス重視の構成。
OMEN はスペック重視で、コストパフォーマンスはお世辞にも良いとは言えなかったので、それとは性格が異なります。
OMEN の名を用いなかったのはそのためのようです。

コストパフォーマンス重視といっても「ゲーミングモデル」ですから、最近のゲームの大半を快適にプレイ出来る性能を持ちます。
もちろんそれだけの性能があれば、他の一般的な用途でも高い性能を発揮します。
加えて HP らしい高級感とデザインの良さを併せ持ち、コンパクトに設計された本体はゲーミングモデルとは思えない薄さと軽さで、総合的な完成度はかなり高いです。

実は OMEN の初代ノート PC はコストパフォーマンスが厳しくてお勧めできず、レビューの話が来てもお断りしたのですが、こちらはレビューしたくなるパソコンに仕上がってますね。

今回の実機の構成は CPU が Core i7-6700HQ、ビデオカードは前述したように GeForce GTX 950M
メモリは 8GB で、128 GB の SSD と 1TB の HDD が搭載されていました。
以下、外観や内部のチェック、性能の検証を行っていきたいと思います。

実機レビュー
















HP Directplus -HP公式オンラインストア-
 パソコンの概要

冒頭で述べたように「HP Pavilion Gaming 15」は廉価型のゲーミングノートパソコンです。
上位型の(初代)OMEN は 2015年10月 に販売終了しているため、2015 年の年末時点において、HP のゲーミングノートはこれがメインです。

HP Pavilion Gaming 15-ak000 外観
HP Pavilion Gaming 15-ak000 天板

SSD と HDD の双方を内蔵し、ブルーレイドライブを搭載する「ak-000」と、SSD がなくて光学ドライブは DVD の「ak-022TX」の2種類があります。
どちらも画面は 15.6 インチのワイドディスプレイ

前者は価格 129,000 円、後者は 109,800 円(どちらも税別)で、後者の方が安いのですが、私的には SSD がある ak-000 の方がお勧め。
今回試用しているのも上位型である ak-000 です。
ただ CPU や VGA(ビデオカード)には差がないため、ブルーレイが必要なく、できるだけ安く抑えたい人は後者も悪くありません。

CPU は「Core i7-6700HQ」で、2015 年に発売されたばかりの新型ノート用 CPU
上位型である Core i7 の CPU で、現行モデルとしては文句ありません。
ビデオカードは最新型である GeForce 900 シリーズの廉価型ノート用 VGA「GeForce 950M」。
廉価型ですがコストパフォーマンスに優れた製品で、詳しい性能については後述します。

ゲーミングモデルと言うと大型で重く、バッテリーも長く持たないものが多いのですが、これは長時間駆動でバッテリーは公称7時間動作
厚さも 24.5 mm から 30.9 mm と一般的なノートと変わらず、重量も 2.4 kg とむしろ軽量。
とても扱いやすいゲーミングノート」になっています。
コンパクトな PC の設計に秀でている HP の長所が、うまく発揮されている印象を受けますね。

もちろんウェブカメラやマイク、11ac の高速 Wi-Fi 通信、Bluetooth(4.0)など、一般的なノート用の装備は一通り備えています。

今回の検証機の詳しい構成は以下の通りです。

【 HP Pavilion Gaming 15-ak000 】

OS  Windows 10 home 64bit
CPU  Core i7-6700HQ
(第6世代 Core、Skylake-H、2.6GHz〜3.5GHz、4コア/8スレッド)
メモリ  8GB (DDR3L-1600MHz)
HDD / SSD  128 GB SSD、SATA M.2 接続
(SAMSUNG 製、MZNLF128HCHP-000H1)
 1TB HDD、5400 rpm
(Western Digital 製、WD10JPVX-60JC3T0)
グラフィックカード  GeForce GTX 950M、VRAM 4GB
マザーボード  Intel 100 Series/C230 チップセット
その他  ブルーレイドライブ搭載
 B&O Play デュアルスピーカー
 Wi-Fi IEEE802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
バッテリー  公称7時間
構成価格  129,800 円 (2015年12月現在。 税別)

