このページでは、各地で開かれている展示会や発表会に参加した際に、富士通の担当者さまから直接お聞きした話を掲載しています。 ※このページは古いインタビュー記事です。最新の記事は こちら をご覧下さい。 |
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私:「最近は Windows タブレットに力を入れていた印象でしたが、今回はノート PC の展示が多いですね」
キーボードに装着していればノート、外せばタブレットとして使えます」 私:「ああ、これは Arrows Tab QH(富士通の Windows タブレット)の新型でしたか。 今回はキーボードも標準装備なんですか?」 担:「はい。 Web 限定モデルはキーボードの有無を選べますが、店頭販売モデルはキーボードを標準装備しています」 私:「他に以前との違いはありますでしょうか?」 担:「前は 12 インチでしたが、今回は 10 インチモデルになります。 また8インチのモデルも用意し、こちらは 58125 円という低価格になっています。 10 インチモデルは 680g と軽量になりました。(以前の 12 インチモデルは 980g) キーボード装着時は 1.4 kg になります。 ただ、今回は防水は外れました」 私:「防水が外れたのは何故なんでしょうか?」 担:「価格を抑えるためでしょうか・・・ 需要が少なかったのもあるかもしれません。 携帯電話からのフィードバックを受ける過程で、今回は外れたということだと思います」
担:「その点はソフトウェアを改善し、トメやハライなどを自然に行えるよう、書き心地を追求しています。 ディスプレイの発色などもより良くなっています。 また、Web 限定モデルは 3D カメラを搭載できます」 私:「3D カメラというのは、立体視できるということですか?」 担:「いえ、物を立体的に捉えられ、認識精度などが上がります。 インテルさんと共同開発したもので、他のパソコンにも搭載しています。 子供でも、年寄りでも、のコンセプトの技術ですね」 私:「ああ、そのコンセプトは富士通さんらしいですね。 今回の展示にはデスクトップもあるのですが、富士通さんがデスクトップを出しているのは初めて見ると思うのですが・・・」 担:「Web 限定ですが、引き続きデスクトップも売っていますよ。 今回展示しているのは Quadro(業務用ビデオカード)を積んだモデルで、一体型 PC もあります」 【 感想 】 ○ リンク : 富士通 WEB MART へ |
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私:「Windows タブレットが好調なようですが、また新しいモデルを公開されるみたいですね」
10.1 インチのモデルと、12.5 インチでキーボートとドッキングして使えるモデルの2種類です」 私:「この白いの(10 インチ、ARROWS Tab QH WQ1)、どう見ても iPad なんですけど(笑」 担:「見た目はそうですよね(笑 でも、それで Windows が動くのがウリですね。 防水・防塵も施しています」 私:「(持ってみて)あ、重さもちょうど iPad ぐらいですね。 最近、ASUS さんのタブレットが『艦これタブレット』(Flash で作られた人気ゲーム「艦これ」はブラウザゲームなので Windows 機でないと満足に動かせない)として話題になってますが、Windows タブレットならそういう用途も行けるのかな?」 担:「いけると思いますが、CPU が Atom なので(Atom Z3770)、そうしたゲーム用途ならこちらの WQ2(12.5 インチ)の方がお勧めですね。 こちらは CPU が Core i5 で、Core i7 に変更することも可能です。 タブレットしては大きめですが」 私:「これは去年公開されていたハイブリッド型(タブレット/ノート両用 PC)の後継機なのかな?」 担:「そうです。 着脱式でバッテリー内蔵のキーボード(ドッキングステーション)があり、ノートPC としても使用できます。 今回は周辺機器として、バッテリーとファンを内蔵したクレードル(スタンド)も用意しました」 私:「WQ1(10インチ)の方には、そういうのはないのでしょうか?」
