○ 展示会・発表会で担当者の方から聞いたお話
パナソニック / レッツノート

展示会・発表会インタビュー

 

このページでは、各地で開かれている展示会や発表会に参加した際に、パナソニックの担当者さまから直接お聞きした話を掲載しています。

パナソニック / レッツノート普段は解りにくい各メーカーの開発方針や、販売傾向、重視しているポイント、扱っている製品の特徴や今後の予定などをお聞きしています。

ただしそれぞれのお話は、あくまで会場で聞いた担当者さんのセリフであり、その会社の総意という訳ではないのでご了承下さい。
(読みやすいように言葉/単語を一部修正したり、複数の担当者さんのお話をまとめている場合もあります)

お話をさせて頂いた担当者の皆さん、ありがとうございました。
(以下の文章の「担」は担当者様「私」は筆者である私のセリフです)

※最終更新が 2010 年の古いインタービューです。ご了承下さい。
ただ、基本的な開発方針は今も変わっていないと思われます。


・パナソニック(Panasonic)
旧「松下電器」及び「ナショナル」。日本の大手家電メーカー。
利便性と携帯性を追求したビジネス用ノートパソコン「Let's note」(レッツノート)を開発しており、優れた駆動時間・軽さ・耐久性を持つ。
ただし作り込まれた製品であるため、価格は他社と比べるとかなり高い。
ビジネス用ノートに特化しており、家庭向けやゲーム向けのパソコンは存在しない。
工場や作業現場などの過酷な環境を想定した「TOUGHBOOK」(タフブック)も扱う。

パナソニック 展示ブースにて 2010年11月

担:「今回は最新型のレッツノートを展示しています。
従来よりさらに高性能になったレッツノートをぜひご覧下さい」

レッツノート 2011年春モデル
2011年春モデルのレッツノート
丸いタッチパッドが特徴

私:「具体的にはどのあたりが高性能化したのでしょうか?
CPU は新しくなっているようですが・・・」

担:「CPU をより高性能な最新型にして、処理速度を大幅に高めています。
上位の CPU は消費電力と発熱が増すため、バッテリーの持ちや冷却に問題が出るのですが、バッテリー関連の改良と大型の冷却ファンの搭載により補っています。
そのため本体の厚さは以前より増えていますが、バッテリー持続時間や軽さを維持したうえで性能を向上させています」

私:「バッテリー持続時間や軽さはレッツノートの特徴ですもんね。
やはりこの辺りを重視するレッツノートの開発志向は変わっていないでしょうか?」

担:「はい。 『頑丈・バッテリーが長い・軽い』。
この3つを満たしていないとレッツノートを名乗らせないようにしています。
サイズも以前の大きさを維持しており、ネットブックと大差ないサイズでこれだけの性能を持っているのはレッツノートだけです。
気軽にこんな事を言うべきではないかもしれませんが、このサイズでは最強スペックだと自負しています。
これは我々にしかできないと、自信を持って言えますね」

私:「レッツノートは性能は高いのですが・・・ 価格も非常に高いですよね。
安くするという考えよりも、性能や品質を優先するという考えは、今後も変わらないのでしょうか?」

担:「そのレッツノートの基本は変わりません。
性能5倍、価格も5倍』ですね。
仕事でプロフェッショナルな使い方をされるものと考えて作っています。
確かに安くはありませんが、ビジネスで多用される方にはご好評を頂いています」

(他の方):「レッツノートは次々と新型モデルが出るため、せっかく買ってもすぐに次が出て、旧式になってしまうと言うのがある気がします。
高い買い物ですから、買った後に悲しくなるかなぁ、と言うのも・・・」

担:「新しい技術を早く届けたいというのもありますので、どんどん新モデルや新開発はするようにしています。
確かにすぐ新型が出て、悲しくなるというのもあるかもしれませんが・・・(笑
でも、どの製品もしっかりした性能を持っていますので、長く使って頂けるはずですよ」

パナソニック 展示ブースにて 2009年10月

担:「多くの支持を頂いているノートパソコン、レッツノートを展示しています。
小型サイズのノートパソコンとしては、もっとも高い性能を持っていると自負しています」

レッツノート 2009
レッツノートの展示。
パナソニックはこれ一本。

私:「パナソニックさんは去年お話をお聞きした際に 『ネットブックは作りません』 と言われていたのですが、それは今年も変わらないのでしょうか?」

担:「それは今もそうですね。
A4 の小サイズで高性能な、ネットブックに負けない製品を作ろうと開発しています。 
ネットブックはすでにパソコンを持っている人が、2台目のパソコンとして購入するものだと思います。
当社のパソコンはそうではなく、
小型ながらも、メインとして使えるものを作ろうと開発を行っています

私:「やはり今も高性能重視で開発されているみたいですね。
新モデルの改良点はどのようなものでしょうか?」


担:「A4ノートとしてはもっとも性能が高い CPU を搭載しています。
また、この CPU をより有効に使えるようにするため、
内部のシステムをインテルさんと共同開発し、より高い性能を発揮できるようにしています。
重さも 1.3 kg 前後と、性能に対して非常に軽いモデルとなっており、バッテリーもさらに長時間持つようになりました」

私:「やはりビデオカードが搭載されたようなものはないですよね?」

担:「ビデオカードはないですね。基本的にはビジネスや一般用途と考えて頂ければと思います」

パナソニック 展示ブースにて 2008年11月

担:「多くの方から性能を評価して頂いている、レッツノートを開発・販売しています。
おかげさまでお客様から高い満足度を頂いています」

私:「レッツノートは性能や耐久性などが高い分、価格が高いと思うのですが…
今後もその傾向は変わらないのでしょうか?」

担:「当社は安価な製品は作る気はありません。
ビジネスに必要な機能を追求し、性能の高い製品をお届けしていくつもりです」

私:「現在のビジネス用パソコンは、ネットブックのような安価な製品が注目を集めています。
しかしレッツノートの考え方とネットブックの考え方は、相反しているように思います。
レッツノートの廉価型が販売されるといった予定はないのでしょうか?」

担:「当社は今のところ、ネットブックのような製品を作る予定はありません。
ビジネスにはやはり信頼性やセキュリティ、高機能などが必要だと考えております。
その必要な機能を提供する事を一番に考えており、安易に安価な製品に走るつもりはありません


【 まとめ 】

「安価な製品には走りません」と断言されていたのが印象的でした。
なんというか「職人気質」のようなものを感じます。

パソコンのモデルもビジネスノートのみで、他の家電メーカーのようにモニター一体型や、映像視聴型を作るといったことはしていません。 その一点集中の開発もこのメーカーの特徴と言えます。

ただ、近年はプレゼンなどに便利であるためか、ほとんどのモデルを「2 in 1」(モニターを外すとタブレットになるタイプ)に変えていて、ビジネスに有用な機能については、積極的に導入する姿勢も見られます。

○ リンク : パナソニックストア レッツノートページ へ


● 展示会・発表会でメーカー担当者さまからお聞きした話

マウスコンピューター/G-Tune ・ドスパラ(DOSPARA)
HP(ヒューレットパッカード) ・DELL(デル) ・パソコン工房
マイクロソフト(Surface)
国内家電メーカー(富士通、東芝、NEC)

エプソン(EPSON)パナソニック/レッツノートレノボ(Lenovo)

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