○ 展示会・発表会で担当者の方から聞いたお話
マイクロソフト / Surface
このページでは、各地で開かれている展示会や発表会に参加した際に、Microsoft の担当者さまから直接お聞きした話を掲載しています。
普段は解りにくい各メーカーの開発方針や、販売傾向、重視しているポイント、扱っている製品の特徴や今後の予定などをお聞きしています。
ただしそれぞれのお話は、あくまで会場で聞いた担当者さんのセリフであり、その会社の総意という訳ではないのでご了承下さい。
(読みやすいように言葉/単語を一部修正したり、複数の担当者さんのお話をまとめている場合もあります)
お話をさせて頂いた担当者の皆さん、ありがとうございました。
(以下の文章の「担」は担当者様、「私」は筆者である私のセリフです)
言わずと知れたアメリカの Windows 開発会社。
2012年に独自のノートパソコン「Surface」(サーフェス)の販売を開始し、パソコンメーカーとしての活動もスタートした。
Surface は一見ノートパソコンだが、モニターを外すとタブレットとしても使える「2 in 1」という形式で、以後このスタイルのパソコンの代表格となる。
Windows や Office との親和性も高く、急速にシェアを拡大している。
私:「まず、このマイクロソフトさん・・・
と言うか『Surface(サーフェス)の特徴』を教えて頂けますでしょうか?」
青いキーボードの Surface Pro。
モニターの部分を外すと
タブレットとして活用できる。
キーボードは別売りの扱いで
本体価格はタブレット部のみの値段。
若手に人気の製品です。
※画像はクリックで拡大
担:「なんと言っても、マイクロソフト謹製であることですね。
Windows や Office との親和性が高いです。
また、2in1 タイプ(ノートパソコン+タブレット)を追求していて、扱いやすく、クリエイターからビジネス用途までカバーできます。
スペックも高く、ブックモデルは GPU(グラフィック用 CPU)も搭載しています」
私:「いま売れているのはそのブックモデルなのでしょうか?」
担:「いや、一番売れているのは Surface Pro 4 です。
特に学生さんやファミリーの方に需要があります」
私:「それは意識してその方面にアピールしているのでしょうか?」
担:「いえ、特にそういう宣伝や意識をしている訳ではないのですが・・・
自然にそうなってますね。 特に大学生の方が多いです。
モバイル性を重視していて、使いやすいペンもあるので、便利なのだと思います」
私:「Pro 4 の拡張性はどうなんでしょうか?
見た感じ、USB ポートは1つしかないですが・・・」
担:「Surface ドックという製品がありまして、これに追加 USB 端子やディスプレイ出力、有線 LAN などが付いています。
マグネットで簡単にペタッと接続でき、別のモニターに繋げればデスクトップのように使うこともできます」
私:「ブックモデルというものは、普通のものとは違うんでしょうか?」
担:「普通のサーフェスはタブレットがメインで、キーボードは別売りという位置付けですが、Surface Book はノートパソコンとして考えていて、分離も可能ですが、キーボードを付けた状態をメインとしています。
CPU はモニター側にありますが、キーボード側に GPU(グラフィック機能用の CPU。ここでは内蔵ビデオカードのこと)を配置しています」
私:「その GPU の性能はどのぐらいなんでしょうか? 例えば Geforce のコレと同じぐらいとか・・・
あと、それは自社開発なのでしょうか?」
担:「NVIDIA さんの GPU で、公式発表ではないのですが、GeForce GT 940M 相当という検証結果は見ました」
※ Surface Book は4モデルあり、一番下のモデルは GPU を搭載していません。
私:「ゲーム用途ではないと思いますが、GPU を搭載している理由は?」
担:「写真や動画の処理が早くなります。
また、ペンタブレットとして使う場合も GPU を活用できます。
専用のペンはマグネットでモニターにくっつくようになっていて、高精度な筆圧検知機能を持つ、かなり高性能なものです。
モニターをひっくり返して、折りたたんで使う『キャンパスモード』というものがあり、書き心地にもこだわっています」
私:「折りたたんで・・・ ああ、そうか、ペンタブで GPU を活用するには、キーボードを付けたままにしないといけないのか」
担:「他に、キーボードの方にもバッテリーを積んでいるので、付けていた方が長持ちします。
キャンパスモードの時のヒンジ(接合部)は、ペン使用時に手首に負担がかからない角度に折れるようになっていて、ファンも2機搭載し、冷却もしっかり行っています」
私:「そうすると重量は相応にありそうですが・・・
持ち運びやすい Surface のイメージとちょっと違いますね」
担:「1.5 kg ぐらいです。Pro 4 はモバイル重視ですが、これ(Book)はノートパソコンとして作っているため、スペック重視ですね」
【 まとめ 】
マイクロソフトのパソコンは Surface だけであり、「マイクロソフト製の 2in1 PC である」ことが最大の特徴。
よってメーカーの傾向やアピール点などはお聞きしませんでした。(メーカーの傾向=サーフェスの傾向なので)
Windows や Office がもっともスムーズに動くであろうパソコンで、トップクラスに最薄最軽量、文字通り「ノート」として手軽に使えるパソコン兼タブレットです。
Surface の初期のものにはちょっと「おもちゃ感」があったのですが、最新のモデルには相応の質感があり、シックな見た目のキーボードも用意されていて、デザイン的に良くなった印象です。
難点は、専用の周辺機器なども含め、価格が高めなこと。
少し高くても使い勝手の良いものが欲しい人向けと言えるでしょうか。
ゲームやヘビーな用途には向きませんが、学習やビジネス、ブログ書きなどの用途、及び Windows タブレットとしては、ベストな選択の1つでしょう。
○ リンク :マイクロソフト(Surface)公式ストア へ