ハードウェア基礎用語


ここでは、ハードウェアパソコンパーツの事を知るのに必要な基本的な用語を解説します。

これらは一般のパソコンの解説や、パソコン雑誌などの説明にも出てくるものなので、パソコンを使うなら基本として覚えておきましょう。


= ソフトウェア・アプリケーション =

これはこのページを見ている人ならもう知っていると思いますが、「アプリケーション」は初心者が悩む語句でもあるので、一応説明しておきましょう。

「ハードウェア」が機械的な部品を示すのに対し、「ソフトウェア」はデータ的なものを示します。
例えばゲームをやったり、家計簿を付けたり出来るのは、ゲームや家計簿のソフトウェアが、パソコンに入っているからです。

では「アプリケーション」とは一体なんでしょうか?
実は、ソフトウェアとアプリケーションには明確な違いはありません・・・

元々「アプリケーションソフト」という1つの言葉で、同じ意味です。
例えばゲームは「ゲームソフト」と言われる場合が多いですが、パソコンのゲームは「ゲームのアプリケーション」と言っても間違いではなく、実際そう言う場合もあります。
一般的には、お店で売っている表計算ソフトやゲームなどの市販のものを「ソフトウェア」、もっと単純なインターネットでダウンロード出来るものや、ちょっとした実用ソフトなどを「アプリケーション」という場合が多い様ですが・・・
逆だという人もいて、明確な定義はありません。
まあこの辺は、曖昧に考えておいて構わないでしょう。

なお、これらのソフトウェアやアプリケーションはコンピューターへ命令を与える「コンピューター言語」と、必要なデータの集合体です。
このコンピューター言語の集合を「プログラム」と言います。
これも用語としてよく出るので覚えておきましょう。


= インストール =

「インストール」は、ソフトウェアなどをパソコンに導入する(記憶させる)事を言います。
逆に「アンインストール」は一度入れたソフトを削除する事です。
プリインストール」はメーカー品のパソコンなどによくある、最初からパソコンに入っているソフトの事を言います。


= ダウンロード =

インターネットのホームページなどから、必要なファイル(ソフトウェアなど)をネット回線を通じて入手することをダウンロードと言います。
パソコンの初心者の方だと「ダウンロード」と「インストール」を混同している場合が多いのですが、ダウンロードはインターネット上から必要なものを入手する行為で、インストールはインターネットとは無関係に、ソフトウェアなどをパソコンに導入する行為です。


= OS =

OS とは「オペレーションシステム」の略で、パソコンを操作するためのインターフェイス(操作盤)であり・・・
要するに Windows のパソコンなら、「Windows XP」とか「Windows 7」とか、ソフトウェアとしての Windows そのものを指します。

他にも Mac OS とか Linux などがあるのですが、「OS はなに?」と聞かれて Windows のパソコンを使っているのなら、使っている Windows の種類と思って構いません。


= ハングアップ・フリーズ =

「ハングアップ」も「フリーズ」も、どちらもパソコンが全く動かなくなってしまった状態のことを言います。
ハングアップは「お手上げ」、フリーズは「凍りついた」という感じの意味です。

どちらも同じような言葉なのですが、一般的には「ハングアップ」は使用しているソフトだけが止まっていて Windows はまだ動いており、ソフトリセットという行為でなんとか復帰できる状態の事を言います。
「フリーズ」はそれさえもできなくて、全く操作を受けつけず電源を落とすしかない状態の事を言います。
(でも逆だと言う人もいます。とにかく、パソコンが止まってしまう症状の事ですね)

ソフトリセット」とは指定した起動中のソフト(アプリケーション)を強制的に終了させてしまう操作の事です。
Ctrl キー と Alt キー と Delete キー の3つを同時に押して「タスクマネージャーを起動」すると現在動いているソフトやプログラムの一覧が表示されるので、そこから止まっているプログラムを選び「終了」ボタンを押せば、それを強制的に中断・終了させる事ができます。

上記の方法を取ってもどうしても復帰できない場合は・・・ 電源ボタンをしばらく押しっぱなしにしてください。
電源が強制的に切られます。
でも、これは非常手段です。 電源を強制的に切っていると Windows にエラー(障害)が発生する確率が高いため、普段は正常に電源を切るようにしましょう。


= ドライバ =

特定のハードウェアを動かすためのプログラムの事を言います。

新しいパーツを付けても、そのパーツの使い方をパソコンが知っていないと、それが使われる事はありません。
パソコンにそのパーツをうまく使わせるためのプログラムを「ドライバ」と言います。

パソコンに新しいパーツを付けても大抵は自動で認識して勝手に動いてくれますが、これは Windows の中にそのパーツを動かすためのドライバが最初から入っているから動いている訳で、ドライバはどんなパーツでも必ず必要になるものです。
ドライバはパーツや機器を買った時に付属の CD などに入っていて、一緒に付いてきますので、必ず説明書を読んでインストールしておきましょう。

