○ 実機レビュー (2015年 年末モデル、ゲーミング ノートPC)
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冒頭で述べたように「HP Pavilion Gaming 15」は廉価型のゲーミングノートパソコンです。 SSD と HDD の双方を内蔵し、ブルーレイドライブを搭載する「ak-000」と、SSD がなくて光学ドライブは DVD の「ak-022TX」の2種類があります。 【 HP Pavilion Gaming 15-ak000 】
ノートパソコンなのであまりカスタマイズは行えませんが、メモリは 16GB に増量可能です。 HP のゲームパソコンのページ では、他にも「Pavilion 15-ab200」と「ENVY 17-n100」というモデルが紹介されていますが、ab-200 は名前に「Gaming」が付いていない一般モデルに近いもので、ビデオカードの性能が低め(GeForce
940M)。
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ノートパソコンは持ち運ぶ機会もあるため、外観も重要なポイントですね。
天板はつや消しブラック一色。 HP のマーキングがありますが、他に装飾のないシックなデザイン。 一方、キーボード周りの装飾はかなり目立ちます。 ゲーミングモデルらしい装飾を加えたということのようですが、一般モデルの装飾と言われてもおかしくない、綺麗な飾りですね。
キーボードの大きさはデスクトップ用サイズと変わらず、キーピッチ(キーの間隔)は約 19 mm。 ただキーストローク(キーの深さ)は 1.5 mm とやや浅く、板を叩いているような感じもあります。 側面のインターフェイスは以下のようになっています。
USB 端子は3つ。 右に1、左に2、うち高速な USB 3.0 は左右に1つずつ。 このパソコンはほぼ全ての吸気・排気を右側の通気口から行います。 よってここはくれぐれも塞がないように。 前述したように厚さは薄い部分で約 2.5cm、一番厚いところでも約 3.1cm と、ゲーミングノートとしては薄型。 そしてもう1つ特筆したいのが、このパソコンに付属されている「速効! HP パソコンナビ」という小冊子。 これは 2014 年の初め頃から HP のパソコンに添付されている解説書で、現在のものは Windows 10 に対応しています。 初心者向けの解説書になっており、パソコンの概要や使い方はもちろん、Windows 8 や 10 の実用的な使用例が詳細に、解りやすく説明されています。 悩みやすい点の FAQ 集のようになっていて、初心者はもちろん、上級者でも手元に置いておきたい逸品。
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やはりゲーミングモデルですから、ゲームなどの高負荷な処理をどれだけ快適に行えるかが一番の注目点でしょう。 まず、今回の検証機のパーツ構成について。 CPU は Core i7-6700HQ。 Skylake-H(スカイレイク)と呼ばれるタイプのノート用 CPU で、2015 年の秋から普及が始まっている製品。 ビデオカード(グラフィックカード、VGA) は、今年の春に発売されたノート用ビデオカード GeForce GTX 950M。 メモリは DDR3 の省電力タイプ DDR3L。 今回は 8GB 搭載。 データ記録装置は SSD と HDD を両方搭載しており、SSD の方は 128GB、HDD は 1TB の容量を持ちます。 では、この構成でどんな測定になったのか? まずは CPU やデータ記録速度など、一般的な処理性能の測定結果です。
まず CPU の性能は・・・ 第6世代の最新型なのに、前世代の CPU「Core i7-4710MQ」搭載機よりも、低い結果となってしまいました。 PCmark7 で測定した、軽作業を連続して行う処理能力テスト、及びデータの読み込み / 書き込みテストは、非常に優秀な数値が出ています。 なお、価格が他のモデルと同じぐらいに見えますが、これは SSD + HDD + ブルーレイ搭載モデルだから。 続いて、ゲーミングマシンの注目点、グラフィック能力と、各ゲームの動作速度の測定結果。
GeForce GTX950M の性能は、やはり1世代前の上位モデル GTX 870M や、同世代の中位モデル GTX 960M より下になりました。 3Dmark の測定では、一般上位ノート向けの Ice Storm EX、ゲーミングノート向けの Sky Diver の測定を、快適に動作させていました。 ゲームの方は、ドラクエX(ドラクエオンライン)も、ファイナルファンタジー14 も、モンスターハンターオンラインも、どれも快適に動作する結果となっています。 ただ、これはこのパソコンだけの問題ではないのですが、GeForce を使ったノートパソコンは一部のソフトでフルパワーが出ない問題があります。 これは「NVIDIA コントロールパネル」を開いて「3D設定の管理」を選択し、「優先するグラフィックスプロセッサ」の項目で「高パフォーマンス NVIDIAプロセッサ」を選んでおけば解消されるので覚えておきましょう。 消費電力はさすがに低かったです。 |
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以上、HP のゲーミングパソコン「HP Pavilion Gaming 15-ak000」のレビューでした。 正直、最近の HP のゲーミングモデルには期待していませんでした。 初代 OMEN は「他のメーカーなら1クラス高いものがもっと安く買えるだろう」と思うコストパフォーマンスの悪さで、発売時期も悪く、新パーツが登場した直後だったため公開直後に世代遅れになりました。 デザインや細部の作り込みなどは良かったのですが、一般のゲームユーザーとは考え方がズレていた印象さえ受けていました・・・ しかし、このモデルは良いです。 最新パーツが使用され、ゲームを無難に動かせる性能を、比較的安く手に入れる事ができます。 ゲーミングノートの欠点である重さと大きさが HP らしい設計で克服されており、そしてデザインもオシャレ。 SSD + HDD という流行りの構成も完備。 きっと OMEN の発売で色々と学んだのだと思います。 このモデルに「安かろう悪かろう」といった感じはありません。 コアなゲームユーザーだと GeForce GTX 970M クラスの高性能マシンが欲しくなると思いますが、そこまで高額は出せないけどコストパフォーマンスとデザインの良いものが欲しいという人には、一押しできるパソコンです。 (実売価格はキャンペーンや時期・構成などで変動します。 下記メーカーページでご確認下さい)
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