○ 展示会・発表会で担当者の方から聞いたお話
レノボ(Lenovo)

展示会・発表会インタビュー

 

このページでは、各地で開かれている展示会や発表会に参加した際に、レノボの担当者さまから直接お聞きした話を掲載しています。

パソコン展示ブース普段は解りにくい各メーカーの開発方針や、販売傾向、重視しているポイント、扱っている製品の特徴や今後の予定などをお聞きしています。

ただしそれぞれのお話は、あくまで会場で聞いた担当者さんのセリフであり、その会社の総意という訳ではないのでご了承下さい。
(読みやすいように言葉/単語を一部修正したり、複数の担当者さんのお話をまとめている場合もあります)

お話をさせて頂いた担当者の皆さん、ありがとうございました。
(以下の文章の「担」は担当者様「私」は筆者である私のセリフです)

※最終更新が 2010 年の古いインタービューです。ご了承下さい。
ただ、基本的な開発方針は今も変わっていないと思われます。

・レノボ(Lenovo、聯想集団)
中国のメーカーだが、パソコン自体はアメリカの企業 IBM のものを受け継いでいる。
IBM はかつて世界最大のコンピューター機器メーカーだったが、2004 年にパソコン販売事業をレノボに売却した。 その特徴は企業向けの完全なビジネス用モデル。
現在のレノボは個人向けのパソコンも扱っているが、信頼性と耐久性を重視した、IBM 時代のビジネス向けの基本構想は変わっていない。
中国らしい安さも特徴で、近年はミニノートやタブレットにも力を入れている。

レノボ(Lenovo) 展示ブースにて 2010年11月

私:「レノボさんの基本方針はビジネス向けで、安さがウリで、ノートパソコンがメイン・・・
と言ったところだと思いますが、そこは変わっていませんでしょうか?」

レノボ

担:「そうですね。 基本的にはビジネス用で、従来通りの方向です。
当社は昔からのファンの方が多いので、あえて変えないようにして、キーボードの打ちやすさや使いやすさを追求・維持したままで、性能をグレードアップしていこうという方針です」

私:「今回展示されているパソコンは、ちょっと変わったスタイルになっている印象もありますが・・・」

担:「外観のデザインを変えたモデルがあるためだと思います。
内部的には大きく変わっていません」

私:「ネットブックも展示されていますが、最近はネットブックは下火になっていると思います。
この辺りはどうなのでしょうか?」

担:「ネットブック、当社では『IdeaPad』になりますが、とてもよく売れていますよ。今回も新型を展示しています。
このサイズと価格帯(4万円前後)としては性能は高いと思います。
また独自の機能を盛り込んで、使い勝手を向上させています。
まだまだ需要のある分野だと思っており、これからも開発を続けていきたいと思っています」

レノボ(Lenovo) 展示ブースにて 2009年10月

担:「この夏に登場したネットブックの人気モデル『IdeaPad』などを展示しております」

レノボ ネットブック

私:「今回はネットブックが多いようですね。 価格はどれぐらいでしょうか?」

担:「8月に出たばかりの新型モデルで 39800 円です」

私:「それは安いですね・・・
私、この春に7万円ぐらいで EeePC(定番のネットブック) 買ったんですけど・・・」

担:「あぁー、あと半年待って頂ければ(笑」

私:「CPU は Atom ですね。
ネットブックの性能や特徴で、何かアピールできるものはありますでしょうか?」

担:「ネットブックは Windows の起動に時間がかかるため、Windows を起動しなくてもメールやインターネット、音楽プレイヤーなどを使用できる「クイックスタート」という機能を搭載しています。
また、Web カメラを使った顔の識別によるログイン認証なども行えます。
携帯されるものなのでデザインも重視しており、女性向けのものも用意しています」

私:「ネットブック以外の話になりますが・・・
以前お話を聞いた際、耐久性や信頼性を重視していると言われていましたが、それは今も変わらないのでしょうか?」

担:「そうですね。ビジネスモデルが中心になりますから、データを保護するための信頼性が重要だと考えています

私:「他のメーカーではゲーム向けのパソコンも登場し始めています。
そういった方面への展開は考えておられますでしょうか?」

担:「うちはビジネスモデルが中心ですね。
実は、ゲーム向けのパソコン市場も魅力的であるため、当社でもそう言ったパソコンを開発してはどうかと考えたこともあるのです。
しかしグラフィック機能を強化したパソコンを作るのであれば、CAD などの業務用ソフトに特化したモデルを作った方がいいだろうという事になりました。
ゲームができるモデルもありますが、それを狙っている訳ではないですね」

レノボ(Lenovo) 展示ブースにて 2008年11月

担:「当社は IBM のパソコン『ThinkPad』シリーズをメインとしたビジネス用モデルの販売を続けており、シェアは中国ではトップ、世界的なシェアも高位にあります」

私:「レノボさんのパソコンは堅牢性と信頼性を重視していると以前の発表会でお聞きしましたが、その傾向は現在も同じでしょうか」

担:「そうですね。ビジネスに必要なのは、やはりデータが紛失しない堅牢性やセキュリティにあると思っております。 
当社のパソコンはその点を特に重視しています」

(2007年には壁に投げつける衝撃試験や、プールで行う耐水試験の様子を発表されていました)

私:「ビジネス以外のモデル・・・ 例えばゲーム向けのPCなどの発売予定はありますか?」

担:「そう言ったパソコンの発売予定はありません。
しかし、Web ショップページの大幅なカスタマイズを行い、以前よりも幅の広い CTO(注文した仕様で生産する事。BTO とほぼ同じ)が出来るよう改善を行いました。
高機能のモデルで、必要なパーツをカスタマイズで選択すれば、多用途のモデルを購入する事も可能ですね。
Web 広告限定ページを通しての販売では割引サービスなどもしておりますので、ぜひご利用下さい」

私:「ビジネスモデルというと、最近はネットブックが流行しています。
レノボさんはネットブックの分野には進出する予定なのでしょうか?」

担:「アメリカではすでに販売しています。国内では年内には販売を開始する予定で、準備を進めています」

私:「ネットブックも、レノボの特徴である堅牢性や信頼性を重視していますか?」

担:「ネットブックに関しては、それとは別になると思います」


【まとめ】

レノボのネットショップは BTO で選択できるパーツの幅が狭かったのですが、2008 年度にその点の改善を行ったそうです。
製品の特徴に関してはビジネス向けで、堅牢性・信頼性重視。 これは IBM 時代からの伝統です。

2009 年度にはネットブックも発売され、そのコストパフォーマンスの良さで人気になっているようで、基本的には「安価なノートパソコンのメーカー」という印象ですね。
「グラフィック機能を強化したパソコンを作るのなら、ゲーム向けより CAD 用にする」 という言葉に、メーカーの方針が表れています。

○ リンク : レノボ公式ショップページへ


● 展示会・発表会でメーカー担当者さまからお聞きした話

マウスコンピューター/G-Tune ・ドスパラ(DOSPARA)
HP(ヒューレットパッカード) ・DELL(デル) ・パソコン工房
マイクロソフト(Surface)
国内家電メーカー(富士通、東芝、NEC)

エプソン(EPSON)パナソニック/レッツノートレノボ(Lenovo)

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