あと今回の ARROWS Tab の特徴として、ペンを収納しており、これで手軽にメモやイラスト書きを行えます。 筆圧検知も内蔵しています」 私:「ああ、『お絵かきタブレット』ってやつですね。 デルさんのタブレット(Latitude 10)で話題になりましたが、そんな感じなのかな?」 担:「そうです。 CLIP STUDIO というイラスト制作ソフトを開発しているセルシスさんと提携しており、絵描きさんからも好評を頂いています。 コミケにも出展したんですが、結構話題になりました」 私:「タブレット以外のモデルで、なにか売れているものってありますでしょうか?」 担:「LIFEBOOK SH(13 インチのノートPC)は、今年のモデルでバッテリー駆動時間を 21 時間に伸ばしたら、急によく売れるようになりました」 私:「あぁ、色々なオプションを着脱できるやつですね。 オプションの追加バッテリーを装着すれば 20 時間を超えるってことですか?」 担:「いえ、追加バッテリーを付ければ 28 時間になります。 ビジネスで使われる方は少しでもバッテリーが長持ちする物を探しておられるので、やはり 20 時間越えはインパクトがあるようですね」 【 感想 】 近年の富士通はいつも「ヘンなパソコン」を1つ用意していたのですが、今回はそういうのはありませんでした(笑 ○ リンク : 富士通 WEB MART へ |
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担:「はい、以前から Android のタブレットを公開していたのですが、新たに Windows 8 のタブレット(ARROWS Tab)を開発いたしました。 Windows 8 と同時公開で、厚さも世界最薄、さらに防水も施してあるタブレットで、大変ご好評頂いています」 私:「これは完全なタブレットですよね? キーボードは付属してないんですよね?」 担:「これはキーボードのないタブレット PC です。 キーボードは専用のものを別売りしていますが、Bluetooth に対応しているため、他の市販の Bluetooth キーボードも使用可能です」 私:「この薄さだとコネクタが厳しそうですが・・・ USB は付いているんでしょうか?」 担:「いえ、コネクタは専用のもので、そこに USB 変換ケーブルを付けて利用する形になります」 私:「世界最薄とのことですが、具体的な重量と厚さ、あと搭載している CPU などは何でしょうか?」 担:「厚さは 9.9 mm、画面は 10 インチワイド、重さは 574 グラムです。 CPU は Atom ですね(Atom Z2760、1.5GHz)」 私:「600 グラムを切っているのはいいですね! しかも防水だから、お風呂で Windows をいじったり出来るんですねぇ。 ただ CPU が ATOM なのはちょっと気になりますね・・・」 ※注釈:ただ、実際に使っている方の話では「Atom の割には早い」とのことです。
こちらは CPU に Core i5 を使用していて、キーボードからモニターを外せばタブレットとしても利用可能です」 私:「着脱型のハイブリッドモデルですね。 これも新製品なんですね。 これバッテリーは(モニターとキーボードの)両方に付いているのかな?」 担:「両方ですね。タブレット側だけだと 4.8 時間、ドッキング中なら 10 時間駆動できます。 こちらは重量はタブレット側は 850 グラム、両方合わせると 1.7 kg になります」 私:「Windows 8 に合わせて2つの製品を投入するというのは、かなり準備していたのが伺えますね。 今はこの2機種が目玉でしょうか?」 担:「そうですね。 特に ARROWS Tab は非常によく売れていています。 あと話題になっていると言えば、女性スタッフのみで開発された女性用ノートパソコン(Floral Kiss)ですね」 私:「あぁ! アレは話題になってますね! もう、色々な意味で(笑」 注釈:色々な情報サイトで取り上げられ、『スイーツ専用マシン』とか言われてました。 担:「話題ですねぇ(笑 「エレガント」がテーマで、ラメ入りカラー、イミテーション付きの備品、長い爪でも開きやすい本体、装飾も細かい部分まで作り込まれています。 箱までオシャレに作られてますよ」