ノートパソコンなのであまりカスタマイズは行えませんが、メモリは 16GB に増量可能です。

HP のゲームパソコンのページicon では、他にも「Pavilion 15-ab200」と「ENVY 17-n100」というモデルが紹介されていますが、ab-200 は名前に「Gaming」が付いていない一般モデルに近いもので、ビデオカードの性能が低め(GeForce 940M)。
3D グラフィックのゲームは軽いものしか動かないと思った方が良いでしょう。
ENVY 17 は 17 インチモデルなので一回り大きめになります。


 パソコンの外観と内部 (HP Pavilion Gaming 15)

ノートパソコンは持ち運ぶ機会もあるため、外観も重要なポイントですね。
天板、そしてキーボード周辺は以下のようになっています。

HP Pavilion Gaming 15-ak000 天板 HP Pavilion Gaming 15-ak000 全景
角に大きくアールがある黒いボード型の外観。
装飾は中央の HP のロゴのみ。
天板を開いたところ。 画面は非光沢の IPS 液晶。
キーボード回りのグラデーションが特徴。

天板はつや消しブラック一色。 HP のマーキングがありますが、他に装飾のないシックなデザイン。
やや中央が膨らんでいる持ちやすい形状です。

一方、キーボード周りの装飾はかなり目立ちます。
美しいライトグリーンの網目模様があり、グラデーションカラーになっていて、目に付きますがハデではなく、オシャレな雰囲気。

ゲーミングモデルらしい装飾を加えたということのようですが、一般モデルの装飾と言われてもおかしくない、綺麗な飾りですね。
またキーボードにはバックライトが埋め込まれており、暗い場所で光らせることも出来ます。

HP Pavilion Gaming 15-ak000 キー周辺 HP Pavilion Gaming 15-ak000 キーボードバックライト
キーボード周辺拡大。 六角編み目の模様が綺麗。
キーは平らで滑りにくく、カーボンのような触り心地。
ゲーミングモデルらしく(?)バックライト内蔵。
キーはノートとしては大きめですが、ストロークは浅め。

キーボードの大きさはデスクトップ用サイズと変わらず、キーピッチ(キーの間隔)は約 19 mm。
一般的な押しやすい大きさで、ボタンを押したようなポチポチという感触があります。

ただキーストローク(キーの深さ)は 1.5 mm とやや浅く、板を叩いているような感じもあります。
まあ、この辺は慣れの問題もあると思いますし、ノート PC としては 1.5 mm は一般的な深さではあります。
タッチパッドは物理ボタンのないタイプですが、さわり心地は良く、使い勝手は悪くありません。

側面のインターフェイスは以下のようになっています。

HP Pavilion Gaming 15-ak000 右側面
右側面。 USB は1つで、通気口はこちら側にあります。
底には通気口はないので、CPU やビデオカードも含む、全ての換気をここで行われます。
HP Pavilion Gaming 15-ak000 左側面
左側面。 こちらには USB は2つ。 光学ドライブもこちら側。
USB の下にカードリーダーがあって、2段になっているのが特徴。

USB 端子は3つ。 右に1、左に2、うち高速な USB 3.0 は左右に1つずつ。
右側に通気口、左側に光学ドライブ(CD / DVD / ブルーレイ)があるのが特徴で、多くのノートパソコンとは配置が逆ですね。

このパソコンはほぼ全ての吸気・排気を右側の通気口から行います。 よってここはくれぐれも塞がないように。
CPU はこの通気口のすぐ近くにがあり、ビデオカードなども本体右側に内蔵されているようです。
底に通気口がないので、絨毯や布団の上に置いても通気の妨げになる事はないでしょう。 冷却を考えるとやはり机の上に置くべきではありますが。

前述したように厚さは薄い部分で約 2.5cm、一番厚いところでも約 3.1cm と、ゲーミングノートとしては薄型。
一般のノートと比べると特別薄い訳ではありませんが、重量も 2.4 kg に抑えられていて、ゲーミングモデルとしては最薄最軽量クラスと言って間違いありません。