ただ、ドライバは発売元のメーカーで日々新しいものに更新されていたりします。
例えば、最初のドライバに欠陥があってその修正をしたとか、そのパーツを有効に動かすために改良されたとか、新しい技術に対応するため更新されたとか、色々な理由でドライバはどんどん新しくなっていきます。

ですからドライバはできるだけ最新のものを使いたいので、パーツを買ったらメーカーのホームページで新しいドライバが出ていないか忘れずにチェックし、新しいドライバあったらダウンロードしてそちらに入れ替えるようにしましょう。
このドライバなどを新しくする事を「アップデート」と言います。
なにかパソコンに異常が出たりとか、うまく動かないとか言う場合も、まずはドライバをチェックし、最新のものにしてみましょう。
また、グラフィックカードはドライバによって処理スピードが大きく違ったりもします。

ドライバはハードウェアと OS を結ぶ大事なプログラムです。
その良し悪しはコンピューターの動作に及ぼす影響も大きいので注意しましょう。


= BIOS =

BIOS とはドライバと同じく特定のパーツを動かすためのプログラムなのですが、一般的に「BIOS」と言えば、普通はマザーボードの BIOS を指します。

ドライバと違うのは、ドライバはデータとしてパソコンにインストールしますが、BIOS はそのハード(パーツ)自体に最初から記憶されています。

マザーボードの BIOS は、パソコンの最も大切なプログラムです。
なぜならパソコンの電源を入れた時、最初にこのマザーボードの BIOS が動いてパソコンの各部の状態をチェックしてパソコンが動ける状態を整え、Windows などの OS はそれから動き始めるからです。
もし BIOS がおかしくなってしまうと・・・ もうパソコンは2度と動きません。
Windows も動きませんし、簡単にインストールできるようなものでもありませんから、つまりそのパソコンはもう修理に出す以外復帰できなくなってしまいます。

BIOS はパソコンの基本的な設定も行っていますから、初心者がヘタに手を出してはいけません
しかしパーツの付け替えや増設などを行った場合、イヤでも触れなければならない場合もあります。
パーツを取り付けた個所が初期設定で「Disabled(未使用)」になっている場合、「Enabled(使用)」に変更しないと使えないからです。
また、BIOS にもドライバのようにアップデートが必要なこともあります。

まあヘタにいじらない限りおかしな事は起こりませんので、パソコンの設定を行うものだけど、初心者のうちはあまり考えるものではない、という感じで考えておきましょう。
詳しくは「マザーボードについて」のページで説明しています。


= 相性 =

パソコンのパーツは一定の規格に基づいて作られています。
そのため色々な会社のパーツを組み合わせても動きます。 これは「パソコン・ハードウェアってなに?」のページで説明した通りですが・・・
実はパーツの組み合わせによっては、うまく動かない場合もあるのです。

このパーツ同士の組み合わせの良し悪しを「相性」と言います。
例えば、本来は動くはずなのになぜか動かない組み合わせを「相性が悪い」と言います
パーツと周辺機器の相性、パソコンとソフトウェアの相性、Windows の特定のバージョンと周辺機器やソフトの相性、というのものも存在する場合があります。

規格に基づいたパーツは普通ならどのパーツを選んでも構わないのですが、会社によって、その製品に固有のシステムを付加したり、特殊な技術で性能を高めたりしている場合があります。
普通はこういうものがあっても、それは一般規格で動く範囲の改良なので問題はないはずなのですが、特定の会社のシステムが別の特定の会社のシステムと競合しあってうまく働かないと言う事が稀にあって、こういう場合にパーツ同士の「相性が悪い」という事が起こります。

この相性問題は実際の所、試してみないとわからないという感じなので、こればっかりは仕方がない面もあります。
説明書に「このパーツは○○社の△△とは相性が悪いです」なんて書いてませんしね・・・
パソコンを良く知っている人だと相性の良し悪しもよく知っていたりするので、詳しい人に聞いてみるのもいいかもしれません。

まあ、この「相性問題」はそう気にしても仕方がないのですが、そういう組み合わせもあるという事は覚えておきましょう。
基本的には、同じメーカーのパーツや周辺機器なら相性もいいはずです。
メーカーでは自分の所のパーツ同士で動作チェックなどを行いますからね。


とりあえず、ここでは初心者が疑問に思いやすい基本的なものだけを説明しました。

パソコンの各パーツの詳細や用語、それらの詳しい意味などは、それぞれのパーツの解説ページをご覧下さい。


トップページへ パソコンって? パソコンの種類 性能の見方 メンテナンス 基礎用語
(当ページ)