私:「これ、かなり話題になりましたけど、売れてるんでしょうか?」 担:「コストがかかってるので、ちょっと高いんですよね。 13 万円ぐらいでしょうか。 だからそんなに良く売れている程ではないのですが、Core i5 と SSD+HDD 搭載で、装飾だけでなく機能も不足していませんよ」 【 感想 】 女性向けの PC は、男性からはかなり(失笑的な意味で)話題にされたのですが、女性でなければ絶対に気付かない配慮(長い爪でも使いやすい構造とか)が満載で、これはこれでアリだと思います。 創造活動や発想において、「男女の壁」「年齢の壁」を越えるのは困難ですからね。 今後タブレット PC やハイブリッド型(ノート+タブレット)が普及していく事が予想されるため、すでに小型機器やタブレット開発のノウハウを持っている富士通は、これから注目かもしれません。 ○ リンク : 富士通 WEB MART へ |
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私:「世界最薄というのは・・・ 具体的にどのぐらいなのでしょうか?」 担:「9mm〜15.6mm で、この 15.6mm と言うのは HDD 搭載としては最薄です。SSD も搭載していて、高速起動と容量の多さを両立しています」 私:「あぁ、両方入ってるんですか。 記録容量や重量はどのぐらいなんでしょう?」 担:「SSD が 32GB、HDD は 500GB です。 重量は 1.44Kg で、これで 1.5Kg を切っているのも自慢です。 あとモニターの周囲の外枠が狭く、14 インチのノートとしてはギリギリまで小さくしています。 本体のサイズは 13 インチサイズと同等ですが、画面は 14 インチと大きめなのが特徴です」 私:「画面サイズと比較して本体が小さいってのは良いですね。 デザインも何というか・・・ 赤色で、今までとはちょっと違ってますね」 担:「うちらしくないデザインですよね(笑 シルバーもありますが、天板と底を赤くしてデザインも重視しています。 天板にはマグネシウム合金が使われていて耐久性も高く、200kg のものを乗せても壊れないようになっています」 私:「ウルトラブックって薄いから耐久性が心配なのですが、これは耐久性はありそうですね」 担:「キーボードも横から見ると、キーの1つ1つの側面が赤くなっています。 これは視認性を良くするためです。 あと、バッテリーも9時間の長時間駆動で、スピーカーも良いものが付いています」
担:「これは USB 端子やモニターへの接続端子などが多数付いている周辺機器(ポートリプリケータ)で、本体にも HDMI 端子が付いているんですが、これの上に乗せれば他の端子のモニターにも接続することが出来ます」 私:「今はウルトラブックに注力していると思いますが、全体的な傾向に変化はありますでしょうか? 私的には富士通と言えば、ちょっと高齢者向けのモデルが多い印象なのですが・・・」 担:「その点は変わっていませんね。 高齢者でも使いやすい製品を作っていこうという方針は堅持しています」 私:「そうすると、あまり新機能を追い求めたりすることはないという事でしょうか?」 担:「もちろん CPU は新型に変わってますし、中身はどんどん新しくしています。 ただ、うちは固定ファンが多いので、例えば使い勝手をあまり大きく変えないようにするとか、以前のモデルで使っていた周辺機器を新モデルでも利用できるようにするなど、FMV シリーズを引き続き使って頂けることを考慮した開発をしています。 ですから愛用されている方は、ずっと FMV を使って頂いていますね」 私:「あぁ、さっきのウルトラブックに接続できる台座も、そうした周辺機器の1つな訳ですね」 担:「あと方針と言えば、今は WEB カスタマイズに力を入れています。 WEB 限定の周辺機器やパーツなども販売していますので、ぜひそちらも確認して頂ければと思います!」 【 感想 】 ウルトラブック以外にも、薄くて軽量の DVD ドライブ付き小型ノートなど、新モデルを多く登場させています。 |