そしてもう1つ特筆したいのが、このパソコンに付属されている「速効! HP パソコンナビ」という小冊子。

速効!HPパソコンナビ 速効!HPパソコンナビ ページ内

これは 2014 年の初め頃から HP のパソコンに添付されている解説書で、現在のものは Windows 10 に対応しています。

初心者向けの解説書になっており、パソコンの概要や使い方はもちろん、Windows 8 や 10 の実用的な使用例が詳細に、解りやすく説明されています。
フルカラーの本でページ数も約 250。 もはや付属マニュアルの域を超えています。

悩みやすい点の FAQ 集のようになっていて、初心者はもちろん、上級者でも手元に置いておきたい逸品。
これが付いているのは地味にポイント高いと思います。


 性能の検証 (Core i7-6700HQ、GeForce GTX 950M)

やはりゲーミングモデルですから、ゲームなどの高負荷な処理をどれだけ快適に行えるかが一番の注目点でしょう。
特にこのパソコンはコストパフォーマンス重視の廉価モデルですから、それでどれだけの性能を発揮できるのか気になるところです。
以下ではベンチマークソフト(性能測定ソフト)による検証結果を報告します。

まず、今回の検証機のパーツ構成について。

CPUCore i7-6700HQ。 Skylake-H(スカイレイク)と呼ばれるタイプのノート用 CPU で、2015 年の秋から普及が始まっている製品。
Core i7-6700HQ はノート用の Core i7 の中では下位になりますが、それでも Core i7 ですから高い処理性能を持ち、現行のノート用高性能型 CPU としてはもっとも一般的です。
クロック数は 2.6 GHz で、ターボブーストにより最大 3.5 GHz で動作。 4コアの CPU で、最大8スレッドの処理が可能です。
なお、「HQ」というのはマザーボードに直付けされるタイプである事を表わしており、交換できませんが、ノートパソコンなら問題はないでしょう。

ビデオカード(グラフィックカード、VGA) は、今年の春に発売されたノート用ビデオカード GeForce GTX 950M
最新のビデオカード GeForce GTX 900 シリーズの1つですが、950 は下位モデルであり、さらに 950M はノート用なのでデスクトップ用より性能は低めです。
しかしその分、価格は安く、コストパフォーマンスの良いビデオカードです。

メモリは DDR3 の省電力タイプ DDR3L。 今回は 8GB 搭載。

データ記録装置は SSDHDD を両方搭載しており、SSD の方は 128GB、HDD は 1TB の容量を持ちます。
SSD はほぼ OS(Windows)専用で、よって今回の検証ではベンチマークソフトは HDD 側にインストールして測定しています。
なお、OS が SSD に入っているため、パソコンの起動は非常に早いですね。

では、この構成でどんな測定になったのか? まずは CPU やデータ記録速度など、一般的な処理性能の測定結果です。
今回の検証機は一番右で、比較対象として他のパソコンも併記しています。

Dynabook Satellite
V832 / W1RF
パソコン工房
15GSX8050-i7-YFB
ドスパラ
GALLERIA QF960HE
HP Pavilion
Gaming 15-ak000
時期 2013年 春モデル 2014年 夏モデル 2015年 春モデル 2015年 年末モデル
タイプ ウルトラブック
(軽量薄型ノート)
ノートパソコン
(ゲーミングノート)
ノートパソコン
(ゲーミングノート)
ノートパソコン
(ゲーミングノート)
CPU Core i7-3537U
(2.0〜3.1GHz、コア2)
Core i7-4710MQ
(2.5〜3.5GHz、コア4)
Core i7-4710MQ
(2.5〜3.5GHz、コア4)
Core i7-6700HQ
(2.6〜3.5GHz、コア4)
メモリ DDR3 8GB DDR3L 8GB DDR3L 8GB DDR3L 8GB
VGA なし (HD Graphics 4000) GeFroce GTX 870M GeFroce GTX 960M GeFroce GTX 950M
記録装置 SSD 256 GB HDD 500 GB HDD 500 GB SSD 128 GB +
HDD 1TB
価格 約 17 万円 約 14 万円 約 13.5 万円 約 13 万円
PCmark05
CPU 測定 4スレッド
9565 13104 12719 11616
CINE BENCH 11.5
CPU 測定 最大スレッド
2.92 7.15 7.09 5.48
PCmark05
メモリスコア
10246 8687 10019 9727
PCmark7 Lightweight
軽処理能力総合
3115 (1447) 2399 4665
PCmark7 System storage
読込/書込能力総合
5348 1496 1511 4948

まず CPU の性能は・・・ 第6世代の最新型なのに、前世代の CPU「Core i7-4710MQ」搭載機よりも、低い結果となってしまいました。
これは巷の測定でも同様で、最新型 Skylake のノート用 CPU は、処理速度は第4世代 Haswell の CPU より劣ると一般的に言われています。
(なお、第5世代 Broadwell はほとんど普及していません)

残念ながら今回はそれを裏付ける結果となってしまいましたが、代わりに Skylake は消費電力と発熱が抑えられていて、安定性やバッテリー消費などで有利になっています。
性能が落ちると言ってもそんなに大きくはなく、3世代前(2〜3年前、Ivy Bridge)の CPU と比べると性能は上ですから、ノート用の CPU としては利点も多い、といった感じでしょうか。

PCmark7 で測定した、軽作業を連続して行う処理能力テスト、及びデータの読み込み / 書き込みテストは、非常に優秀な数値が出ています。
これは OS(Windows)が SSD に入っているためだと思われ、CPU の処理速度が若干遅くても、実際の動作速度は他のモデルを大きく上回っているのが解ります。
SSD と HDD の組合わせなので、データの読み書き評価は SSD のみを搭載しているマシンよりは低めですが、それでも大差ありません。

なお、価格が他のモデルと同じぐらいに見えますが、これは SSD + HDD + ブルーレイ搭載モデルだから。
他と同じような HDD のみのモデルにすると約 11 万円なので、コストパフォーマンスでは勝ります。
ただその場合、読み込み / 書き込み能力は他の HDD のマシンと大差ないものになると思われますが・・・

続いて、ゲーミングマシンの注目点、グラフィック能力と、各ゲームの動作速度の測定結果。
これも今回の検証機は一番右で、比較対象として他のパソコンも併記しています。

マウス G-Tune
NEXTGEAR-MICRO
im520
パソコン工房
15GSX8050-i7-YFB
ドスパラ
GALLERIA QF960HE
HP Pavilion
Gaming 15-ak000
時期 2013年 秋モデル 2014年 夏モデル 2015年 春モデル 2015年 年末モデル
タイプ デスクトップパソコン
(廉価ゲーミングPC)
ノートパソコン
(ゲーミングノート)
ノートパソコン
(ゲーミングノート)
ノートパソコン
(ゲーミングノート)
CPU Core i3-3240
(3.4GHz、コア2)
Core i7-4710MQ
(2.5〜3.5GHz、コア4)
Core i7-4710MQ
(2.5〜3.5GHz、コア4)
Core i7-6700HQ
(2.6〜3.5GHz、コア4)
メモリ DDR3 8GB DDR3L 8GB DDR3L 8GB DDR3L 8GB
VGA GeFroce GTX 650 GeFroce GTX 870M GeFroce GTX 960M GeFroce GTX 950M
記録装置 HDD 500 GB HDD 500 GB HDD 500 GB SSD 128 GB +
HDD 1TB
価格 約 7 万円 約 14 万円 約 13.5 万円 約 13 万円
グラフィック
3Dmark11
通常画質 P 2820 P 6950 P 5600 P 4475
高画質 X 960 X 2300 X 1790 X 1389
グラフィック
3Dmark
Ice Storm -- -- 88700 --
Ice Storm EX -- -- -- 56369
Sky Diver -- -- 12120 10377
Fire Strike -- -- 4020 2760
新生 FF XIV ベンチ
ワールド編 最高画質
4950 9255 7790 --
新生 FF XIV ベンチ
キャラクター編 最高画質
-- -- 10939 6516
モンハンオンライン
1280x1024
9400 21600 16270 10410
ドラゴンクエストX
最高画質
8107 -- ※ 15867
高パフォーマンス設定
※ 12082
高パフォーマンス設定
消費電力 アイドル時 50W 前後 -- 13W 前後 10W 前後
消費電力 高負荷時 100W 前後
最大 110W
-- 110W 前後
最大 115W
55W 前後
最大 60W