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私:「新しい富士通さんの方針や新モデルなどはありますでしょうか?」 担:「今は新モデルはありませんね。 夏に発売したモデルをそのまま販売しています」 私:「先日 LIFEBOOK NH90/DN(上位型のノートパソコン)を見させて頂いて、Quadro 3000M(業務用のビデオカード)を搭載していたのが印象的だったのですが、今後グラフィック性能も強化していこうという方針はあるのでしょうか?」 担:「あれは海外で発売していた業務用のノートパソコンを日本でも販売したものだったのですが、好評で完売しました。 CG の作成や CAD(設計ソフト)など、グラフィック能力が必要になる仕事で使えるパソコンが欲しいというご要望がありましたので、そうした方に向けた商品としてご用意したものです。 今回展示している ESPRIMO DH70 もそうした用途を考えて、ビデオカードを搭載しております」 私:「裸眼 3D のパソコンの方に何か変化はありましたでしょうか? 個人的に注目しているのですが」 担:「3D の表示部分に関しては特に変わっていませんね・・・ 新モデルになって CPU などは上位のものになりましたが」 私:「Z68 など、新しいマザーボードなどを使うご予定はありますでしょうか?」 担:「Z68 を使う予定はないです。 コストに合いません。 なんでもアリのマザーボードですが、普通の人はそこまで使いませんからね。 一般用途においては宝の持ち腐れだと思います」 私:「現在特にアピール出来るモデルはありますでしょうか?」 担:「今は小型(13インチ)のノートパソコン LIFEBOOK SH76/E をオススメしています。 パソコンの一番厚いところが、世界で一番薄いという・・・ ちょっとややこしいですが(笑。 このサイズで CD/DVD も備え、重量も約 1.3 Kg と軽く、カバンなどに入れてもかさばらない PC としてお勧めですよ」 |
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※ 2011年の春から噂になっていた世界初の「裸眼 3D モデル」を公開しておられました。 会場でもみんな、かなり興味津々といった感じでした。
担:「ピントが合う位置があります。 その位置を探して見る、という感じでしょうか。」 私:「うーん、でも見ているとすぐにピントがズレたり・・・ メガネタイプのものよりはコツがいりますね・・・」 担:「まだ慣れは必要ですね。 メガネタイプの 3D 立体視モデルも販売しています。」 私:「この裸眼 3D はどんな映像や画像でも立体視できるのでしょうか?」 担:「Power DVD という市販ソフトの 3D 表示機能を元に、このモデル専用に富士通と共同開発したものを使っていて、どんなものでも立体視できるようにはなっています。 ただ、映像によって立体の見え方に違いがあり、ランボーとかのアクション映画ならかなり立体的に見えるのですが、アニメだとあまり立体には見えないですね。」 私:「富士通さんは今後もこの分野を研究開発していかれるのでしょうか?」 担:「はい。 現在はディスプレイの上に着脱式のフィルターを置いている形なのですが、できればフィルターはない方が良いので、それをなくせる方向で研究を続けています。」 私:「性能的にはどうなんでしょうか? 3D 立体視には相応にパワーが必要になると思うのですが、立体視の処理にビデオカードを搭載したりしているのでしょうか?」 担:「ディスプレイ一体型ですので、中身は基本的にはノートと同じです。 今のモデルにビデオカードはないですね。 また裸眼 3D 立体視モデルの新型はまだ開発中でして、展示しているものは春に発売されたモデルです。 今しらばくは春のモデルを引っ張って行こうという形ですので、新たに登場した夏モデルの方が基本性能は上になりますね。」 私:「夏モデルはやはり CPU は新型(Sandy Bridge、第二世代 Core i)に?」 担:「そうです、新型の Core i です。 またメモリを8GBに増やし、BDXL(ブルーレイディスクの新型。より大容量だが、以前の BD ドライブでは読み込めない)に対応しています。 基本性能は夏モデルの方が上位ですね。」 【 感想 】 いずれにせよ、世界初の裸眼 3D 立体視パソコンは大きな注目を浴びていて、様々なメディアで報道されました。 ○ リンク : 富士通 WEB MART へ |
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