GeForce GTX950M の性能は、やはり1世代前の上位モデル GTX 870M や、同世代の中位モデル GTX 960M より下になりました。
まあ、ランク相応と言ったところでしょうか。 予想された通りの結果という感じですね。
ただ、2年前のデスクトップ用の GeForce GTX 650 より高い性能を発揮しているため、ノート用のビデオカードでも最新のものであれば、2年前の同クラスのデスクトップ用より高い性能を発揮するのが解ります。

3Dmark の測定では、一般上位ノート向けの Ice Storm EX、ゲーミングノート向けの Sky Diver の測定を、快適に動作させていました。
GeForce GTX 950M でも、このクラスの測定は問題なくこなせる模様。
一方、高性能ゲーム PC 向けの Fire Strike の測定はカクカクで、まともに動かせていませんでした。 まあ、この辺も予想通りと言ったところですね。

HP Pavilion Gaming 15-ak000 3Dmark Sky Driver 測定結果

ゲームの方は、ドラクエX(ドラクエオンライン)も、ファイナルファンタジー14 も、モンスターハンターオンラインも、どれも快適に動作する結果となっています。
FF14 は GTX 950M だとやや辛いかな、と思っていましたが、最高画質でも特にカクカクになっている様子はなく、最終結果も「とても快適」です。
最上位の「非常に快適」には届いていませんが、近年の 3D グラフィックのゲームをこのパソコンで遜色なく動かせるのが解ります。

ただ、これはこのパソコンだけの問題ではないのですが、GeForce を使ったノートパソコンは一部のソフトでフルパワーが出ない問題があります。
GeForce の「NVIDIA Optimus」という機能が、フルパワーが必要でない時にパワーをセーブして消費電力や発熱を軽減させるためで、この影響で ドラクエX などはそのままでは本来の性能を発揮できません。
まあ、それはフルパワーでなくても遊べると言うことでもあるのですが、負荷が高い場面だと重くなることも・・・

これは「NVIDIA コントロールパネル」を開いて「3D設定の管理」を選択し、「優先するグラフィックスプロセッサ」の項目で「高パフォーマンス NVIDIAプロセッサ」を選んでおけば解消されるので覚えておきましょう。

HP Pavilion Gaming 15-ak000 ベンチマーク結果

消費電力はさすがに低かったです。
GeForce GTX 950M は元々消費電力の低さに定評があり、さらに電力低減を優先している Skylake 世代の CPU なので、高負荷時の消費は他のモデルの半分ほどに。
公称7時間の長時間駆動も、ここから来ているのかもしれません。




以上、HP のゲーミングパソコン「HP Pavilion Gaming 15-ak000」のレビューでした。

正直、最近の HP のゲーミングモデルには期待していませんでした。
初代 OMEN は「他のメーカーなら1クラス高いものがもっと安く買えるだろう」と思うコストパフォーマンスの悪さで、発売時期も悪く、新パーツが登場した直後だったため公開直後に世代遅れになりました。
デザインや細部の作り込みなどは良かったのですが、一般のゲームユーザーとは考え方がズレていた印象さえ受けていました・・・

しかし、このモデルは良いです。 最新パーツが使用され、ゲームを無難に動かせる性能を、比較的安く手に入れる事ができます。
ゲーミングノートの欠点である重さと大きさが HP らしい設計で克服されており、そしてデザインもオシャレ。 SSD + HDD という流行りの構成も完備。
きっと OMEN の発売で色々と学んだのだと思います。

このモデルに「安かろう悪かろう」といった感じはありません。
コアなゲームユーザーだと GeForce GTX 970M クラスの高性能マシンが欲しくなると思いますが、そこまで高額は出せないけどコストパフォーマンスとデザインの良いものが欲しいという人には、一押しできるパソコンです。

(実売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記メーカーページでご確認下さい)

HP Pavilion Gaming 15-ak000 HP ゲーミングノート Pavilion Gaming 15 icon

上記のリンクは HP のゲーミングノートのページに移動します。
今回レビューした HP Pavilion Gaming 15-ak000 はその中のモデルの1つです。
各モデルの構成は在庫や時期により変わる場合があります。
OS は Windows 10 の 64bit のみとなっています。
ページに記載している内容は 2015 年 12 月時点のものです。



ページトップへ

PCハードウェア 初心者の館 へ 実機解説編のメニューページ へ